業者から水性系の防水工法を提案されました。かなり値段が安いのですが大丈夫でしょうか?
水性系の防水工法が安いことについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
水性系の防水工法が安いことについての質問と回答
【質問】
屋上防水を検討しているのですが
見積もり依頼した業者から
水性系の防水工法というものを提案されました。
かなり値段が安いのですが大丈夫でしょうか?
【回答】
結論から言うと、水性系の防水工法は防水工事を安く済ませたい場合に採用されることが多い工法です。
水性系の防水工法について、代表的な防水工法であるウレタン防水と比較しながら簡単に説明します。
水性系の防水工法の解説
塗膜系の防水は、大きく分けて次の2種類があります。
- 塗膜の厚みを増すことによる防水機能を果たすタイプ
- 水性防水系のような簡易タイプ
塗膜の厚みを増すことによる防水機能を果たすタイプは、正規の防水材です。
代表的なのはウレタン防水で、ウレタン樹脂を塗り重ねて防水効果を出す工法です。
確実に5年~10年くらい持たせたい場合に使います。
一方で水性防水系のような簡易タイプは、仮防水とも呼ばれています。
とにかく安くすませたかったり、1年~3年くらい持てばいいという場合に採用されます。
また、「売却物件で見た目を少しでも綺麗したい」「2年の瑕疵責任を保持したい」というケースでも採用されることが多いです。
まとめ
水性系の防水工法は、仮防水として一時的な防水効果を求める場合に適しているため、価格が比較的安価です。
長期的に安心できる防水性能を求めるなら、ウレタンなど正規の防水材を選ぶのが無難です。
工法選びに迷われた際は、防水アドバイザーの福島までご相談ください。
また、水性系の防水工法を始めとした工法種類については、下記の記事でも紹介しておりますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。