ウレタン防水の工法と注意点、基礎データのご紹介

ウレタン塗膜防水

国内の施工される防水工法の46%を占めており 最も主流な防水工事の工法です。防水工事の中では比較的安価な上、 塗り重ね改修が可能、複雑な建物にも適しているなど メリットが多く、提案されることも多い工法ですが、悪徳業者も多く、注意が必要な防水工法です。

悪徳業者に要注意

主流の防水工事のため技術者も多く 防水工事の中では比較的簡単に、技術をマスターできます。
しかし、あまり知識のない塗装業者やリフォーム会社が 「塗ればいいんでしょ?」と勘違いし、悪徳業者の被害が多いのもウレタン防水です。

ウレタン防水薄さ1mm以下
本来は2層3層と重ね塗りを行いますが 最後のトップコートを重ねれば、中の防水層は一切わからないため 最もごまかしのきく工法でもあり、注意が必要です。

本来の防水層の厚さは2mm以上です。 防水層の厚さだけでなく、硬さも大切で、実は奥が深い防水です。

雨漏りに不向きな工法も

密着工法の場合、通気性能を持たない為、膨れ、破断が起きやすく 雨漏りしている建物には向いていません。
通気緩衝工法の場合、通気層を持ちますので、初期費用は上がりますが 雨漏りに最も効果的な工法です。 なお、通気緩衝工法は専門業者でないと提案ができません。*または、見よう見まねの通気緩衝工法です。

また、ウレタン材は紫外線に弱い為、定期的なトップコートが必須です。そのため、長期的にコストを回収していく太陽光発電設置前の防水として可能ですが 設置には注意が必要です。
ソーラーパネルの重さを考慮し、防水層の厚みや硬さを場所ごとに変えていく必要がありますが、業界内でもそのことはあまり知られていません。

なお、ハウスメーカーといったALCの建物にウレタン防水工法は不向きと言われています。 ALCの構造に「ウレタン防水だけ」を提案する業者は、防水のことを 知らないといっても良いでしょう。

ウレタン防水を採用するなら、ウレタン防水を熟知し、かつ施工経験が豊富な業者に依頼しましょう。なお、当協会にはハウスメーカーやソーラーパネルに経験豊富な専門業者も加盟しています。お気軽にご相談ください。

ウレタン防水の施工実績(一部)

  • ウレタン防水の施工例その1
  • ウレタン防水の施工例その2
  • ウレタン防水の施工例その3

【動画】防水専門業者が行うウレタン防水の施工内容

既存防水を撤去した箇所に、仮防水(カチオン樹脂)をしていきます。下地がむき出しになってしまため、工事中に雨が降った対策として仮防水を行っています。
防水専門業者以外だと、省かれるケースがあります。

シート全体で水を吸っていくタイプのシートで、高機能です。他のメーカーさんですと、水分は吸わずに地上に逃がしていくシートがあります。防水専門業者では、建物や状態によって、同じ通気緩衝工法でも、使うメーカーを変えた提案を行います。

晴天の日は、硬化スピードが早いため素早く防水加工をしていく必要があります。天気によって、作業スピードを変える必要があります。

手すりがガタガタになっている建物に、手すりの根本にクラウド剤(腐食防止)を注入していきます。腐食を防ぐだけでなく、手すりの強化にもなり、安全対策に効果があります。防水専門業者では、屋上防水のスペシャリストのため細かい部分も提案してくれます。

ウレタン塗膜防水基礎データ

ウレタン防水工事の基本データをご案内いたします。

液体状のウレタン防水材を用いるので、複雑な形状をした場所でも継ぎ目のない施工が可能です。

ウレタン防水は定期的なメンテナンス・トップコート塗りが必要で、メンテナンスによって寿命も変わります。

既存防水がシート系ですと、ウレタン防水とは相性が悪いため、不向きです。

詳細は是非お問い合わせくださいませ。

手抜き注意度 ★★★★★
価格相場 4500円~6000円/1㎡
平均寿命 3年~10年程度
*メンテナンスをしない場合
保証 1年~10年
工法 X-1工法 (絶縁工法 ・ 脱気工法・通気緩衝工法 )
X-2工法 (密着工法 )
適した建物 基本的に、どの箇所でもお勧め
複雑な形状の建物でも施工出来る
ビルやマンション等、貯水槽や室外機等が多いところ
オススメ ウレタン防水密着工法:費用を重視したい人
ウレタン防水密着工法:1年~5年位防水層がもてば良い人
ウレタン防水通気緩衝工法:10年~15年持たせたい人
不向きな建物 ACL(軽量鉄骨:ハウスメーカー)
主なメーカー サラセーヌ、ダイフレックス、田島ルーフィング、日本特殊塗装、横浜ゴム、東洋ゴムなど

ウレタン防水の工法

ウレタン防水工事には密着工法と通気緩衝工法(絶縁工法・脱気工法)があり、建物の状態や下地の状況、予算などによって工法も変わります。

密着工法

ウレタン防水材を塗布して防水層を下地に完全に密着させる工法です。

補強布を張り、ウレタン防水材を2層、3層と重ねて塗り、所定の厚さに仕上げます。防水層の厚さは2mm以上で、厚さだけではなく硬さにも配慮が必要です。

工期が短く、コストパフォーマンスの高い工法ですが、密着工法は通気性がないため、下地に含まれる水分の影響を受けます。

膨れや破談の原因となり、雨漏り対策には向いていません。

通気緩衝工法

通気緩衝工法は通期緩衝シートを張り付けてからウレタン防水材を塗布する防水工法で、防水層を下地に密着させません。密着工法より初期費用はかかります。

通気性があるので寿命が長く、雨漏りにも効果的な工法です。

屋上・開放廊下・階段室、ベランダ・ルーフバルコニーなどあらゆる場所に施工できます。また、伸縮性もあるため、地震などの揺れに強い材質です。

ウレタン塗膜防水の膜厚が薄い場合は早期劣化が発生しやすく、下地の挙動に追従できずに破れ・亀裂の原因となります。

安全で信頼性の高い工法ですが、専門業者でないと提案ができません。