ウレタン防水の適正単価・価格はどのくらい?【単価表公開】業者選びの注意点も解説!

更新日:2026年2月2日 BY 福島 慎介
ウレタン防水の単価

「ウレタン防水の単価はいくら?」「見積もりをもらったが価格が適正か分からない」「ウレタン防水の工法ごと単価表で比較したい」「ウレタン防水の手間請け単価は?」…など、ウレタン防水の単価について気になるところは多いと思います。

ウレタン防水工事は、悪徳業者・手抜き業者もが多く、見積もりに不要な項目や、高めの単価が記載されている事がよくあります。

依頼する側がウレタン防水・防水工事の基礎知識や価格相場を知り、自分の資産を守らないとなりません。

本記事の著者である防水工事見積もり.comの防水工事のアドバイザーの福島が、12,000枚以上の見積もり診断してきた経験則で申し上げると、99%の見積もりは減額できます。

本記事は、ウレタン防水の工法の解説、工法ごとの単価表の公開と共に、見積もりチェックの方法も紹介するので、優良業者を選びやすくなるでしょう。

▼価格相場の掲載基準について
この記事の監修者
福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積もりや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

防災工事推進協会 代表理事 紹介ページへ

ウレタン防水の基礎的な知識や工法の種類・シェアなどについて知りたい方は「ウレタン防水の基礎知識」の記事をご覧ください。

ウレタン防水とは?防水専門家が工法・メリットデメリット・費用を解説!

※音が出ます

ウレタン防水は国内で施工される防水工法の34.9%を占めており(※一般社団法人 防水材協会が公表している2024年データ)、最も主流な防水工事の工法の1つです。

液状のポリウレタン樹脂を建物表面に塗り重ね、化学反応により硬化させます。

これにより、耐久性のある防水層が形成され、建物への雨水の侵入を防ぐことができます。

防水工事の中では比較的安価なうえ、塗り重ねの改修が可能。複雑な建物にも適しており、メリットが多く提案されることも多い人気の工法です。

<ウレタン防水の基礎データ>

手抜き注意度 ★★★★★
価格相場(目安)

5,000円~7、500円/1㎡
・ウレタン防水密着工法:5,000円~6,000円/1㎡
・ウレタン防水通気緩衝工法:6,000円~7,500円/1㎡

平均寿命(目安) 10年~15年程度
(※5年~8年毎にトップコートの塗り替えメンテナンスを推奨)
・ウレタン防水密着工法:10年程度
・ウレタン防水通気緩衝工法:13~15年程度
保証 5年~10年
工法 X-1工法(通気緩衝工法・絶縁工法・脱気工法 )
X-2工法 (密着工法 )
※その他、高強度ウレタン、メッシュ工法などあり。
適した建物 基本的に多くの建物で適用できる。
複雑な形状の建物でも施工出来る
ビルやマンション等、貯水槽や室外機等が多いところ
オススメ工法 ウレタン密着工法  :5~10年程度持てばよい人
(売却予定有りなど)
ウレタン通気緩衝工法:確実に10年以上は持たせたい人
不向きな建物 ALC(軽量鉄骨:ハウスメーカー)・歩行、車両などが頻繁に通る建物は不向き。
主なメーカーと特徴 AGCポリマー建材 …サラセーヌが有名です
ダイフレックス  …エバーコートが有名です
田島ルーフィング …オルタックが有名です
日本特殊塗装   …プルーフロンバリューが有名です

ウレタン防水工事の注意点として、手抜き工事をする悪徳業者が多い防水工法でもあります。雨漏りがある物件は通気緩衝工法を施工する必要がありますが、技術力がない業者が密着工法で施工してしまったり、仕上げの見た目が分かりにくいので、重ね塗りをしないなど、見破りにくいのが原因です。

