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マンション屋上防水ガイド!工法種類と業者選びノウハウを解説!

更新日:2024年2月2日 BY 福島 慎介

屋上防水に失敗すると、物件の工事費が大きく膨らむだけでなく、物件の老朽化も進みやすくなり、マンション価値が著しく下がってしまいます。

防水工事は、業者により提案してくる材料や工法が違い、見積もりも大きく異なります。マンションオーナー側がしっかりとした知識を持っていないと、工事後のメンテナンス費まで無駄にかかり、財務計画が根本的に狂ってしまいます。

この記事はマンションオーナー向けに、下記の4つのポイントを解説していきます。

  • 屋上防水工事の基礎知識
  • 最適な工法の選び方
  • 信頼できる業者の選び方
  • 見積もりを読むポイント

4つのポイントを抑えることで、安定したマンション経営に繋がります。屋上防水ガイドとして、マンションの資産価値を守るためにお役立てください。

マンションの屋上

<マンションの屋上>

屋上防水が不十分な場合、雨漏りが起こりそれが高額な修復費用や住民の健康問題、さらには賃料や入居率の低下といった経済的な損失を引き起こす可能性があります。

マンションの経営は経費を下げることで継続経営が可能となります。修繕経費を引き下げる上で屋上防水は重要です。

この記事では、マンションの屋上防水の必要性と、それを怠るとどのようなリスクが生じるのかを詳しく説明します。

1-1.高額な修理費・修繕コストを未然に防ぐ

マンションの屋上は気象条件や季節の変動に常にさらされているため、適切な防水工事は必須です。

防水が不十分だと、修復費用が数百万円かかるケースもあります。
短期的な視点でコストを抑えようとして防水対策を怠ると、建物の鉄骨やコンクリートに重大なダメージが生じる可能性が高まります。このような状態が続けば、後からの修復は膨大な費用が必要となります。

1-2.雨漏りと湿気から住民を守る

雨漏りでカビた壁紙

<雨漏りでカビた壁紙>

雨漏りや湿気が原因で、室内でカビやダニが繁殖すると、入居者の健康を脅かす可能性があります。
マンションオーナーとして、入居者の健康と安全の確保は避けて通れない課題です。

例えば、雨漏りが原因でアレルギー症状が出る入居者がいた場合、その医療費も考慮する必要があります。
十分な防水工事によって、これらのリスクは大幅に減少します。

1-3.防水工事による経営的なメリット

屋上防水の状態は、賃料や入居率に直接影響を与えます。マンション経営において高収益を実現するには、コストパフォーマンスに優れた防水工事が欠かせません。

適切な防水工事を施すことで、入居者は安心して生活を送ることができます。
これが賃料の維持や高い入居率につながるのです。

一方で、雨漏りが頻発すると、賃料が下がる可能性や、入居者からのクレームが増えるリスクもあります。
したがって、防水工事は経済的な利点も多く、賢明な投資のひとつと言えるでしょう。

マンションの屋上防水工事は下記の適切なタイミングにより行うべきです。

  • 前回の防水工事から10年が経過
  • 劣化のサインが見られたとき

この2つを覚えておけば、雨漏りによる損失を防ぎ、住民の方にも安心をしてもらえます。

2-1.前回の防水工事から10年が経過

防水工事のタイミングは見極めが重要です。適切な時期に工事を行わないと、マンションの耐久性が損なわれる可能性があります。特に、古い建物や前回の防水工事から10年以上経過している場合は、防水層の劣化が進んでいる可能性が高いです。

2-2.劣化のサインが見られたとき

防水層の膨れ

<防水層の膨れ>

防水層の亀裂

<防水層の亀裂>

防水層のたわみ

<防水層のたわみ>

防水層のめくれ

<防水層のめくれ>

防水層が膨れている亀裂が見られる防水層がたわんでいるめくれている場合、これは劣化の兆候です。
このような状況を放置すると、小さな問題が大きなトラブルに発展する可能性があります。

2-3.定期的な点検で劣化を見極める

定期的な点検が行われていないと、初期の劣化を見逃してしまうことがあります。
新築マンションや大規模修繕後は、5年ごとの点検が一般的に推奨されています。

屋上防水で行われている防水工事の種類は4つあります。

屋上防水工事はマンションオーナーが直面する避けられない問題です。

しかし、防水工法は一つではなく、いくつかの選択肢があります。

ここでは、主要な防水工法とその特性について詳しく解説します。

  • 塩ビシート防水
  • ウレタン防水
  • エマルション系塗膜防水(ポリマーセメント系・水性系)
  • FRP防水
  • 改質アスファルト防水

適切な防水材料の選択は、マンションや戸建ての屋上の耐久性と安全性を高める鍵となります。
使用する材料によって防水性能、耐用年数、さらには環境への影響が大きく異なるからです。

