屋上に水が溜まる理由はなぜですか?
更新日:2024年12月24日 BY 福島 慎介
屋上に水が溜まる理由について、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザーが回答します。
この記事の監修者
■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
屋上に水が溜まる理由についての質問と回答
【質問】
屋上に水が溜まる理由はなぜですか?
【回答】
溜まる理由は主に2つあります。
- 防水層の厚みのばらつき
- 防水シートのたわみ
防水層の厚みのばらつき
下地の防水層に新しい防水層をつくるため多少、厚みのばらつきがあります。
凹凸がある場所に水が溜まりやすくはなります。
*完全に凹凸を無くしたい場合は、左官工事で勾配調整をする必要がでてきます。
余計な費用が高額になるので、現実的採用されるケースは少ないです。
ウレタン防水の工程については、こちらをご参考にしてください。
防水シートのたわみ
塩ビシートの場合は、夏冬の温度差があるため多少、たわみをもたせて貼ることもあります。
夏は暑いのでシートが伸びやすく、冬は寒いので縮みやすくなります。
輪ゴムをピーンと伸ばした状態で、更に強く引っ張るとゴムが切れます。
それと同じように温度差や風などの気候を考慮し、多少たわませて貼っていきます。
シート防水の特徴については、こちらをご覧ください。
まとめ
水がたまる=ダメでなく
むしろ、撥水効果が継続しているという見方もできます。
また季節の温度差を考慮した施工内容ともいえるので、良い職人さんが工事した可能性も高いです。
心配な場合は、施工した業者に確認してみてください。
曖昧な回答の場合は、技術や知識がない業者かもしれないので、その際は第三者の専門機関に相談されることをオススメしています。