ベランダ防水で業者さんにウレタン密着工法を勧められました。本当に大丈夫ですか?

更新日:2025年4月17日 BY 福島 慎介
ベランダ防水で業者さんにウレタン密着工法を勧められました。本当に大丈夫ですか?

ウレタン密着工法について、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

この記事の監修者
福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

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ウレタン密着工法についての質問と回答

【質問】

ベランダ防水は通気緩衝工法が良いとネットで見ましたが、業者さんにウレタン密着工法を勧められました。本当に大丈夫ですか?

【回答】

結論から言うと、雨漏りの無いベランダであればウレタン密着工法でも問題ないです。

ベランダの防水工事がウレタン密着工法でも問題ない理由について、簡単に解説いたします。

ベランダ防水がウレタン密着工法でも問題ない理由

ウレタン防水密着工法
<ウレタン防水密着工法>

ウレタン密着工法は、ウレタン樹脂を硬化させることで防水層を形成する工法です。

他の工法に比べコストが低いため、採用率が最も高いことが特徴です。

下地と防水層を密着させる工法のため、雨水を逃すことができないというデメリットがあります。

しかし、ベランダは雨をうけにくく、面積も屋上に比べて小さいことから、密着工法でも十分防水性能としては問題ありません。

ウレタン防水通気緩衝工法
<ウレタン防水通気緩衝工法>

ただし、雨漏りをしているということであれば、ウレタン通気緩衝工法がおすすめです。

通気緩衝シートを貼り、下地に溜まった湿気や蒸気を脱気筒やドレン(排水溝)に逃がす構造を形成するため、雨漏りに有効な工法だからです。

ウレタン通気緩衝工法についての補足

ウレタン通気緩衝工法の採用が、建物の構造的に難しい場合があります。

例えばベランダであれば、立ち上がりが低い場合、通気緩衝シートが貼れないことがあります。

立ち上がりが低いベランダ
<立ち上がりが低いベランダ>

ウレタン通気緩衝工法を採用できるかどうかは、現場を見た職人さんが判断をします。

まとめ

ベランダは雨の影響を受けにくく、面積も小さいため、ウレタン密着工法でも十分対応可能です。

雨漏りがある場合や湿気が心配な場合は、通気緩衝工法の方が安心です。

防水工事を考えている場所がどちらの工法に向いているのか迷ったときは、防水アドバイザー福島までお気軽にご相談ください。

また、ウレタン密着工法と通気緩衝工法の違いについて、下記の記事でより詳細に解説しておりますので、気になる方はぜひご覧ください。

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