3-1.塩ビシート防水の特徴

シート防水

<シート防水>

塩ビシート防水は、下地に直接演歌ビニールシートを貼り付ける工法です。
材料の種類は、ゴムシートなどもありますが、現在は塩ビシートが主流となっています。

シート防水は耐用性・対候性・耐熱性に優れており伸縮性もあるため、どんな下地にも施工できるのが特長です。一度施工すると、15年〜20年はメンテナンスの必要がありません
しかし、凹凸のある部分には向いていないので、その点は注意が必要です。

塩ビシート防水は、専門的な技術が求められる工法です。
下地の状態の把握、適切な工法の選定、シートのつなぎ目の処理など、多くのポイントで専門的な知識と技術が必要となります。
したがって、高度な技術を持つ防水専門業者に依頼することが、長持ちする防水層を確保するためには不可欠です。

材料メーカー代表例

【参考記事】塩ビシート防水について詳しく知りたい方はチェック▽

3-2.ウレタン塗膜防水の特徴

ウレタン防水

<ウレタン防水>

ウレタン塗膜防水は、ウレタンを主成分とした防水膜(防水塗料)を均等に塗り広げ、屋上を全面的に保護する工法です。
ウレタン樹脂を何度も塗り重ねることで、つなぎ目の無い防水塗膜を形成します。

この工法は比較的安価なうえ、塗り重ねて改修が可能です。塗るタイプの防水工法のため、施工が難しい凹凸のある建物や屋上、階段、ベランダなど、複雑な形状の屋上でも施工が可能な防水工法となっています。

施工後、時間が経つにつれて塗膜が薄れ、水が入りやすくなり雨漏りの原因となる可能性が高くなります。
この問題を防ぐためには、定期的なメンテナンスと補修が不可欠です。

リスクを最小限に抑えるためには、信頼できる業者と、定期的なメンテナンスが必要となります。
特に、業者選びでは過去の実績や口コミをしっかりと確認し、信頼性が高いとされる業者を選ぶことが重要です。また、定期的なメンテナンスを行うことで、長期的な防水層を維持できます。

材料メーカー代表例

【参考記事】ウレタン防水について詳しく知りたい方はチェック▽

3-3.エマルション系塗膜防水(ポリマーセメント系・水性系)の特徴

エマルション系塗膜防水(ポリマーセメント系・水性系)

<エマルション系塗膜防水(ポリマーセメント系・水性系)>

エマルション系塗膜防水(ポリマーセメント系・水性系)は、水を主成分とした環境に優しい防水工法です。この工法は施工時の臭いが少なく、近隣への影響も軽微です。
しかし、防水性は他の工法と比べてやや劣るため注意が必要です。

一般的にこの工法は下地調整や、一時的な補修に使用されます。長期的な防水対策としては推奨されません。

材料メーカー代表例

3-4.FRP防水の特徴

FRP防水

<FRP防水>

新築の戸建てやベランダでよく採用されるこの工法は、ガラス繊維と補強材を組み合わせた樹脂で防水層を作ります。つなぎ目がなく、軽くて硬いので、人が歩くベランダや屋上に特に適しています。

FRP防水は、ガラス繊維でできているガラスマットを組み合わせた防水のため、硬くて丈夫です。
そのため、人が歩くベランダなどに採用されることが多い工法です。
広い面積に施工すると地震などで割れやすいと言われていましたが、最近の技術では割れにくくなっています。

材料メーカー代表例

3-5.改質アスファルト防水の特徴

改質アスファルト防水

<改質アスファルト防水>

改質アスファルト防水トーチ工法は、特殊なアスファルトを用いてトーチで熱を加え、屋上に施工する工法です。公共工事でよく使用され、100年以上の歴史と実績があります。
特に、大型のマンションやビルで失敗が許されない広い屋上(300㎡以上)に適している工法です。
ただし、重量があるため戸建てや小規模なマンション・ビルには不向きなので注意しましょう。

この工法の最大の特徴は、防水層が非常に強固で防水性が格段に高い点です。
しかし、施工に火器を使用するため、施工場所や条件によっては適用できない場合もあります。

材料メーカー代表例

3-6.各工法の最適な施工場所とメリット・デメリット

屋上防水の工法は、一口に言ってもさまざまです。
マンションオーナーとして、どの方法が最適なのかを判断するためには、各方法の特徴やメリット・デメリットを理解することが必要です。

