何社か見積もりをとりましたが、ウレタン防水の提案をする業者が多いです。 防水工事はウレタンが主流なのでしょうか?

ウレタン防水は主流な防水工法であるかについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
ウレタン防水は主流な防水工法であるかについての質問と回答
【質問】
何社か見積もりをとりましたが、ウレタン防水の提案をする業者が多いです。防水工事はウレタンが主流なのでしょうか?
【回答】
建物の構造や既存の防水の種類によって提案する工法は変わるため、一概に「これが主流!」と言い切れるものではありません。
ここでは建物の種類や条件ごとに適する防水工法をいくつかご紹介します。
建物の種類や条件によって異なる最適な防水工法

一般的にRC造で、既存の防水がコンクリート防水やウレタン防水の場合は、ウレタン防水が一番マッチしています。
鉄骨造で、既存の防水がシート系防水の場合は、塩ビシート防水が一番マッチしています。
また、一言でウレタンや塩ビシートといっても、それぞれ種類が10種類以上あるので、今の建物の形状や、どれくらいの耐用年数を希望しているかによって提案する工法が変わります。
ウレタン防水と塩ビシート防水の主要な工法ごとの特徴、耐久年数をまとめましたので参考にしてください。
工法名 | 特徴 | 耐久年数 |
---|---|---|
ウレタン防水密着工法 | ・複雑な形状や凹凸が多い場所にも施工できる | 10年程度 |
ウレタン防水通気緩衝工法 | ・複雑な形状や凹凸が多い場所にも施工できる ・補修が容易 ・雨漏りしている建物にも適している | 13~15年 |
塩ビシート防水接着工法 | ・下地を選ばずに施工可能 ・広範囲を短い工期で施工可能 ・耐久性に優れている | 12~15年 |
塩ビシート防水通気緩衝工法 | ・下地を選ばずに施工可能 ・広範囲を短い工期で施工可能 ・耐久性に優れている ・雨漏りしている建物にも適している | 15~18年 |
防水工事の種類は、他にも様々あります。以下の記事でわかりやすく解説していますので、こちらもご参考にしてください。
まとめ
建物の種類や状態、ご希望の条件などによって、最適な防水工法は変わります。
「人気の工法だから絶対に間違いない!」とは言えないものですので、お手元のお見積りがあなたにとって最適な内容なのかをよく見極める必要があります。
しかし、適切な見積り内容であるかをご個人で判断することは難しい場合も多いかと思いますので、お悩みの際はぜひお気軽に防水アドバイザーの福島までご相談ください。
また、これは個人的な感想ですが、塩ビシート防水の施工ができる業者には腕がいい職人さんが在籍していると思っています。
よければ業者選びの一つの観点として、参考にしてみてください。