ウレタン機械固定工法を提案されました。良い工法なんでしょうか?

更新日:2026年4月26日 BY 福島 慎介
ウレタン機械固定工法を提案されましたが良い工法なんでしょうか?

ウレタン機械固定工法について、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

この記事の監修者
福島 慎介

福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積もりや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

防水工事推進協会 代表理事 紹介ページへ

ウレタン機械固定工法についての質問と回答

【質問】

ウレタン機械固定工法を提案されました。

調べてもよく分からないのですが、良い工法なんでしょうか?

【回答】

結論をいいますと、ウレタン防水と塩ビシート防水のそれぞれの長所をとった良い工法です。

ウレタン機械固定工法の詳細と、メリット・デメリットについて解説します。

ウレタン機械固定工法とは

ウレタン防水機械固定法
<ウレタン防水機械固定法>

ウレタン機械固定工法とは、「通気緩衝シート」を接着剤ではなく、ディスク板などの機械的な固定器具(ビス)で下地に固定し、その上からウレタン防水材を重ねて分厚い防水層を作りあげていく工法になります。

ウレタンを塗る前までは、塩ビシート機械固定の工法と同じです。

ウレタンにすることで、平場と立ち上がり箇所も塩ビシートのような繋ぎ目がなく、シームレスな一体型で防水層を作れます。

ウレタン防水機械固定工法のメリット・デメリット

ウレタンで防水層を施工
<ウレタンで防水層を施工>
比較項目 メリット(利点) デメリット(注意点)
構造・耐久 下地の亀裂に追従する
下地と防水層が離れているため、建物の揺れやひび割れが起きても防水層が引っ張られず、破断リスクが低い。
表面の凹凸と歩行制限
ディスク板の設置箇所がわずかに盛り上がるため、完全にフラットにはならない。激しい歩行や重量物の移動には不向き。
施工性 下地調整の手間が省ける
古い防水層を剥がさないカバー工法に適しており、下地が荒れている場合や多少の湿気があっても施工が可能。
騒音・振動の発生
下地にビスを固定する際、ドリルの打撃音と振動が響く。マンション等では居住者への事前周知が必須。
災害対策 台風・強風ではがれにくい
ステンレスビスで下地に物理固定するため、強風による防水層の巻き上げや剥離事故に対して極めて高い抵抗力を持つ。
施工品質の依存度
ビスを打つ下地コンクリート自体に十分な強度(引き抜き保持力)がない場合、本来の耐風性能を発揮できない。
コスト 長期メンテナンスの有利性
「膨れ」などの不具合が起きにくいため、将来的な部分補修や再修繕のトータルコストを抑えやすい。
初期投資(単価)の増大
専用の固定器具や通気シート等を使用するため、一般的な密着工法と比較して平米単価が高くなる。

但し、施工できる業者が少ないのと、一番高価な防水工法の1つなので現実的に採用されることが少ないというデメリットもあります。

まとめ

ウレタン機械固定工法はとても良い防水工法です。

ウレタンと塩ビシートの長所を合わせた工法で、強風に強いというメリットがあります。

一方で、施工できる業者が少なく、最も高価な防水工法の1つでもあるため、工法が採用されることは少ないです。

以下の記事では、ウレタン防水の工法についてより詳しく解説しておりますので、よろしければこちらもご覧ください。

関連記事

防水工事で200万円損失

手抜き工事事例|200万円も払って手抜き工事..信頼していた大工に防水工事で裏切られた話

ウレタン防水の単価

ウレタン防水の適正単価・価格はどのくらい?【単価表公開】業者選びの注意点も解説!

カテゴリー :ウレタン防水/防水工事よくある疑問100選  タグ:ウレタン防水 防水工法・種類 

無料で問い合わせする