以下の表では、主な防水工法を一覧にし、それぞれの特長や適用な施工場所をわかりやすくまとめました。
これを参考に、最適な防水工法を選択していただければと思います。

塩ビシート防水法 ウレタン防水塗膜防水法 エマルション系塗膜防水(水性系) FRP防水 改質アスファルト防水トーチ工法
特長 塩ビ製のシートで屋上を保護 ウレタン塗料で屋上全体をコーティング 環境負荷が低い水性の塗膜防水 ガラスマットを組み合わせている アスファルトを熱で施工し、強固な防水層を形成
最適な施工場所 大規模な屋上、長期使用を想定 形状が複雑な屋上、短期使用を想定 一般的な屋上、環境に配慮したい場合 ベランダなど人が歩くところ 高い防水性能が求められる場面
最適な建物構造 ALC、鉄骨 RC、木造 特になし 木造、RC 大型のマンションビルなどのRC、SRC
メリット 耐久性に優れる、長期間の防水性が期待できる 施工が容易、複雑な形状に適用しやすい 環境負荷が低い、施工時の臭いが少ない 耐久性に優れ ており歩行に向いている 強固な防水層、非常に高い防水性能
デメリット 専門的な技術が必要、業者選びが重要 経年による劣化が早い 防水性にやや劣る 地震などの揺れで割れることもある 施工に火器が必要、安全管理が欠かせない

【参考記事】工法により単価が変わるため、詳しくは知りたい方はこちら▽

マンションの資産価値を維持するためには、信頼性の高い防水工事業者を選ぶことが欠かせません。
選んだ業者の施工品質が、将来発生するトラブルやメンテナンスコストに大きく関わるからです。

4-1.過去の実績と口コミをチェック

防水工事業者を選ぶ時に最初に行うのは、過去の実績や口コミをチェックすることです。
特に、同じようなマンションや建物での防水工事経験がある業者は、その建物の特性や問題点を理解している可能性が高いです。

同じマンションタイプでの防水工事経験がある業者を優先しましょう。

4-2.資格と認定の有無

防水工事の国家資格を持っているか、継続的な研修を受けているかも重要な判断基準です。
資格や認定は、業者が最新の技術や知識を持っている証拠とも言えます。

国家資格や認定を証明するものを業者に求めることで、その信頼性を確認できます。

4-3.直接対話して見極める

業者さんは自分の所に受注が欲しいので良いことばかり言いがちです。
注意ポイントや、お客さまのメリットデメリットを説明してくれ、情報を出来るだけ出してくれる業者が良い業者です。

〇業者を見極める為の例

▼良い業者
  • 「自分の所で決めなくてもいいけど、ここだけは注意して欲しい」と具体的に伝えてくれる。
  • デメリット(リスク)を教えてくれて、それに対する具体的な対応策を提示できる。
  • 何の保証かちゃんと教えてくれる。
「笠木の部分から雨漏りしちゃうから、カバー外して防水処理した方が良いですよ。」
「お金はかかるけど状態の悪い防水層を、一回撤去してから新しい防水層を作ったほうが良いです。」
「今は全体的な事はやらなくても大丈夫です。水が流れる排水溝のドレンの所だけまず直しましょうか。
 2~3年後にまた防水層については考えましょう。」
▼良くない業者
  • 他の業者の悪口を言う。
  • 理解もしていないのに、すぐに他の業者のダメ出しをする。
  • 折角聞いているのに、質問に答えてくれない。
「頑固な職人堅気の業者に多い傾向があります。」

最も重要なのは、実際に業者と話をすることです。
この対話を通じて、業者が顧客のニーズをしっかりと把握し、適切な提案ができるかを確認できます。

4-4.依頼者側が注意すべきこと

業者さんも人間ですので、気持よく仕事してもらうために、気をつけた方が良い注意点を紹介します。

  • ネットの知識を知ったかぶりしない
    聞き方次第で、業者さんの対応も変わってきます。
    業者さんへの聞き方:ネットにはこう書いてあったけど、実際はどうなんですか?
  • 聞いてるふりをしない
    「なるほど、なるほど」など、中身のない返事をすると、業者さんも説明をしたくなくなります。
  • 高圧的な態度をしない
    業者さんも人間なので、親切な人には親切にしてくれます。
  • 無料だから当然だろなど言わない
    業者さんの時間と労力を使って、見積もりまでは無料で対応してくれています。
    無料のサービスを当たり前と思わないようにしましょう。
  • 口うるさく言わない
    細かいことを都度確認するより、メモなどにまとめて聞いてあげると業者さんも返答がしやすいです。