ウレタン防水のメリットデメリット
<ウレタン防水のメリットデメリット>

1-1.メリット:安価で補修しやすい

ウレタン防水通気緩衝工法の作業

ウレタン防水通気緩衝工法の作業

施工事例が多くポピュラーであるため、情報も多いので理解しやすい工法です。その中でもウレタン防水の主なメリットとして、以下の3つが挙げられます

  • 比較的安価
  • 工事後も補修しやすい
  • 複雑な建物にも適している

1つずつ詳細を解説します。

比較的安価

ウレタン防水は他の防水工事の工法よりも安価です。全体の工事金額で見ると、他の工法よりも少し安くなります。

【工事金額例】
・ウレタン防水100㎡:120万円
・塩ビシート100㎡:130万円

もちろん工法によって耐用年数も変わりますが、工事費用を抑えたい人にはおすすめの工法です。

工事後も補修しやすい

ウレタン防水は重ね塗りをして改修できる工法。工事後に破損があった場合も、一部を重ね塗りして補修できます。

他の工法ではウレタン防水ほど、一部改修をしやすいものはありません。

ウレタン防水ではメンテナンスの費用も比較的安くできますよ。

複雑な建物にも適している

ウレタン防水はシートを貼るのではなく、塗るタイプの防水工法です。

だから複雑な建物の防水工事にも適しています。

凹凸があったり、正方形ではない複雑な形をした建物も工事がしやすいです。

1-2. デメリット:信頼できる業者を見つけないと、失敗の可能性も

デメリット:信頼できる業者を見つけないと、失敗の可能性も

悪徳業者を見抜きにくい

ウレタン防水の主なデメリットは以下の2つが挙げられます

  • 手抜き工事をしやすい
  • 職人の腕で仕上げが変わる
  • トップコートのメンテナンスをしなくてはならない

こちらも1つずつ詳細を解説します。

手抜き工事をしやすい

ウレタン防水は手抜きをしやすい

ウレタン防水は手抜きをしやすい

ウレタン防水は塗った後、その下がどうなっているかは見た目では分かりません。

そのため業者にとっては、手抜き工事をしやすい工法でもあります。

信頼できる職人に頼まないと手抜き工事をされ、1年後にまた雨漏りをしてしまうことも。

職人の腕で仕上げが変わる

ウレタン防水の工事は、職人の腕次第で仕上がりが異なります。

工場で作られた既製品を使うシート防水などと異なり、ウレタン防水は職人が現場で材料を混ぜて使います。

また「何ミリで重ね塗りをする」などと、職人の技術が必要な工法。

見積もりが安いというだけで選ぶと、ギャンブルと同じでどう仕上がるか分かりません。

1年も経たずに剥がれやすい、膨れやすいなどの硬化不良が起こることもあります。

ウレタン防水工事は、信頼できる業者に依頼することが重要です。

ウレタン防水のメリット・デメリットを更に深堀して紹介している記事はこちらです。

トップコートのメンテナンスが5~8年ごとに必要

ウレタン防水は、紫外線や外部の衝撃からウレタン塗膜防水を守るために、仕上げにトップコートを塗ります。このトップコートは、5~8年ごと(推奨)にトップコートの塗り直しが必要です。

ウレタン防水と同程度にポピュラーなシート防水(塩ビ)であれば、トップコートの塗り直し作業がないため、シートの繋ぎめなど簡単なメンテナンスのみで、ウレタン防水より長い耐用年数(12~18年)があります。※シート防水でもトップコートを塗る場合があり、その場合は塗り直しが必要です。

シート防水と比較した場合のデメリットとなりますが、トップコートの塗り直しをしないと、10年未満で雨漏りが起こったり、膨れや剥がれなどの劣化症状が出る可能性があります。

ウレタン防水の2つの工法
ウレタン防水は主に2つの工法がある

ウレタン防水は主に2つの工法があり、工法によって向いている建物や耐用年数、費用、工程など異なるので、どちらの工法が良いか判断できるよう理解しておきましょう。

    【ウレタン防水の代表的な工法】
  • 雨漏りに最適な通気緩衝工法(別名:絶縁工法及びX-2工法)
  • 初期費用が安い密着工法(別名:X-1工法)

