塩ビシートの工事の仕上りについて
更新日:2023年7月7日 BY 福島 慎介

【質問】
10cmほどの立ち上がりに一部シートが密着しておらず、
1cmほど浮いている部分が、複数あります。正常ですか?
●基礎データ
既存の防水→塩ビシート
施工した防水工法→塩ビシート機械固定工法
【回答】
結論から申しますと、ご指摘いただいた現象は、品質・耐久性に問題はございません。
【問題ない理由】
新規シートの浮きは、既存シートをフォローしたためです。
塩ビシート機械固定工法は、既存のシート防水の上に、新しい塩ビシートを1枚、増し張りします。
既存のシート防水は、経年劣化や夏冬の気温差が原因でシートにシワが入ってしまうケースがあります。
そのため、既存シートの上に新規シートを張る際は、既存の状態によって張り方を変えていきます。
今回の防水層には、既存シートにワ寄りした箇所が複数ございました。
追従性を持たせるようあえて、少し(1㎝)ほど、シートにゆとりをもたせております。
追従性がある事で、地震などの揺れや夏冬の気温差での破断を防ぐためです。
【まとめ】
新規シート防水に浮きがあるのは、少したわみを持たせることで、既存シートをフォローし、地震の揺れや高低気温にも影響が受けにくくなる状態を作っているため