依頼者側も対話をすることを意識して業者に確認してください。
依頼者側も業者に信頼される人であって欲しいです。

そういうお客さまには業者さんからも良い情報を教えてもらえるでしょう。
できるだけ、「やりやすいお客様」と思ってもらえることが成功の秘訣です。

お見積もり後は、できるだけ業者さんから説明をしてもらいましょう。
現地にて待ち合わせして、現場を見ながら見積内容を確認するとより説明が割りやすくなります。

値段の部分以外で確認しておいた方が良い点をまとめました。

〇値段以外で確認すること
  • 保証の記載があるか?
  • 施工時期はいつにするか?
  • どれくらい工事日数がかかるか?
  • 現場監督はいるのか?
  • 膜厚は計っているのか?

他にも気になったことは、事前にメモにまとめて、業者に確認すると聞き漏れ・伝え忘れがなくなります。

季節ごとの特徴は下記の通りです。

春・秋 雨が少なく気温も適しているためスムーズ
高温で塩ビシートが伸びやすく品質と工期に課題
低温で材料が固まりにくく品質と工期に課題

春と秋は、雨が少なく気温も適しているため、工事がスムーズに進むでしょう。
この時期に工事を行うことで、品質を維持しながら効率的な作業が期待できます。

冬場は低温で材料が固まりにくい一方、夏は高温で塩ビシートが伸びやすいという問題があります。
特にウレタン防水などの塗膜系防水は、冬は材料が硬化する速度が遅くなる事があり、工事の進行が遅れることも考えられます。

工事にまつわる多くのリスクを回避し、品質を保ちながら効率的な工事を行うためにも、春と秋の間に防水工事を計画するのがオススメです。

防水工事が完了しても、その後のメンテナンスは欠かせません。
特にマンションの場合、その規模が大きいため、定期的な点検と維持が必須です。
工事が終わったからといって安心するのはリスクが高まります。

防水層には一定の耐用年数があり、気象条件や建物の状態によって劣化する可能性があります。

7-1.メンテナンスのタイミングと方法

基本的なメンテナンスとしては、業者によるアフターフォロー(1年・5年・10年)が推奨されています。
このタイミングで行われる専門業者の点検により、初期段階での雨漏りや劣化を発見し、早期対応が可能となります。

また、大雨や台風後に自分で確認することも大切です。
自分で確認して雨漏りや劣化を発見したら、業者さんに連絡を入れて見に来てもらいましょう。
専門知識がないと見落としがあるため、信頼できる業者に依頼することが重要です。

7-2.防水工事の頻度はどのくらい?

屋上の状態や使用頻度によりますが、一般的には5〜10年に一度のメンテナンスが推奨されています。
防水工法、材料により耐久年数がメーカーから明示されているのでそちらも参考にしましょう。

7-3.経済的なメリットと住民の安心

定期的なメンテナンスを行うことで、防水層を適切な状態に保つことができます。
これにより、大規模修繕時の費用を削減することが可能です。
さらに、継続的なメンテナンスはマンションの資産価値を維持し、入居者の安心感にも繋がります。

以上のポイントを踏まえ、防水工事後のメンテナンスの重要性を理解し、適切な対策を立ててください。

良い見積もり

<良い見積もり>

防水工事はマンションオーナーにとって、重要な投資の一つです。
防水工事に失敗して無駄な損失を出さない為に必要なのは、下記の2点です。

  • 正確な見積もりの取り方
  • 見積もり比較と交渉のスキル

この章では、正確な見積もりを取るための流れと、比較と交渉の方法について解説します。

8-1.防水業者選びと情報収集

業者選びの前に情報収集することが大切です。
自分のマンションに最適な工法で、防水工事を施工できる業者を選ぶ事が大切です。

やるべき事:インターネットやチラシ、Google口コミ、知り合いの紹介、GoogleMapを使って業者をリストアップする。

ポイント:3〜5社を選ぶのが理想です。見積もりは、多すぎても、少なすぎても比較ができません。

〇見積もりの比較に必要な業者の例
  • 管理会社
  • 工務店
  • 塗装業者
  • 防水専門業者

8-2.現地視察

見積もり業者の専門性と対応力をチェックしましょう。
施工についての専門的アドバイスがもらえるか確認すると分かりやすいです。
現地視察の時の大切なポイントをまとめました。