2つの工法の一番大きな違いは、通気緩衝シートの有無です。 通気緩衝シートは下地に含んだ雨水を吸い取り、外に逃がすため雨漏りに有効です。

ウレタン防水通気緩衝工法は、別名で絶縁工法やX-2工法と呼びます。ウレタン密着工法についてはX-1工法という別名があります。

ウレタン防水の呼び方
ウレタン防水の呼び方の違い

ウレタン防水は業者により呼び方が違うので混乱する方も多いようです。

ウレタン防水の工法種類と違いについてはウレタン防水とは?の記事にて更に詳しく紹介しています。

ウレタン防水とは?防水専門家が工法・メリットデメリット・費用を解説!

2-1. 雨漏りしている建物に最適な通気緩衝工法(別名:絶縁工法及びX-2工法)

雨漏りしている建物に最適な通気緩衝工法(絶縁工法及びX-1工法)

雨漏り有効度 ★★★★★
雨漏りに有効な工法です
価格相場(目安) 6,000円~7,500円/1㎡
平均寿命(目安) 13年~15年
(5年~8年毎のメンテナンスを推奨)
保証 10年

通気緩衝工法は通気緩衝シートによる通気層を持つため、雨漏りに最も効果的な工法です。初期費用は上がりますが、雨漏りに悩んでいる方は通気緩衝工法を選びましょう。

なお、通気緩衝工法は防水工事専門業者でないと施工が難しい場合があります。

塗装業者が通気緩衝工法を提案するケースもあるため、施工実績と見積もり内容をよく確認する必要があります。

ウレタン防水通気緩衝工の施工手順については下記の記事でも動画付きで紹介しています。

ウレタン防水通気緩衝工法の施工手順(絶縁工法)

メリット

  • 通気層を持ち、雨漏りしている建物にも効果的
  • 膨れにくいため、密着工法よりも長持ちする
  • 工事後のメンテナンスが楽
  • 工事後のメンテナンスの費用が安い
  • しっかりメンテナンスをすれば、半永久的に持つ

一番のメリットは長持ちすることです。雨漏りにも強く、密着工法よりメンテナンスの頻度が下がります。

【工法別の耐用年数】

  • 通気緩衝工法:1度の工事で15年維持できる
  • 密着工法:1度の工事で5年維持できる

デメリット

  • 初期費用が高め

密着工法の1.5〜1.7倍はかかります。

デメリットは初期費用が高めなこと。しかし密着工法に比べて、メンテナンスの工事は1/3回で済むため、長期的には安くなる可能性があります。

こんな人におすすめ

  • 雨漏りした建物の防水工事をしたい人
  • 1回の工事でより長持ちさせたい人

「何度も工事をしたくない」「メンテナンスに時間をかけたくない」という人におすすめの工法です。

2-2. 密着工法(別名:X-1工法)は安いが雨漏りしている建物には向かない

密着工法(別名:X-1工法)は安いが雨漏りしている建物には向かない

雨漏り有効度 ★☆☆☆☆
雨漏りしている建物には不向きな工法です
価格相場(目安) 5,000円~6,000円/1㎡
平均寿命(目安) 10年程度
(5年~8年毎のメンテナンスを推奨)
保証 5年

密着工法は雨漏りしている建物では選んではいけません。

下地と防水層を密着させる工法で、雨水を吸い取り、外に排出する機能がありません。

雨漏りで下地に含まれた雨水は夏などの厚い時期に水蒸気となり、膨れが起こり雨漏りが再発してしまいます。

以下の動画は密着工法から水分が溢れ出る実験をしています。

ウレタン防水密着工法は、雨漏りをしていない建物であれば初期費用が安くなります。

メリット

  • 初期費用が安い
  • 工程が少なく工事の日程が短い(晴れていれば2日、3日で終わることも)

初期費用が安いため、予算を抑えて防水工事をしたい人には向いています。

デメリット

  • 通気性能を持たないため破断が起きやすく、雨漏りした建物には向かない
  • 耐久性が強くないため、5年に1回はメンテナンスの工事が必要
  • 業者を慎重に選ばないと失敗する

