ウレタン防水の厚さはどのくらいですか?工法によって違うのですか?

更新日:2024年9月12日 BY 福島 慎介

ウレタン防水の厚さと工法の違いについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

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福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

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ウレタン防水の厚さと工法の違いについての質問と回答

【質問】

ウレタン防水の厚さはどのくらいですか?工法によって違うのですか?

【回答】

ウレタン防水工事では、主に5つの工法があり、工法ごとに防水層の厚さ(厚ミリ)が異なります

  • ウレタン防水密着工法
  • ウレタン防水高強度工法
  • ウレタン防水補強布メッシュ工法
  • ウレタン防水通気緩衝工法
  • ウレタン防水バリボード通気緩衝工法

以下は、各工法のおよその厚さについて説明します。

1. ウレタン防水密着工法

ウレタン防水密着工法
<ウレタン防水密着工法>
  • 厚さ::約 2.0~3.0mm
  • 説明: 下地に直接ウレタン防水材を塗布するシンプルな工法です。
    ウレタンの中で比較的薄い方の防水層になりますが、密着性が高いため、小規模な屋上やベランダ防水に適しています。

2. ウレタン防水高強度工法

ウレタン防水高強度工法
<ウレタン防水高強度工法>
  • 厚さ:約 2.0mm~3.0mm
  • 説明: ウレタン密着工法と厚ミリは変わりません。
    通常のウレタン材に比べて、強度や耐久性が高いウレタンを使用する工法です。

3. ウレタン防水補強布メッシュ工法

ウレタン防水補強布メッシュ工法
<ウレタン防水補強布メッシュ工法>
  • 厚さ:約 2.5~3.5mm
  • 説明:ウレタン防水層の中にガラス繊維やポリエステル繊維などの補強布(メッシュ)を挟み込む工法です。
    補強布により、防水層の強度が向上し、ひび割れや収縮に対する耐性が増します。
    通常のウレタン密着より厚ミリもあります。

4. ウレタン防水通気緩衝工法

ウレタン防水通気緩衝工法
<ウレタン防水通気緩衝工法>
  • 厚さ:約 3.5~4.5mm
  • 説明: 下地から発生する水蒸気などの膨れを防ぐために、通気シートを挟み込む工法です。
    ウレタン防水材は、通気シートの上に塗布され、しっかりとした防水層が形成されます。
    水蒸気による膨れが起こりにくく、特に湿気の多い下地に適しています。
    通気シートは使用する材料メーカーにより厚ミリが変わります。

5. ウレタン防水バリボード通気緩衝工法

ウレタン防水バリボード通気緩衝工法
<ウレタン防水バリボード通気緩衝工法>
  • 厚さ:約4.0~5mm
  • 説明:通気緩衝工法に加え、バリボード(特殊な下地材)を使用することで、さらに通気性や防水性が向上する工法です。
    バリボードの厚みが加わるため、他の工法よりもやや厚めの防水層が形成されます。

まとめ

工法厚さ (およそ)
ウレタン防水密着工法2.0~3.0mm
ウレタン高強度工法2.0~3.0mm
ウレタン補強布メッシュ工法2.5~3.5mm
ウレタン通気緩衝工法3.5~4.5mm
ウレタンバリボード通気緩衝工法4.0~5.0mm

これらの厚さは目安であり、実際の施工状況や設計により多少変動することがあります。

それぞれの工法について詳しく知りたい方は、「ウレタン防水の5つの工法と施工手順」をご参考にしてください。

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カテゴリー :ウレタン防水/防水工事よくある疑問100選  タグ:ウレタン防水 厚み 工法