塩ビシートに水が溜まると、良くない?水が溜まる原因と耐久性は?
更新日:2024年12月27日 BY 福島 慎介

塩ビシートに水が溜まる原因と耐久性について、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。
この記事の監修者

■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
塩ビシートに水が溜まる現象についての質問と回答
【質問】
塩ビシートは水が溜まりやすいと聞きます。
水が溜まると、シートそのものにも良くないかと思うのですが実際はどうでしょうか?
【回答】
結論を言うと、問題ありません。

水はいつかは乾きます。シートに破断が無い限り、漏水はしません。
シート防水は、多少たわみを持たせて貼ることが多く、雨が降ると一時的に水が溜まりやすくなります。
真っすぐ貼り過ぎると、地震や強風などの圧でシートが伸び過ぎて切れてしまいます。
また屋上は、夏場暑く冬寒いのでシートの伸び縮みが毎年あるため、温度による伸縮性に追従するためにも少したわみを持たせて貼るケースが多いです。
ですので、少したるんだ時に雨が降ると水が溜まってしまいます。
しかし、それが漏水に繋がることはほぼありません。
心配でしたら施工した業者に一度、点検してもらってください。
塩ビシートの耐久性
塩ビシートの耐久年数は12年~18年ほどです。
シート防水は耐久性が高く、シート自体が防水材であるため、長期間にわたり効果を発揮します。
そのため、他の防水工法よりもメンテナンスの頻度を減らすことができます。
適切に施工されていれば、20年以上の耐用年数を持つ場合もあります。
塩ビシートについて詳しくは、こちらをご参照ください。