防水工事のやり直しは費用が高くなりますか?

防水工事のやり直し費用について、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
防水工事のやり直し費用についての質問と回答
【 質 問 】
防水工事のやり直しは費用が高くなりますか?
【 回 答 】
防水工事のやり直しを検討する際、気にするのが費用だと思います。
一般的に、防水工事のやり直しには追加の費用が発生します。
その理由や費用相場について、詳しく解説します。
防水工事のやり直しが高額になりやすい4つの理由
防水工事のやり直し費用が高額になりやすい理由は、主に4つあります。それぞれ簡単に説明します。
① 既存防水層の撤去が必要になる

防水工事のやり直しでは、既存の防水層を撤去しなければならないケースが多く、そのための撤去費・産廃費が発生します。
② 下地の補修が必要な場合がある

長年の使用による劣化や、既存の防水層の不具合によって下地が傷んでいる場合、防水工事の前に下地補修が必要になります。これにより、追加の施工費用がかかります。
③ 足場の設置が必要になることも

屋上防水や外壁の防水工事の場合、高所作業となるため足場を設置する必要があります。
足場代は数十万円かかることもあり、全体の費用を押し上げる要因となります。
足場を使いたくないわない場合は、高所作業車をレンタルすることも可能です。高所作業車のほうが金額は下げられます。
但し、高所作業車だと作業がやりづらく、工事日数がかかるため、足場を設置した場合と費用が変わらない、もしくは高くつくこともあります。
④ 使用する防水工法によっても価格が変わる

防水工法には、ウレタン防水、FRP防水、アスファルト防水、シート防水などさまざまな種類があります。選択する工法によって材料費も異なり、トータルコストに影響します。
工法ごとの詳しい解説は、以下の記事をご覧ください。
防水工事のやり直し費用の相場
防水工事のやり直し費用は、防水面積や使用する工法によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
防水工事の項目 | 相場(1㎡あたりの価格) |
---|---|
ウレタン防水 | 5,000円~7,500円 |
塩ビシート防水 | 6,000円~7,500円 |
FRP防水 | 6,000円~8,500円 |
改質アスファルト | 5,000円~7,500円 |
既存防水層撤去 | 2,500円~4,000円 |
産廃費 | 50,000円~100,000円 |
下地調整 | 2,000円~3,000円 |
足場 | 1,200円~1,600円 |
※上記の価格は参考値であり、地域や業者によって異なります。
防水工事のやり直しを安く抑えるポイント
防水工事をやり直すとしても、ポイントを押さえていれば費用を抑えることができます。そのポイントについてご説明します。
- 定期的なメンテナンスを行う
防水層の劣化を早めに発見し、部分補修(トップコート塗り直しや、シーリング注入など)を行うことで大掛かりなやり直しを防ぐことができます。
トップコートの塗り直しについての解説はこちらの記事をご覧ください。
シーリング(コーキング)についての詳しい解説はこちらです。
- 状況に合った防水工法を選ぶ
場所や用途に適した防水工法を選ぶことで、無駄な費用を抑えることが可能です。 - 複数の業者から提案を受ける
業者によって費用が異なるため、複数社の見積もりを比較することをおすすめします。
まとめ
防水工事のやり直しには、撤去・下地補修・足場設置などの追加費用が発生します。
どれくらいやり直しが必要なのか。またお客様希望もあるので、2つを考慮したうえでやり直すプランも変わりますし、当然金額も変わります。
そうならないよう、途中のメンテナンス補修をすることでやり直しを防ぐことができ、結果、金額も抑えられます。
防水アドバイザーの見解としては、10年に一度はメンテナンスをすることをオススメしています。
メンテナンスや防水工事のやり直しなどでどうすればいいのか悩んだ際は、防水アドバイザーの福島までお気軽にご相談ください。