アスファルト防水とシーリングは相性が悪いと聞きましたが本当ですか?

アスファルト防水とシーリングの相性について、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
アスファルト防水とシーリングの相性についての質問と回答
【 質 問 】
アスファルト防水とシーリングは相性が悪いと聞きましたが、本当ですか?
【 回 答 】
はい。本当です。

防水工事において、アスファルト防水とシーリング材の組み合わせは、一般的に推奨されていません。
その理由として、材料の特性の違いによる接着不良や耐久性の問題が挙げられます。
アスファルト防水とシーリングの相性について詳しく解説します。
アスファルト防水の特徴

アスファルト防水は、液状またはシート状のアスファルトを用いた防水工法で、主に屋上や大型施設で採用されています。
高い耐久性と防水性能を持ち、長期間の使用に耐えられるのが特徴です。
アスファルト防水についてはこちらの記事をご覧ください。
シーリング材の特徴

シーリング材は、建物の隙間や目地を埋めるために使用される材料で、主にシリコン系、変成シリコン系、ウレタン系、ポリサルファイド系などの種類があります。
柔軟性があり、動きのある箇所の防水や気密性を確保する目的で用いられます。
シーリング(コーキング)についてはこちらの記事をご覧ください。
相性が悪いとされる理由
それでは、アスファルト防水とシーリング材はどうして相性が悪いとされるのか。その理由をご説明します。
接着不良のリスク
アスファルト防水は表面に油分を含むため、シーリング材が十分に密着しにくい性質があります。
特にシリコン系やウレタン系のシーリング材は、アスファルト表面への接着力が低く、剥がれやすくなる可能性があります。
材料の硬化・劣化の違い
アスファルト防水とシーリング材は、それぞれ異なる硬化・劣化特性を持っています。

アスファルトは熱による軟化や経年劣化でひび割れが発生しやすい特徴があります。

一方で、シーリング材は紫外線や気温変化によって硬化や縮みが起こりやすいという特徴があります。
この違いが、それぞれの素材を組み合わせた際に問題となることがあります。
可塑剤の影響
可塑剤(かそざい)とは、プラスチックやゴムなどの材料に柔軟性を持たせるために加えられる添加剤です。
たとえば、硬いゴムを柔らかくしたり、ビニール製品をしなやかにする役割を果たします。
シーリング材には柔軟性を保つために可塑剤が含まれているものがあり、これがアスファルトと化学的に相互作用を起こすことで、シーリング材の軟化や劣化を早める可能性があります。
適切な施工方法
アスファルト防水とシーリングを組み合わせる場合、以下の対策を取ることで問題を軽減できます。
適切なプライマーを使用する
アスファルト防水の表面処理として、適合するプライマーを塗布することで接着性を向上させることができます。
変成シリコン系やポリサルファイド系のシーリング材の中には、アスファルト防水との相性が良いものがあります。
詳しくはアスファルト、シーリング、両方の材料メーカーに相性がよい組み合わせを教えてもらってください。
両メーカーの回答に共通している材料を使うことが、失敗を少なくする方法です。
施工後の状態を定期的に確認する
シーリングの剥離や劣化が発生しやすいため、定期的に点検し、必要に応じて補修を行うことが重要です。
まとめ
アスファルト防水とシーリング材の組み合わせは、適切な施工をしないと接着不良や劣化のリスクが高まります。
しかし、適切なプライマーの使用や、相性の良いシーリング材を選定するなどの対策を講じることで、問題を回避することが可能です。
施工を検討する際は、専門業者と相談し、最適な方法を選択することをおすすめします。
相談先に悩んだ際は、一度防水アドバイザーの福島までご相談ください。