密着工法は防水工事の専門業者以外も施工できます。しかし、業者を慎重に選ばないと、専門技術のない人が工事をする可能性もあります。

こんな人におすすめ

  • 数年後には売却、建て替えを考えている(直近5年ほど維持できればいい人)
  • 10年おきにメンテナンスの工事ができる人

ウレタン防水の単価を理解しやすいように単価表で紹介します。

ウレタン塗膜防水の代表的な工法の単価表になります。

単価表を見て頂ければイメージしやすくなります。

3-1. 密着工法(X-2)の正しい見積もり・単価表

密着工法の正しい見積もり

<屋上防水 密着工法 100㎡>

高圧洗浄 150kg圧:100㎡×300円=30,000円
平場ウレタン塗膜防水 密着工法 90㎡×5,000円=450,000円
立上りウレタン防水 密着工法 35m×4,00円=140,000円
改修用ドレン設置 新規設置4箇所×15,000円=60,000円
笠木ジョイントシール 1式×15,000円=15,000円
小計 695,000円

<諸経費>

発生残処費分 1式20,000円
諸経費・現場管理費 1式25,000円
材料荷揚げ・荷下ろし費 1式30,000円
小計 75,000円

<その他サービスに含まれるもの>

  • 保証期間:屋上5年
  • アフター点検1・3・5年実施
  • 屋上DSM-300(ダイフレックス)

3-2. 通気緩衝工法(X-1)の正しい見積もり・単価表

通気緩衝工法の正しい見積もり

<屋上防水 通気緩衝工法100㎡>

高圧洗浄 150kg圧:100㎡×300円=30,000円
下地処理 100㎡×500円=50,000円
平場ウレタン塗膜防水 通気緩衝工法90㎡×6,500円=585,000円
立上りウレタン防水 密着工法 補強メッシュシート入り
35m×5,000円=175,000円
改修用ドレン設置 新規設置4箇所×15,000円=60,000円
脱気筒設置 新規設置2箇所×10,000円=20,000円
小計 1,014,000円

<諸経費>

発生残処費分 1式30,000円
諸経費・現場管理費 1式40,000円
材料荷揚げ・荷下ろし費 1式40,000円
小計 110,000円

<その他サービスに含まれるもの>

  • 保証期間:屋上5年
  • アフター点検1・3・5年実施
  • 屋上DSM-300(ダイフレックス)

3-3. その見積もり正しい?セルフチェックポイント

見積もりセルフチェックポイント
見積もりセルフチェックポイント

防水工事のプロがいつもチェックする見積もりのポイントを公開します。見積もりをすでに持っている方は、下記項目をチェックしてみてください。

保証年数が書いてある

保証がサービスに含まれている場合、見積もりに記載してあります。5年、10年などの保証年数の記載があるか、しっかり確認しましょう。

メーカー名や工法名の記載がある

メーカー名や工法名の記載があるかも確認してください。防水工事の見積もりは工法名やメーカー名の記載が一般的です。

下地処理・材料名の記載がある

防水工事には必ず下地処理が必要です。材料名と単価が記載されているか確認しましょう。下地処理を「1式」などと書いてある見積もりには注意してください。

定期点検の年数が記載してある

定期点検がサービスに含まれる場合、見積もりに記載してあります。防水工事は定期点検によって長持ちさせられるので、必ずサービスに含まれている業者を選んでください。

当サイトで紹介している業者はすべて、「1年・5年・10年」の定期点検をサービスに含んでいます。

諸経費・管理費が適切な価格か

諸経費、管理費を高く設定する業者もあるから注意してください。目安としては100㎡のウレタン防水工事で10万円以内が妥当です。

もしも見積もりをチェックしていて不安な点があれば、「防水工事推進協会」の防水アドバイザーに無料相談してみましょう。



相談の前に記事で読みたいという方は、防水工事の見積もりの記事も参考にしてみてください。

防水工事の相場と費用は?|見積もりを公開中。3ステップで簡単!不正な見積りの見抜き方


防水工事見積り.comが監修した10秒で見積もり診断が可能なシュミレーターをご利用ください。防水工事の見積もりシミュレーターは、建物の広さや採用する工法、雨漏りの有無で費用をシュミレーションすることができ、ウレタン防水以外の工法もシミュレーションできます。

