防水工事の見積もりを2社取ったのですが、安い業者と高い業者のどちらを選んでいいかわかりません。

見積もりが高い業者と安い業者、どちらを選ぶべきかについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
高い業者と安い業者のどちらを選ぶべきかについての質問と回答
【質問】
見積もりを2社とって、安い業者と高い業者のどちらを選んでいいかわかりません。どう判断すればいいのでしょうか?
【回答】
結論から言うと、防水工事は費用だけに注目して、施工業者を選ぶのは雨漏りや建物劣化のリスクがあります。
防水工事は、建物の構造や、防水層の状態、雨漏りしているかにより、選ぶべき工法が変わります。
防水工事には大きく分けて4つの種類があります。
工法 | おすすめの建物・状況 | 単価/㎡ | 耐用年数 |
---|---|---|---|
ウレタン防水 | ・凹凸や複雑な形状の建物 ・一般住宅の屋上 ・コストを抑えたい | 5,000~7,500円 | 10年~15年 |
塩ビシート防水 | ・広くフラットな屋上 ・防水効果を長持ちさせたい ・メンテナンスの手間を減らしたい | 5,000~7,500円 | 12~18年 |
FRP防水 | ・耐久性を重視 ・歩行程度に使用するベランダ | 6,000~8,500円 | 10~15年 |
改質アスファルトシート防水 | ・大型物件の屋上 ・メンテナンスの手間を減らしたい | 5,000~7,500円 | 10~15年 ※単層の場合 |
各防水工法も細分化しており、特に雨漏りしている建物には下記の2つの工法をおすすめします。
- ウレタン防水通気緩衝工法
- 塩ビシート防水機械固定法
見積もりの内容をよく確認して、値段だけに惑わされずに、建物、状況に合わせた防水工法を選択しましょう。
実際にあった事例で「価格が安い」という理由だけで選んだ業者に防水工事を依頼したところ、悪徳業者被害に遭ってしまったトラブルもあります。
こちらの実際のトラブル事例もご参考にしてください。
まとめ
防水工事の業者選びは、金額だけで判断すると失敗する可能性があります。
それぞれの工法や施工内容の妥当性を、プロの専門機関にチェックしてもらうのが安心です。
防水工事見積もり.comでは、実際の見積もりを見ながら、見積もり内容が信憑性が高いかどうか、無料診断・解説をしています。防水アドバイザー福島までお気軽にご相談ください。
なお、防水工事の相場と費用については、下記記事でも解説しておりますので、こちらもぜひチェックしてみてください。