防水工事で起こりやすいトラブルベスト5は何ですか?
防水工事で起こりやすいトラブルについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。
■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
防水工事で起こりやすいトラブルについての質問と回答
【 質 問 】
防水工事で起こりやすいトラブルBEST5は何ですか?
【 回 答 】
防水工事では、様々な要因からトラブルが発生することがあります。
以下に代表的なトラブル例を5つ挙げて説明します。
(1) 工法の選択ミス
施行業者の工法選択ミスが発覚する。
<例>
雨漏りをしているにも関わらず、ウレタン密着工法を選んでしまい、工事後、防水層の膨れや雨漏りが再開してしまう、というのが一番多いトラブル事例です。
(2)施工不良の箇所が見つかる
特にウレタン防水の場合、職人の技術による仕上がりの出来に影響がでます。
塗れていないところがあったり、乾ききる前に、塗ってしまったりなどで、工事後、水泡ができてしまうなどの施工不良トラブルに繋がります。
(3)工事後、水がたまる
防水工事後、雨が降った水がたまりすぎる現象が発生する。
実は、水がたまるからといってNGではありません。
撥水効果があるので水がたまりやすくなるのです。
また、建物を建ててから15年以上経過している場合は、既存の下地は、多少の凹凸があります。
そのため防水工事後は、どうしても水がたまりやすくなります。
★NGなのは、施行業者がそのような状態になることを、事前にお客様に説明していないことです。
説明していなければ、当然驚きます。
水がたまるからといって施工不良ではなく、むしろ防水性(撥水)がある証拠です。
(4)施工期間の遅延
当初の工期予定よりも大幅に遅れると、お客様は不満が募ります。
特に雨天などの天候の影響で遅れることが多いです。
トラブルになるのは、業者側もどのくらい遅れるかなど、事前にお客様側にお伝えしていないのが原因です。
また工事中は、工事スケジュール表を作成しお渡しすることも大事です。
(5)工事による建物設備の損傷やゴミやタバコ殻などの放置
工事中に建物や周辺の設備が損傷してしまうこともあります。
また塗料が近くの車や人や洗濯物にかかって汚れてしまうトラブルもあります。
もしそのような場合は、迅速に業者・お客さま同士で連携し対応方法を協議してください。
一般的には、工事業者が原因の場合は、工事保険で対応することが多いです。
また工事中にゴミやタバコの吸い殻が散乱していた、というトラブルもよくあります。
事前に指定のゴミ場所や喫煙の場所を指定しましょう。
まとめ
防水工事に関するお客様とのトラブルは、主にコミュニケーション不足や施工の質に関する問題が原因で発生します。
事前に細かいことも含め、確認しましょう。
また口頭だけですとトラブルが発生するため、できれば書面(メモ程度でもok)で残すことをオススメします。