FRP防水の立ち上がり部分はどのように工事するのですか?
FRP防水の立ち上がり部分について、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。
■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
FRP防水の立ち上がり部分についての質問と回答
【 質 問 】
FRP防水の立ち上がり部分はどのように工事するのですか?
【 回 答 】
FRP防水は「平場(床面)」と「立ち上がり(壁面)」で施工方法が少し異なります。
基本的な手順は以下の通りです。
平場(床面)の施工方法
1. 清掃
高圧洗浄にて 下地についているゴミや埃といった汚れを清掃します。
2.研磨・下地補修
下地表面がザラザラしている場合は、研磨ペーパーや電動グラインダー使って研磨・目荒らします。
研磨することで防水材の密着性を高める効果があります。
また、 ひび割れや不陸がある場合は下地調整材(モルタル材など)で補修します。
3. プライマー塗布(接着剤)
下地とFRP樹脂を密着させるための接着剤としてプライマーを塗布します。
ムラがないように均一に薄く塗ることが大切です。
4. ガラスマットの貼り付け
FRP防水の強度を高めるため、ガラス繊維のシート(ガラスマット)を床面にひきます。
しわや折り目が出ないように、きれいに敷設する必要があります。
5. FRP樹脂(ポリエステル樹脂塗布)
ガラスマットの上にポリエステル樹脂をローラーや刷毛で塗布し、しっかりと浸透させます。
樹脂が固まるのを待ちます
6. トップコート塗布(保護層)
紫外線や摩耗から防水層を保護するため、仕上げ用のトップコートを塗ります。
防滑性や美観のために、色を付けたり、砂を混ぜることもあります。
立ち上がり(壁面)の施工方法
1. 清掃
高圧洗浄にて 下地のゴミや埃などの汚れを清掃します。
2.研磨・下地補修
下地表面がザラザラしている場合は、研磨ペーパーや電動グラインダー使って
研磨・目荒らします。
研磨することで防水材の密着性を高める効果があります。
また、 ひび割れや不陸がある場合は下地調整材(モルタル材など)で補修します。
3. プライマー塗布(接着剤)
下地とFRP樹脂を密着させるための接着剤としてプライマーを塗布します。
ムラがないように均一に薄く塗ることが大切です。
4. ガラスマットの張り付け
壁面用のガラスマットを立ち上がりのサイズピッタリ合うように切り取ります。
その後、丁寧に張り付けます。
コーナーや接合部は特にしわや隙間ができないようにより慎重に貼り付けます。
5. FRP樹脂(ポリエステル樹脂)を塗布
ガラスマットにポリエステル樹脂を塗布し、均一に塗っていきます。
平場と同じく、塗ってから時間をあけて硬化させて防水層を作ります。
6. トップコート塗布(保護層)
最後にトップコートを塗布して、平場と立ち上がりの境界線も含めて全体を仕上げます。
FRP防水の価格については、こちらを参考にしてください。
まとめ
FRP防水工事は、平場(床面)と立ち上がり(壁面)で基本的な施工方法は同じです。
立ち上がり部分は特にコーナーや接合部の処理が重要です。
全体的な工程は、清掃、研磨、下地調整、プライマー、ガラスマット敷設、FRP樹脂、トップコートの順に進めていきます。
FRP防水について詳しく知りたい方は、防水アドバイザーの福島までご相談ください。