やるべき事:選んだ防水業者に問い合わせ、現地視察の日程を調整する。

ポイント:専門性と対応力をしっかりチェックする。

〇専門性の評価ポイント
  • 資格・認証: 防水業者が持つ資格や認証を確認する。
  • 過去の実績: 以前に手掛けた防水工事や、クライアントからの評価を確認する。
  • 提案力: 問題解決への具体的な提案があるか確認する。

〇対応力の評価ポイント
  • コミュニケーション: 質問に対して明確な回答があるか。
  • 柔軟性: 予期せぬ問題や変更にどれだけ柔軟に対応できるか。

8-3.見積もり提出

見積もりには重要なことが沢山詰まっています。
見積もりの詳細な中身をしっかり確認し、費用と計画を把握することが大切です。

やるべき事:業者からの見積もりを詳細に確認。

ポイント:費用の内訳、使用する材料、工事期間に注目。

〇その他の注目すべきポイント
  • 工事範囲: どの部分に防水処理を施すのかが明確であるか。
  • 工事方法: 防水工法(例:シート防水、塗膜防水など)が記載されているか確認。
  • 保証期間: 防水工事には保証期間があることが多いので、その詳細を確認。
  • 追加費用: 途中で発生する可能性のある追加費用や条件。
  • 支払い条件: 支払いは一括か、または分割が可能か。支払いのタイミングも確認。

8-4.各社比較

防水工事を成功させるために最も重要なのは見積もりを比較をすることです。比較をせずに値段だけで決めてしまうと後悔することになります。見積もりを比較して最適な業者を選出しましょう。

やるべき事:複数の見積もりを比較。

ポイント:価格だけでなく、提案内容や対応力も考慮。

見積もりの比較についてはとても重要なので、次の章で詳細にお伝えします。

8-5.確認事項と費用交渉

優良な業者を選び、見積もりの内容を精査した後、最期に工事内容や、確認事項、費用交渉をしましょう。

やるべき事:見積もりの項目で用途が不明な点や、相場よりも費用が高い場合は業者と交渉。

ポイント:費用以外にも、工程や材料について最終確認。

〇工程で注意すべき点
  • 工程表の詳細: 何日目に何の作業を行うのかが、明確にされているか。
  • 遅延対応: 予期せぬ遅れが発生した場合の対応策はあるか。
  • 品質保証: 各工程でどのような品質検査があるか。
  • 進捗報告: どの程度の頻度で工程の進捗が報告されるか。

〇材料で注意すべき点
  • 品質: 使用される材料が工事内容に合っているか、信頼できるメーカーからのものか。
  • 耐久性: 材料がどれくらいの期間の耐久性があるのか。

8-6.契約

選定業者が決まったら、公式に業者との契約を締結します。
契約はとても重要です。言った言わないが無いようにしっかり契約書を確認しましょう。

やるべき事:合意した条件であるか契約書を確認。

ポイント:契約内容をしっかり確認。細かい文字も見逃さないように。

〇契約書の細かい部分にも注意
  • 罰則条項: 違約したときの罰金やペナルティ。
  • 解除条件: 契約解除の条件や手続き。
  • 保証・保障: 製品やサービスの品質保証。
  • 支払条件: 支払方法、期限、遅延金利。
  • 納期と遅延: 商品の納期やサービス提供時期。
  • 責任範囲: トラブル発生時の責任分担。
  • 機密保持: 機密情報の取り扱い。

ここでは、業者を選び見積もりを取るところから、契約までの流れをご説明しました。
次の章では、取った見積もりの内容の確認ポイントについてご説明します。

見積もり確認

<見積もり確認>

見積もりは以下のポイントに注意して確認しましょう。

  • 費用の内訳を確認
  • 工事される項目が網羅されているか。
  • 工程計画と期間
  • 保証・保障内容
  • 過去の実績や評価

この章をチェックリストとして失敗しない防水工事を計画してください。
見積もりに上記5つのポイントがない場合は、必ず追加で書いてもらいましょう。
後から追加料金を請求されるリスクを下げることができます。

9-1.費用の内訳を確認

✅ 工事費、材料費、その他の費用(運搬費や諸経費など)が明示されているか。

面積ごとの相場

相場を知ると見積もりの内容が理解しやすくなりますのでご参照ください。

面積が広ければ広いほど、材料単価は安くなります。
ベランダや、ルーフバルコニー、戸建ての屋上は、職人は1~2人で施工可能です。中規模マンションになると3人程度で施工可能です。

そのため、施工面積が小さくても、大きくても、職人さんの人工代はあまり変わらないため、面積が狭い場所の方が割高になります。

場所 面積 価格
ベランダなど 10㎡ 15万円~30万円
ルーフバルコニーや戸建ての屋上 50㎡ 40万円~60万円
小規模マンション(6世帯) 120㎡ 100万円~180万円
中規模マンション(10~30世帯) 300㎡ 200万円~350万円
大規模マンション(50世帯以上) 500㎡ 400万円~600万円

