ウレタン防水と塩ビシート防水、雨漏りしているときはどちらが良いですか?
ウレタン防水と塩ビシート防水、雨漏りしているときはどちらが良いかについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。
■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
ウレタン防水と塩ビシート防水、雨漏りしているときはどちらが良いかについての質問と回答
【質問】
屋上防水の見積もりを取ったのですが、ウレタン防水と塩ビシート防水、それぞれ提案が違う業者がいます。
元々はウレタン防水加工が原因で雨漏りしている。
また、天井腐敗が起こっていたことも分かりました。
それも踏まえ、どちらがのほうが良いと考えるべきでしょうか?
【回答】
結論を言いますと、今回は「塩ビシート機械固定工法」がオススメです。
既存ウレタン防水の状態が大変悪いようなので、本来ならば全部撤去することが好ましいです。
しかし、既存防水層を全撤去すると、躯体自体も傷がつくこともあったり、撤去している間、大雨が降ってしまいますと、雨水が建物に入ってしまうリスクがございます。
塩ビシート機械固定ですと、現状の悪いところのみ撤去するだけで、あとは緩衝シート(水分を吸ったり、不陸を調整する万能シート)をはり、最後に塩ビシートを専用のアンカーで止めていく方法なので、リスクが大幅に軽減されます。
今回は、ウレタン防水のほうがデメリットも多いため、塩ビシート機械固定を推奨します。
塩ビシート防水について、詳しくはこちらをご参考にしてください。
ポイント
防水工法は100種類以上あります。
その中から、建物の構造や、既存の防水の種類、雨漏りしている箇所、どれくらい建物を持たせたいかなど、様々な要因を考慮し、一番マッチする工法を選定します。
経験や知識がないと、ミスマッチの提案を採用してしまい、余計なトラブルも発生します。
こちらにて防水工事の種類や向いている建物などについて詳しく説明しています。
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