塩ビシートの工事の仕上りについて

【質問】
10cmほどの立ち上がりに一部シートが密着しておらず、
1cmほど浮いている部分が、複数あります。正常ですか?

●基礎データ
既存の防水→塩ビシート
施工した防水工法→塩ビシート機械固定工法

【回答】
結論から申しますと、ご指摘いただいた現象は、品質・耐久性に問題はございません。

【問題ない理由】
新規シートの浮きは、既存シートをフォローしたためです。
塩ビシート機械固定工法は、既存のシート防水の上に、
新しい塩ビシートを1枚、増し張りします。

既存のシート防水は、経年劣化や夏冬の気温差が原因で
シートにシワが入ってしまうケースがあります。
そのため、既存シートの上に新規シートを張る際は、
既存の状態によって張り方を変えていきます。

今回の防水層には、既存シートにワ寄りした箇所が複数ございました。
追従性を持たせるようあえて、少し(1㎝)ほど、シートにゆとりをもたせております。
追従性がある事で、地震などの揺れや夏冬の気温差での破断を防ぐためです。

【まとめ】
新規シート防水に浮きがあるのは、少したわみを持たせることで、
既存シートをフォローし、地震の揺れや高低気温にも
影響が受けにくくなる状態を作っているため

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