知らないと損!?防水工事業者(防水屋)と塗装業者(塗装屋)の違い

更新日:2024年7月10日 BY 福島 慎介

防水業者(防水屋)と塗装業者や工務店、リフォーム会社はそれぞれ何が違うのでしょうか。各業者の違いを理解せずに工事を依頼すると、大きな損をする可能性もあります。

防水工事の勘違い
<防水工事の勘違いアンケート>

防水工事見積もり.comが2018年に当サイトユーザーの調査を行ったところ、90%の方が防水工事と塗装工事が同じものと認識していたという調査結果が出ました。

塗装業者や工務店も雨漏り修理や防水工事を請け負いますが、ほとんどが防水業者に二次委託され、中間マージンが計上されているので、依頼側は高い費用を支払っていることになります。

それぞれの業者の違いが明確になれば、どこに雨漏り・防水工事を頼んで良いか分かるため、この記事を参考にしてみてください。

もし防水の専門業者をお探しの方は、防水工事の超優良業者を無料で紹介させていただきますので、防水工事アドバイザーの福島にご気軽にお問合せください。

この記事の監修者
福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

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防水工事の基礎知識をつけたい方は「防水工事とは?」の記事を読んでみてください。

防水工事とは?工事の種類・耐用年数・単価まで徹底解説



防水業者・塗装業者・工務店の違い
<防水業者・塗装業者・工務店は全然違う業者>
業者 防水業者 塗装業者 工務店(リフォーム)
スペシャリスト 防水工事 塗り(塗装) 家作り
防水工事 とても得意

(防水層を作る)
不得意 不得意
雨漏り修理 得意 不得意 不得意
塗装 得意 とても得意 不得意
内装工事 不得意 不得意 とても得意

上記の表に記載の通り、防水工事、塗装、工務店(リフォーム)は異なる業者です。「防水工事専門業者」が存在していることは、一般的にあまり知られていません。

塗装業者も「防水塗装」の施工を行うことがあるので混同されてしまいますが、防水工事において「防水塗装」は数ある防水工法の一部分です。防水工事は専門性が高く、知識、経験、技術力が必要とされます。

防水工事は、防水専門業者があり、工務店や塗装業者は防水工事業者ならではの工事を行うときに、二次委託をしているケースが多いです。防水工事業者ならではの工事の一例を紹介します。

2-1. 通気緩衝シート

緩衝シートは2種類あり、メーカーによって特徴が違います。この動画では旭硝子サラセーヌさんのシートを使用しており、雨漏りしている建物に効果絶大です。

防水専門業者では、建物や状態によって、同じ通気緩衝工法でも、使うメーカーを変えた提案を行っています。

2-2. 脱気筒の設置

下地に含んだ水分を逃がす脱気筒を取り付けています。防水専門業者は、最少の数で最大の効果が発揮できるように脱気筒を設置しています。

適正な数を知らない業者ですと、とにかく個数が多くなってしまい、工事費用もかさんでしまいます。

防水工事において代表的な工法であるウレタン防水通気緩衝工法の施工手順を動画で紹介しています。
>>【動画】防水専門業者による通気緩衝工法

ウレタン防水通気緩衝工法の施工手順(絶縁工法)

ウレタン通気緩衝工法(絶縁工法の防水層)
<ウレタン通気緩衝工法(絶縁工法)の防水層断面図>

防水に必要な防水層は、防水業者にしか作れません。上記図は、ウレタン通気緩衝工法(絶縁工法)の防水層断面図です。雨漏りを長期間の間防ぐには、複雑な防水層を作る必要があり、ここに経験と技術力を要求されます。

塗装業者や工務店が防水工事を請け負うことはありますが、防水層作りに防水業者に二次委託しています。

防水専門の業者に直接依頼することで二次委託の費用を抑えられるのです。

防水工事見積もり.comでは、優良防水工事業者を無料紹介し、防水工事のサポートを行っています。下記は二次委託費用を徹底的に抑えた結果で費用が引き下がった事例です。

防水工事の中間マージンカット
<防水工事の中間マージをカットした事例>

もしあなたが工務店やリフォーム店で見積もりをとった場合は、防水専門業者と比べてみてください。きっと想像以上の見積り結果が出てくると思います。

また手持ちの見積もりが正しいか分からないという方は、防水工事見積もり.comの無料の見積もり診断サービスをご利用ください。

防水工事に限っては、防水工事業者に依頼するのがおすすめです。費用と耐用年数に差が出てきます。

防水工事に対応している業者は、防水業者のほかに、以下のような業者が挙げられます。

  • リフォーム会社
  • 工務店
  • 塗装業者

これらの業者には、当然ながら得意とする施工があります。

例えばリフォーム会社の場合、室内の動線を考え、その家に暮らす人が現在の住宅よりも暮らしやすく、楽しく生活できるリフォームを得意としています。

工務店は、家や建具をつくることを得意としているほか、業務を通してさまざまな業者とのつながりがあるため、防水工事をはじめ塗装や水道周りなどの工事を各業者に依頼でき、施工の手配から施工までを一本化することが可能です。

そのほか、塗装業者は外壁や屋根などの塗装を得意としており、それぞれが得意とする分野をもった上で、防水工事も行っています。

それぞれの業者に、防水工事を依頼する上でのメリットとデメリットがありますが、防水層をつくる工事をもっとも得意としているのは防水業者であるという点は、とても大きなポイントです。