下記にあなたの防水工事について、ご入力いただければ見積もり結果が出ます。

10秒で工事費を計算!
防水工事見積もりシミュレーター
屋上防水工事業者を選ぶポイント
屋上防水工事業者を選ぶときは実績を確認する

ウレタン防水を含む防水工事は、塗装業者やリフォーム業者でも対応可能な場合があります。

特にウレタン塗膜防水については、塗装工事を専門とする業者の中にも、十分な施工実績と技術を持つ業者が存在します。

一方で、屋上防水や塩ビシート防水、アスファルト防水、ウレタン通気緩衝工法などは、下地処理・通気設計・納まり処理などに高度な専門知識と経験が求められる工事です。

これらの工法については、一般的に防水工事を主業務とする専門業者の方が、豊富な施工実績とノウハウを有しているケースが多いのが実情です。

各業者の専門分野と対応範囲を整理すると、以下のようになります。

業者 防水業者 塗装業者 工務店(リフォーム)
スペシャリスト 防水工事・雨漏り修繕 塗装工事 家作り・外装・内装工事
防水工事 専門分野。
建物・状況に合わせて複数の工法で工事が可能。
部分的に可能
ウレタン・FRPの密着工法などの「塗り」や、外壁防水工事ができる業者もいる。
×専門外
一般的に防水工事は外注(二次委託)することが多い。
雨漏り修理 専門分野。原因調査から修繕工事まで可能。 あまり得意ではない
ごく一部に施工可能な業者もいるが、雨漏り修繕は専門外。外壁の雨漏り修繕可能な業者は多い。
部分的に可能
雨漏りにより劣化した「内装の修繕」はできる。一般的に雨漏り修繕は部分的か二次委託することが多い。
塗装 部分的に可能
塗装も可能だが、防水塗装(塗膜防水工事)に限って施工できる業者も多い。外壁工事と防水工事の両方が専門である業者もごく一部いる。
専門分野。
屋根・外壁の工事から塗装を行う。
×専門外
一般的に防水工事は外注(二次委託)することが多い。
内装工事 ×専門外
雨漏り修繕で内装工事が伴う場合は、外注(二次委託)することが多い。
×専門外
基本的には不得意だが、一部の業者は内装工事も事業として行っており、可能な業者もいる。
専門分野
内装工事については専門性が高い。

表のとおり、塗装業者やリフォーム業者でも一部の防水工事や雨漏り対応が可能な場合はありますが、工法や施工規模によっては、防水工事専門業者の方が適したケースもあります。

屋上のように下地条件が厳しく、長期耐久性が求められる防水工事では、同種工事の実績内容や施工体制を十分に確認することが大切です。

ウレタン防水は、所定の膜厚を確保する重ね塗りや下地処理など、品質を左右する工程が多い工法であり、表面のトップコートだけでは内部の防水層の状態が分かりにくいという特性があります。

そのため、施工管理や品質管理の体制が整っているかどうかが、耐久性に大きく影響します。

雨漏りを確実に止め、長期間性能を維持するためには、採用する工法に対して十分な施工実績と専門性を持っているか、また継続的に防水工事を主業務として行っているかといった点を総合的に見極めた上で、適切な業者を選定することが重要です。

