ウレタン防水と塩ビシート防水、雨漏りしているときはどちらが良いですか?
更新日:2024年5月27日 BY 福島 慎介
【質問】
屋上防水の見積もりを取ったのですが、ウレタン防水と塩ビシート防水、それぞれ提案が違う業者がいます。
元々はウレタン防水加工が原因で雨漏りしている。
また天井腐敗が起こっていたことも分かりました。
それも踏まえ、どちらがのほうが良いと考えるべきでしょうか?
【回答】
結論を言いますと、今回は、「塩ビシート機械固定工法」がオススメです。
既存ウレタン防水の状態が大変悪いようなので、本来ならば全部撤去することが好ましいです。
しかし、既存防水層を全撤去すると、躯体自体も傷がつくこともあったり、撤去している間、大雨が降ってしまいますと、雨水が建物に入ってしまうリスクがございます。
塩ビシート機械固定ですと、現状の悪いところのみ撤去するだけで、あとは緩衝シート(水分を吸ったり、不陸を調整する万能シート)をはり、最後に塩ビシートを専用のアンカーで止めていく方法なので、リスクが大幅に軽減されます。
今回は、ウレタン防水のほうがデメリットも多いため、塩ビシート機械固定を推奨します。
◆ポイント
防水工法は100種類以上あります。
その中から、建物の構造や、既存の防水の種類、雨漏りしている箇所、どれくらい建物を持たせたいかなど、様々な要因を考慮し、一番マッチする工法を選定します。
経験や知識がないと、ミスマッチの提案を採用してしまい、余計なトラブルも発生します。