さまざまな業者が防水工事を行う中で、防水業者と塗装業者は似た施工を行うイメージがあります。防水業者と塗装業者に施工を依頼するメリットとデメリットを紹介しつつ、施工の違いを解説します。

5.防水業者に防水塗装を依頼するメリットとデメリット

防水業者に防水塗装を依頼するメリットとデメリットを紹介します。

メリット:防水工事に特化した業者なので施工技術が高い

防水業者は当然ながら防水工事に特化した業者なので、防水工事に関わる施工全般を得意としています。防水工事のプロなので、安心して施工を依頼できるのはもっとも大きなメリットです。

防水業者が行う防水工事は、屋上や屋根、ベランダなど建物の外側はもちろんのこと、水回りなど建物の内部にも対応しています。塗装業者は外壁の防水工事は対応できても、建物内部の施工を行うことができないところが多いです。

メリット:適正価格での工事を提供してくれる

ハウスメーカーや工務店から塗装業者などに防水工事の依頼が入った場合、中間マージンを取られてしまい見積り金額が高くなってしまうことがあります。

防水工事を専門にしている業者に直接依頼をすれば、こうした余計な費用が取られてしまうことはないため、適切な価格で工事を依頼することが可能です。

もちろん防水工事の専門業者でも、見積もり内容はきちんと確認をして、不明瞭な金額があればその内容を納得できるまで確認することは必須です。

デメリット:業者の数が少ない

防水業者に防水塗装を依頼する上での大きなデメリットは、「業者が少ない」という点が挙げられます。塗装業者や工務店は地域でたくさん見かけても、防水工事を専門に行なっている業者を近所で見つけることが難しいケースがあるかもしれません。

インターネットで検索をして少し遠くの業者に依頼することは可能ですが、オンラインでの作業にうとい場合、業者探しに苦労する可能性があります。

続いて、塗装業者に防水塗装を依頼するメリット・デメリットを紹介します。

塗装業者は、主に屋根や外壁の塗装を行う業者です。塗装業者が行う防水工事としては、「塗膜防水」が挙げられます。塗装業者は塗装のプロなので、塗装スキルが高いです。ウレタン防水などの塗膜防水の施工は状態の良い塗装面にはきれいに仕上げてもらえます。

メリット:ウレタン防水密着工法が安くなる可能性がある

ウレタン防水などの塗膜防水の場合、防水工事業者よりも費用を安価に設定している塗装業者もいます。

メリット:他の塗装作業も同時に行うことで安くなる可能性はある

防水塗装以外の塗装を一緒に依頼することで、費用が安くなる可能性はあります。

デメリット:雨漏り修理や雨漏りを防ぐ対策は弱い

雨漏りしている建物では、ウレタン密着工法ではなく、ウレタン通気緩衝工法ではないと、雨漏りは止まりません。通気緩衝シートを貼らないと、下地に含まれた水分を外に逃がすことができないからです。

塗装業者でウレタン通気緩衝工法が出来る業者は少ないので、そもそも提案がされない可能性もあります。

塩ビシート防水が施されている屋上にて雨漏りが発生した場合、塗装業者ではその修復工事を行うことがあります。

実際に、シート防水が施されている屋上で雨漏りが発生してしまった際に塗装業者へ依頼をしたら、雨漏りしているシートをはがして塗膜防水を施してしまい、雨漏りが改善されなかった…という経験をもつ人がいます。

また、防水業者は綺麗な防水塗装というよりは、雨漏りをしないという工事になります。

水が流れる様に塗料の厚みを変える、硬さを変えるなど雨漏りしない工夫をしてくれます。

デメリット:防水工事の実績が乏しい可能性がある

塗装業者に依頼するときは、防水工事の実績を必ず確認をしましょう。

塗膜防水とは、防水塗料を施工箇所に塗装して、防水層をつくる施工方法です。塗装業者では塗膜防水以外の施工を提供している業者もありますが、塗膜防水以外の防水工事を依頼する場合は、業者の施工実績を確認した上で、施工実績が豊富な業者に依頼することが望ましいでしょう。

デメリット:提案できる防水工事のレパートリーが少ない

防水工事には主に、ウレタン防水、シート防水、アスファルト防水、FRP防水といった4つの種類があり、更に防水工事の種類ごとに工法が複数あります。

防水工事業者であれば、これらの施工も確かな技術で対応可能です。しかし塗装業者の場合、塗装とは異なる防水工事に対応できないことがあります。

ウレタン防水は本来2層、3層と防水塗料を塗布して行う施工方法ですが、ウレタン密着工法と、技術を要すると言われているウレタン通気緩衝工法では、出来や完成度が変わります。

防水業者は専門性のあるウレタン通気緩衝工法で提案するため、塗装業者の提案するウレタン密着工法の方が安く見えることがあるため要注意です。

ベランダなどの狭い範囲であれば、塗装業者の施工でも信頼できる仕上がりを期待できます。ただし、施工実績などを確認した上で依頼することは必須です。

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防水工事は、塗装業者やリフォーム業者に依頼するのではなく、防水工事の専門業者に依頼すると、しっかりとした防水工事を施してくれ、安く済む可能性があります。

しかし防水工事見積もり.comでは、防水工事業者からの見積もりを更に安くした上で、技術レベルの高い防水工事を施工することが可能です。

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カテゴリー :外壁塗装/防水工事全般  タグ:リフォーム 塗装業者 工務店 防水業者