防水工事4種類を徹底比較!防水工法別の耐用年数や特徴まとめ
更新日:2024年3月28日 BY 福島 慎介
「色々調べたけど、結局、どの防水工法が家に適しているの?」
「本当にこの見積り内容で問題ないの?」
本記事では防水工事の種類を防水工事アドバイザーが分かりやすく解説します。 防水工事の種類・工法別の特徴・単価、知っておくべき基礎知識を紹介するので、見積もりのチェックに活用してみてください。
今まで12,000枚以上の見積もり診断をしてきましたが、費用が下げられるケースが大半を占めています。
中には別の種類の防水工法を施工すべきケースも多々あります。
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こちらの記事を見て「業者からとった見積もりが高いのでは?」とお感じの方は、お気軽にご相談ください。
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防水工事の工法主要4種類
防水工事には、大きく分けると4種類の種類 があります。
- ウレタン防水
- シート防水
- アスファルト防水
- FRP防水
この種類の中に、さらにそれぞれの特徴を持つ防水工法があります。
おおよその価格や、寿命をご紹介します。ただし、広さや状況により工事費用が異なります。
【防水工事種類別】価格と耐久年数の比較表
防水工法 | 耐用年数 | 価格 |
---|---|---|
ウレタン防水 通気緩衝工法 > |
13~15年程度 (5~10年毎にメンテナンスが必要) |
5,500~6,500円 |
ウレタン防水 密着工法 > |
2~5年程度 (5~8年毎にメンテナンスが必要) |
4,500~5,500円 |
塩ビシート防水 機械固定法 > |
15年~20年程度 (15年以上 メンテナンスフリー ) |
5,500~7,500円 |
塩ビシート防水 密着工法 > |
10年~15年程度 (10年以上 メンテナンスフリー ) |
4,000~5,000円 |
ゴムシート防水 > | 10年~15年程度 (5~8年毎にメンテナンスが必要) |
4,000~5,000円 |
改質アスファルト シート防水 |
15年~20年程度 (5~8年毎にメンテナンスが必要) |
4,500~7,000円 |
FRP防水 | 10~15年程度 (6~7年毎にメンテナンスが必要) |
5,000~7,000円 |
正確な見積りを希望される方は防水専門業者による診断をお勧めいたします。
もし見積もりを既に取得されている場合は、その見積もりが正しいかどうかセルフチェックできます。
下記の防水工事の見積もりについて詳しく書かれた記事をご覧くださいませ。
防水工事の相場と費用は?|見積もりを公開中。3ステップで簡単!不正な見積りの見抜き方
防水工事の工法別メリットとデメリット
防水工法別にメリット・デメリットをまとめました。
防水工法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
ウレタン防水通気緩衝工法 > (X-1工法) |
・補修が容易で、下地形状が複雑な部分にも対応可能 ・継ぎ目のない均一な仕上がりになる ・ 通気緩衝シートが、ふくれを防止 し、下地の挙動を緩衝または、優れた耐久性を発揮 ・防水層が軽量で建築物に負担をかけない |
・コストが少し高い ・乾燥期間が各工程で必要なため工期が掛かる ・定期的(5~10年毎に)にトップコートをする必要がある |
ウレタン防水密着工法 (X-2工法) |
・コストが安い ・防水層が軽量で建築物に負担をかけない ・複雑な部位への使用が可能 |
・乾燥期間が各工程で必要なため工期が掛かる ・塗膜の均一性が難しい。 ※均一になるようにメッシュシート(ガラス繊維)で補強する工法する場合有 ・定期的(5~8年毎に)にトップコートをする必要がある |
塩ビシート機械的固定工法 | ・既存防水層が
どんな防水層だったとしても上から被せられる
・撤去作業・残材処理・新規の下地作りや雨養生などのコストを低減できる(被せ工法の場合) ・雨などの気候に影響されず施工が出来るので工期短縮が可能 |
・ゴムシートより高価 ・施工している間は、振動と騒音が発生する ・複雑な形状には採用しにくい |
塩ビシート接着工法 | ・ゴムシート防水に比べ優れた耐久性がある ・施工しやすく、軽量 ・燃えにくい性質 |
・ゴムシートより高価 ・複雑な形状には採用しにくい |
ゴムシート接着工法 | ・コストが安価 ・伸縮性も高く耐候性にも優れる ・工事期間が短い |
・複雑な形状には採用しにくい ・塩ビシートより耐候性が劣る ・施工者による精度のバラツキが生じる |
改質アスファルト防水 トーチ工法 |
・既存のアスファルト防水の上にかぶせることができる ・溶かして接着するので、防水性は冷工法より高い |
・アスファルトが溶けたときの匂いがする ・火を使うため室外機などがあると、工事できなかったり、できても、焦げたり溶けたり、燃え移ったりと危険 ・定期的(5~8年毎に)にトップコートをする必要がある |
改質アスファルト防水 冷工法(ガムクールなど) |
・施工性が早く工期が短くなる ・火を使わずに、剥離紙をはがして接着するので、アスファルトが溶けたときの匂いがしない ・火を使用しないため室外機などが設置されていても、焦げたり溶けたりしない※1 |
・単価が高い ・剥離紙をはがして接着するので、溶かした時よりも、密着度が低い ・定期的(5~8年毎に)にトップコートをする必要がある |
FRP防水 | ・強度が大きく軽量、耐水性、耐熱性、耐久性に優れる ・均一な厚みで施工可能 ・すぐに乾くので工程が短い ・トップコートのバリエーションが豊富 |
・コストが高い ・臭いが出る ・湿気や化学反応で硬化するため外気温に左右され易い |
防水工事で火災保険が適応されるケースとは?防水工事の種類は関係ある?
強風で物が飛んできて、防水層が傷ついた、など自然災害により火災保険が適応されるケースがあります。 とにかく、現場の状況が分かる写真を撮ることが重要です。防水工事の種類が保険適用されるかどうかより、自然災害などが原因で防水工事に行うことになったかどうかなどが判断基準となります。
「これは保険対象になるのかしら?」と少しでも気になったらご相談ください。
防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザーは火災保険の申請のスペシャリストでもあり、無料相談ができます。
お気軽にお問合せください。
防水工事業者以外から見積もりを取ると高くなる可能性も
「防水工事の種類と工法別の単価を見て、現在の業者からの見積もりが高い」
その見積もり、防水業者からの見積もりですか?塗装業者やリフォーム業者ですか?
防水工事見積もり.comが2018年ユーザー調査を行ったところ、工事の見積もりを依頼した業者が防水工事業者以外だったという方が93.1%でした。防水工事業者に依頼しないと、技術不足により雨漏りが短期間で再発してしまったり、二次委託されることで中間マージンを取られてしまう可能性もあります。
防水工事見積もり.comは、優良防水工事業者を最大3社紹介するサービスを行っており、実際のお客様で先に別の業者で見積もりを取られたときに、3億円の見積もりだったものが、防水工事見積もり.comが紹介した業者が現地調査と見積もりを取ったところ、なんと1億円まで下げることができました。
要因としては様々ありますが、こちらのケースだと中間マージンが高額であった事が原因でした。
防水工事は高額でありつつ、見積りの内容や相場が分かりにくいため、適正ではない費用を支払ってしまう方も多くいる現実があります。
その見積もりが本当に高いのか、無料で診断が可能です。低価格で高品質な工事を提供できる防水専門業者のご紹介も可能いたします。
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防水アドバイザー 福島慎介
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無料で相談するカテゴリー :防水工事全般 タグ:工法 火災保険 種類 耐久年数
■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして10,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。