【参考記事】工法により単価が変わるため、詳しくは知りたい方はこちら▽

9-2.費用の内訳を確認

✅ 材料名・工法名が書かれているか
✅ 既存の防水をどうするのか
✅ 下地調整は何をどうするのか
✅ 平場と立ち上がりが分かれているか
✅ 笠木の部分について書かれているか
✅ ドレンの設置について書かれているか(ドレン塗装はNG!)
✅ 平場の入隅シーリングについて書かれているか
✅ ウレタンの場合、トップコートは何を使っているか(シリコン・フッ素仕上げが良い)
✅ 数量がざっくりとしすぎていないか
✅ 保証年数の記載があるか
✅ 見積有効期限の記載があるか?
✅ 金額重視のパターン、長く持つパターンの2パターン出してくれるか?
✅ サービス点検の記載があるか(あくまでサービスなので、あるとなお良い)

良い見積もり例

良い見積もり例

<良い見積もり例>

〇屋上防水の部位名称
見積もりには、屋上のどの部分の工事か記載があります。
見積もりを見るうえで理解を深めるためにご参考にしてください。

屋上防水の部位名称

お持ちの見積もりを確認してみて、分からない点がありましたら、見積もり解説サービスにてご相談ください。

〇見積もり解説の申し込み方

LINE、またはお電話にて、「お見積もり解説希望」とお伝えください。


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0120-922-869(受付:月~土 9時~20時)

9-3.工程計画と期間

✅ 工事の流れ、作業の進行状況、予定される完成期間は妥当か。

施工会社から工程表を貰ったら、内容をしっかり確認します。
いつ何をするのか、どれくらいの期間がかかるのか、誰が責任者なのかなど確認し、分からない点があれば施工会社に質問をしましょう。

5-4.保証・保障内容

✅ 工事後の保証期間や、どのような保障があるのか。

工事後の保証期間や、何の保証なのかを確認しておきましょう。
特に、保証内容には天災などは含まれない、など細かい記載があります。

保証書の発行の目安は、工事後の清算後に領収証と一緒に貰うのが一般的です。
施工会社やメーカーにより保証書の発行が遅れる場合もありますので、いつ頃保証書を発行してもらえるかも確認しましょう。

9-5.過去の実績や評価

✅ 業者の以前の工事実績や、口コミ・評価を確認。

口コミ、ホームページに実績があるからと言って、本当の実績とは限りません。
特に業者さんのホームページは更新が何年もされないこともあるので、できれば第三者からのお墨付きがあると一番信憑性があります。

>防水工事の第三者機関

以上の項目に目を通して、疑問点や不明点があれば、必ず業者に確認を取りましょう。

見積もりいっぱい

<防水工事の見積もり書>

マンションの防水工事は高額な投資であり、見積もりの取り方には特に注意が必要です。
その中でも、適切な業者数の選定、書面での確認、そして業者の総合評価など、抑えておくべき注意点について解説します。

10-1.業者数は3~5社に絞る

見積もりを取る際の、業者の適切な数は3〜5社がおすすめです。この範囲であれば、各業者の提案をしっかりと比較できます。
業者数が多すぎると、各見積もりの詳細な比較が困難になるだけでなく、各業者とのコミュニケーションもおろそかになる可能性が高まります。

見積もりは多様な業種に分散させる

多様な業種や、母体の大きさが違う会社に依頼すると、それぞれの特徴が分かる見積もりが出てきます。
したがって、より総合的な判断が可能になります。

〇具体的な業者例
  • 管理会社
  • 工務店
  • 塗装業者
  • 防水専門業者
  • 一括見積もりサービス

10-2.一括見積もりの運営会社選び

一括見積もりもおすすめですが、その運営会社の信頼性が問題になる場合があります。
特に、インターネット企業が運営している場合、業者のことを良く把握しないまま加盟させていることもあるので専門性が不足している可能性が高いです。
さらに、多数の営業電話がかかってくることで、お客様が不快に感じるケースもありますので注意が必要です。

10-3.視察の時に同じ条件の具体的な要望の伝える

防水工事を成功させるためには、業者に対して何を達成したいのか、どのような結果を期待しているのかをしっかりと伝える必要があります。
具体的な工事範囲、使用する防水材、予算などを明確に設定することで、後々の誤解やトラブルを避けることが可能です。

