アスファルト防水は、どんな建物に向いていますか?

アスファルト防水はどんな建物に向いているのかについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
アスファルト防水に向いている建物についての質問と回答
【質問】
アスファルト防水は、どんな建物に向いていますか?
【回答】
結論から言うと、構造はRC造で、200㎡以上ある広い面積の建物に向いています。
その理由について簡単に解説します。
RC造の広い面積の建物がアスファルト防水に向いている理由

アスファルト防水は、防水層を形成する際に使用するアスファルト材料の重量が比較的重いという特徴があります。
具体的には、塩ビシート防水やウレタン塗膜防水に使用される材料の重量の約3倍ほどです。
この重さがデメリットになりにくいのが、鉄筋コンクリート造(RC造)の建物です。
RC造は構造自体が非常に強固で、屋上などの広い面積にわたって安定してアスファルト防水層を保持することが可能です。
そのため、RC造で広い屋上をもつ建物は、アスファルト防水と非常に相性がよく、長期間にわたって安心して使用できる防水工法として選ばれることが多いのです。
続いて、アスファルト防水で用いられる工法についてご紹介します。
アスファルト防水の3つの工法種類
アルファルト防水には主に下記の3つの工法があります。
- 熱工法
- トーチ工法
- 常温粘着工法(冷工法)
それぞれの特徴と単価を表にまとめると、下記のようになります。
特徴 | 単価/㎡ | |
---|---|---|
熱工法 | アスファルトルーフィングを、溶融したコンパウンドで貼り付ける工法。高い信頼性と実績を誇ります。 | 10,000~15,000円 |
トーチ工法 | 改質アスファルトを用いたルーフィングシートを熱で貼り付ける工法。 | 6,500~7,500円 |
常温粘着工法(冷工法) | 改質アスファルトを用いた粘着付きルーフィングシートを貼り付ける工法。 | 5,000~6,000円 |
それぞれの工法に関する詳細は、下記の記事をご参考にしてください。
まとめ
アスファルト防水は、重量のある防水材を使用するため、RC造で広い面積を持つしっかりとした構造の建物に適しています。
工事予定の建物がアスファルト防水向きかどうかを知りたい際は、防水アドバイザーの福島までご相談ください。
また、アスファルト防水に関するより詳細な解説は、下記記事にて行っておりますので、気になる方はぜひご覧ください。