業者の事業内容や過去の施工事例を確認することも、有効な判断材料となります。


ウレタン防水を長持ちさせることで中長期的な費用を抑えることができます。下記3つは必ず実施しましょう。

  1. 大雨・台風の前後にドレン排水溝の掃除をする
  2. 業者に定期点検をしてもらう
  3. トップコートを塗り直す

1つずつポイントを解説します。

大雨・台風の前後にドレン排水溝の掃除をする

ドレン排水溝の掃除

大雨・台風の前後は、ドレン周辺の落ち葉などを掃除しましょう。落ち葉が排水溝に詰まると、大雨のときに屋上に水が溜まってしまい、雨漏りの原因になります。

梅雨が来る前の5月と、台風が来る前の7月などに点検と掃除をして、ゴミや落ち葉を処理し、大雨・台風の後も点検と場合により掃除を行いましょう。

マンションやアパートのオーナーさんは、夏の間に管理会社さんに屋上を掃除してもらえるように依頼をしておきましょう。

余計な防水工事費用の負担が発生しないよう、ドレンの点検と掃除は必須です。

防水工事業者に定期点検をしてもらう

定期点検

ウレタン防水は、隅部とシーリングが部分が大事ですが、残念ながら自分自身で処理できる部分ではありません。
防水工事業者に定期点検をしてもらいましょう。

見積もりに定期点検がサービスが入っているか確認しておきましょう。

1年、5年、10年は点検をしてもらった方が安心です。防水工事見積もり.comで紹介する防水工事業者は、定期点検をサービスに含んでいます。

【無料】防水工事の優良業者に見積もりを依頼してみる

トップコートを塗り直す

トップコート

ウレタン防水は、5年~10年に1度はトップコートの塗りなおしが必要です。
万が一、何かあっても早めにメンテナンスをすることで、一部補修で済み、結果的に費用を抑えることができます。

ウレタン防水のトップコートについては下記の記事で詳しく解説しています。

トップコートの塗り直しのタイミングは、定期点検のときに業者に確認しましょう。

日当たり具合や立地などの条件で、塗り直しのタイミングが異なってきます。塗り直しのタイミングを逃さないためにも、定期点検をしっかりするのがおすすめです。

ウレタン防水についてのよくある質問に、防水工事アドバイザーが回答します。

  • ウレタン防水の施工費用はどのくらいですか
  • ウレタン防水の施工方法や注意点は何ですか
  • ウレタン防水の補修や修繕の方法を教えてください
  • ウレタン防水の施工時期や適した気温を知りたい
  • ウレタン防水と他の防水工法を比較したい

ウレタン防水の施工費用はどのくらいですか

ウレタン防水の費用は工法によって異なりますが、材料費だけで言うと5,000円~7,500円/㎡が相場です。

工法の種類 特徴 単価
ウレタン密着工法 下地に直接ウレタンを塗布 5,000円~6,000円/㎡
ウレタン通気緩衝工法 下地と防水層の間に通気緩衝シートを設置 6,500円~7,500円/㎡
高強度ウレタン 通常のウレタンよりも耐久性と強靭性を備えた防水材 6,000円~6,500円/㎡

そこに下地処理、笠木の防水、ドレン改修脱気筒などの工事費と人件費、会社の経費が加わります。

例で言うと、屋上100㎡のウレタン防水工事であれば、諸費用込みで12,000~15,000円ほどかかります。

ウレタン防水の施工方法や注意点は何ですか

ウレタン防水の一般的な施工手順は、以下の通りです。

①高圧洗浄と下地処理 ホコリや汚れ、古い塗膜を高圧洗浄で徹底的に除去
②プライマー塗布 下地と防水層を接着させるためのプライマーを塗布。
③ウレタンの塗布 ウレタン樹脂を複数回に分けて塗り重ねて防水層を形成。ウレタンを塗った後、完全に乾いてから2回目のウレタン樹脂を塗布。(靴で歩ける程度に硬化した後、24時間以内に2回目を塗る。)
④トップコート塗布 紫外線や摩耗から防水層を保護するため、トップコートを塗って仕上げる。