重要
事前に要望や条件をメモにまとめ、それを各業者に渡すことで、スムーズな進行が期待できます。
〇メモに記載する内容の例
  • 雨漏りの状況:どこから雨漏りしているか。
  • 工事範囲:屋上だけなのか、ベランダや外壁も含むのか。
  • どれくらい持たせたいのか:数年で物件を売却する予定なのか、それとも10年以上使用する予定なのか。
  • 見積もりの提出方法:メールで受け取る、郵送で受け取る、または直接手渡し。
  • 工事の希望時期:すぐに工事をしたいのか、それとも希望の時期があるのか。

このように具体的な要望を明確にすることで、業者も作業を効率よく進められ、あなた自身も納得のいく結果を得られるでしょう。

〇お金の話をいきなりするのはかなり難しいですよね。
そんな時に使えるテクニックを動画で1分で教えます。

<業者さんに「それとなく」予算を聞き出す方法>

10-4.見積もりを比較する

見積もりを貰ったら、業者に来てもらい説明を受けましょう。
気になった業者2社くらいをピックアップして、直接説明に来てもらうと比較しやすいです。

ご自身で見積もりを見比べたり比較をするのはなかなか大変です。
防水工事見積もり.comでは見積もり解説を得意としているため、無料解説を受けて見てください。
LINEでも解説しています。

〇見積もり解説の申し込み方

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10-5.業者選定のポイント

業者選定は一番悩まれる点ですが、安さだけで決めてしまうのは危険です。
サービスの質、過去の施工例、信頼性など、総合的な評価が必要です。

費用と相場

防水工事には相場があるので、「高くても、安くても」ダメです。
工法、広さにより相場が違うため、下記の相場表をチェックしてみてください。

詳しくはこちら▽
>防水工事の相場と費用は?|見積もりを公開中。3ステップで簡単!不正な見積りの見抜き方

費用以外の業者選定のポイント

  • 専門性があるか:国家資格を持っている
  • 提案力があるか:具体的な提案を何パターンか提示できる
  • 対応力があるか:質問に明確な回答が出来る

〇インターネットでは出てこない本音を1分の動画で公開しています。

<金額以外の所で、良い業者選びのポイントはありますか?>

もし業者選定で迷ったら、防水見積もり.comにご相談ください。
お見積もりの内容と合わせて業者選定の助けになるアドバイスが受けられます。

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以上が、見積もりを取る際の注意点です。
特に、業者数と見積もりの確認は最も重要なポイントと言えるでしょう。
これらをしっかりと実施することで、後の工程もスムーズに進めることができます。

業者を選定した後の手続きと、契約書における重要な3つのポイントを解説します。

  • 書面での確認は必須
  • 納得した上で契約
  • 書面の保存

重要
口頭での合意はトラブルの元です。必ず書面での確認と保存を行ってください。この文書は後に何か問題が発生した際の重要な証拠にもなります。

11-1.書面での確認は必須

  • 書面が長いからと言って、読まずにハンコを押すのは避けましょう。
    例:契約書には罰則規定が含まれている場合があります。
  • 分からない点は、必ず防水業者に説明を求め、不明な点を残さないようにしましょう。
    例: 支払い条件や違約金については特に注意が必要です。

11-2.納得した上での契約

書面の内容に納得してからハンコを押しましょう。
但し、不必要に細かい質問や、同じようなことを繰り返し聞くのはNGです。
メモにまとめるなど、効率的なコミュニケーションを心掛けましょう。

〇確認すること
  • 発注者、受注者
  • 工事名
  • 工事場所
  • 工期
  • 工事金額
  • 支払方法
  • 点検サービス
  • 工事完了報告書(工程写真)
  • 保証書
  • 約款
    保証対象外の内容、金銭を支払わなかったときの違約金、施工中の損害について
  • 工事の変更

以上が業者を選定した後の契約手続きと注意点です。
書面での確認は非常に重要であり、後々のトラブルを防ぐためにもしっかりと確認しましょう。

11-3.書面の保存

トラブルになった時は、書面による裏付けで解決されることがほとんどです。
万が一、書面を無くしてしまうと、裏付けがなくなることになります。

相手側が書面を保存していても、トラブルになった時は、相手は書面を簡単には見せてくれません。
書面は厳密に保存しましょう。

防水工事は十数年に1回の工事のため、ご自身の経験も少なく疑問に思われることも多い工事です。
工事費も高額になりがちなため疑問などはしっかり解消して工事に臨みましょう。