工法によって通気緩衝シートや脱気筒を取り付ける工程を挟みます。

いずれの工法にしても、施工時の注意点として、以下の4つが挙げられます。

    • 雨天や湿度の高い環境下での施工は、膨れや剥がれの原因となる。

    • 下地が水分を含んでいると、太陽熱で蒸発した水分が逃げ場を失い、防水層が膨れてしまう。

    • 塗りムラがあると、薄い部分から劣化が進む可能性がある。

    • トップコートが劣化すると、防水層が直接紫外線にさらされ、劣化が早まるため、5年~8年ごとのメンテナンスを推奨。

各工程とそれぞれの注意点に関する詳細は「【2025年版】ウレタン防水の5つの種類と工程を紹介!(施工手順の写真付き)|防水工事の専門家が徹底解説!」でも解説しておりますので、ぜひご覧ください。

ウレタン防水の補修や修繕の方法を教えてください

ウレタン防水の補修は、小さなひび割れや剥がれ程度なら部分補修を行います。

具体的には、ケレンで表面を綺麗にしてから、ひび割れた部分にプライマー・コーキング材・下地調整材の順に塗り、最後にウレタン材を補修したい部分に塗っていきます。

しかし、雨漏りや広範囲の劣化、下地の損傷がある場合は、専門業者による全面改修が必要となります。

DIYも可能ですが、誤った施工は再劣化につながるため推奨しません。

まずは防水専門業者へ相談することをおすすめします。

ウレタン防水の施工時期や適した気温を知りたい

結論から言うと、ウレタン防水は基本的に季節を問わず施工することが可能です。

近年は硬化促進剤などの改良により、寒い時期でも硬化不良を起こしにくくなっています。

ただし、雨が多い時期は施工が中止になりやすいため避けるのが望ましいです。

また、特に気温と湿度が安定している春や秋は、仕上がりや施工性の点でより適した時期と言えます。

施工において理想とされる気温は5℃~30℃程度です。気温が低い場合には硬化促進剤で対応するケースも多いですが、0℃を下回る環境では硬化反応自体が止まる可能性があるため注意が必要です。

ウレタン防水は一年を通して施工できますが、気候の条件をうまく選べば、さらに安心して長持ちさせることができます。

ウレタン防水と他の防水工法を比較したい

ウレタン防水と他の代表的な防水工法を簡単に比較すると、以下のようになります。

  単価 メリット デメリット
ウレタン防水 5,000~7,500円 複雑な形状の建物でも防水施工ができる 5年~8年ごとの定期的なトップコートの塗替えが必要
シート防水 5,000~7,500円 下地を問わず防水施工が可能 複雑な形状の建物には不向き
アスファルト防水 5,000~7,500円 公共工事を始め、古くから採用されるほど実績のある工法 複雑な形状の建物や、木造の建物には施工できない
FRP防水 6,000~8,500円 耐久性に優れている 対応できる業者が少なく、費用がやや高め

それぞれの防水工事の内容については「防水工事とは?工事の種類・耐用年数・単価まで徹底解説」でも解説しておりますので、こちらもぜひご覧ください。

防水工事見積もり.com

防水工事見積もり.comは、ウレタン防水工事のコストパフォーマンスに優れた優良業者を最大3社紹介しています。

優良業者をご紹介することも可能ですが、ご自身で探されている場合は、悪徳業者の被害に合わないためにも下記の点を特によく覚えておいてください。

    • ウレタン防水は、定期的なメンテナンスが必要

    • 雨漏りしている建物に、密着工法は採用しない

    • 通気緩衝工法は高度な専門性が求められるため、一般的には防水専門業者の方が豊富な施工実績とノウハウを有しているケースが多い

もし今持っている見積もりが「高いのでは?」と思っていたり、工法・業者選びにお悩みであれば、経験豊富な防水アドバイザーが、あなたの「困った!」「大丈夫?」を解決します。

下記サービスをすべて無料で提供しているので、防水工事で失敗したくない方はぜひご利用ください。

カテゴリー :ウレタン防水  タグ:ウレタン防水 工程・施工手順 費用・見積もり・単価・相場 防水工法・種類 

無料で問い合わせする