実際に当サイトをご利用いただいている方から寄せられた、防水工事のよくある質問をまとめました。

価格が適正かどうかを判断するためには、複数の業者から見積もりを取って比較することが有効です。また、過去のケースや口コミ、第三者機関の意見を参考にするとよいでしょう。
工法の選定は、屋上の状態や形状、予算、期間など多くの要素に依存します。専門家の意見を求めることが重要です。視察してくれた業者に聞いてみて、2パターンほど見積もりを作ってもらいましょう。
但し、技術の無い業者の場合、ウレタンのみの提案などになることがありますので、2~3社から見積もりを取って比較してみましょう。
保証の有無は業者によって異なります。契約前にしっかりと確認しましょう。協会推薦業者は、施工会社保証、メーカー保証のW保証を出しています。
塗装は見た目を美しくすることが目的で、防水は雨漏りを防ぐ機能があります。用途に応じて選ぶ必要があります。塗装は比較的安価なため、安さだけで選ぶと雨漏りを防ぐことが出来ません。
工事の規模(広さ)や、工法、業者のスケジュールによって異なりますが、一般的には1週間程度とされています。
昇降用足場などがあり、室内を通る必要が無い工事の場合は、在宅は必須ではありません。
内階段などを使用しないと作業できない場合は在宅をお願いしています。
また、業者とのコミュニケーションがスムーズに行えるため、できれば在宅が望ましいです。
一度雨漏りすると、雨漏りは自然には直りません
雨が弱かったり、気温などにより目に見えるところまで漏れてきていないだけです。
台風やゲリラ豪雨などの時に、また漏ってきます。災害の後は、業者も込み合うので、その時に慌てないように、早めに防水工事をやりましょう。
一般的に、屋上防水の寿命は10~15年とされていますが、使用する材料や施工の品質、気候条件などによっても大きく変わります。
材料や工法別に、メーカーから耐久年数の目安が出ていますのでそちらを参考にしましょう。

また、定期的なメンテナンスが行われている場合、さらに寿命を延ばすことが可能な場合があります。

例えば、同じウレタン防水通気緩衝工法でもトップコートがフッ素入りの場合は、フッ素無しのトップコートより長持ちします。
他にも、5年ごとに点検し、トップコートの塗り替えや、防水層1層だけのメンテナンスをすることでより効率的に長持ちさせることも可能です。
工事後のメンテナンスについては、施工業者さんと相談をしておきましょう。
防水工事は、乾燥している季節(春や秋)に行うのが最適です。
塗料系の材料は、湿度が高いと材料が適切に固まらず施工不要になる場合があります。
また、シート系の材料は、気温の差で伸びたり縮んだりする場合があります。
見積もりを取る際には、5章で詳しく説明していますので、そちらもご参考にしてください。
  • 費用の内訳を確認
  • 工事される項目が網羅されているか
  • 工程計画と期間
  • 保証・保障内容
  • 過去の実績や評価
これらを確認することで、後でトラブルが発生するのを避けられます。
防水工事の業者選びは非常に重要です。
自分のマンションに最適な工法で、防水工事を専門的に施工できる業者を選ぶ事が大切です。
3〜5社から選び比較することが理想です。
6-3章で詳しく説明していますのでそちらもご参考にしてください。
  • 費用が相場の範囲であるか
  • 専門性があるか
  • 提案力があるか
  • 対応力があるか
はい、防水工事後のメンテナンスは非常に重要です。
定期的な点検を行うことで、早期に問題を発見し、小さな修理で済む場合もあります。
メンテナンスを怠ると、大きなダメージが生じ、結果的に修理費用が高額になる可能性があります。
点検の際は、気になることはメモして業者さんに共有しましょう。その際、今後のメンテナンスの流れなどを確認しておくと安心です。また、台風などの災害の後は、もし可能ならご自身で屋上を確認し、気になる点があれば業者さんに連絡して見に来てもらいましょう。

屋上防水はマンションやビルの維持において非常に重要な要素です。
防水工事にはそれぞれ特性があり、一概に「これがベスト」とは言えないため、自分の建物に最も適した方法を選ぶ知識が必要です。

さらに、防水工事における見積もりの取り方も非常に重要です。

  • 1.見積もりを比較する
  • 2.費用以外の大事な部分(工法や業者の対応など)を確認する
  • 3.値段だけで決めない

総じて、防水工事は一見単純に見えますが、多くの要因を考慮する必要があり、そのすべてがうまく組み合わさった時に初めて成功と言えます。
今回の記事を参考に、最適な防水工事を計画し、長期的に安心して建物を維持できるようにしていきましょう。

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カテゴリー :マンション/屋上防水  タグ:工法 相場 見積もり 費用・価格 

福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして10,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

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