メンブレン防水とシーリング防水の違いは何でしょうか?

メンブレン防水とシーリング防水の違いについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
メンブレン防水とシーリング防水の違いについての質問と回答
【 質 問 】
メンブレン防水とシーリング防水の違いは何でしょうか?
【 回 答 】
メンブレン防水は、防水シートや防水塗料で、屋上やベランダの面全体に防水層を作り、水の侵入を防ぎます。
一方、シーリング防水は目地や継ぎ目などの隙間をシーリング材で埋め、水の侵入経路を遮断します。
メンブレンは面、シーリングは線や点で防水するイメージです。
メンブレン防水とシーリング防水の違いについて、分かりやすく表にまとめました。
比較項目 | メンブレン防水 | シーリング防水 |
---|---|---|
施工範囲 | 広範囲(屋上・バルコニーなど) | 局所(目地や隙間など) |
主な材料 | 防水シート、ウレタン塗膜など | シリコーン、ポリウレタン、変成シリコーンなど |
耐久性 | 長期間持続(10〜20年) | 劣化しやすく定期的な打ち替えが必要(10年) |
動きへの追従性 | 低め(下地が動くと影響を受けやすい) | 高い(建物の動きに柔軟に対応) |
メンテナンス | 比較的少ない | 定期的な交換が必要 |
メンブレンは、膜状防水層を形成する工法の総称であり、以下の写真のように屋上やベランダに施します。

メンブレン防水は専門的で奥が深いため、詳細は「メンブレン防水とは?」の記事をご覧ください。
シーリング防水は、以下の写真で分かるように、建物の目地や隙間にシーリング材を注入することで防水性を確保する工法です。

シーリング材はゴムのように柔軟性があり、建物の動きに追従できる為、物理的な衝撃や地震、乾燥・温度変化などにより起こる、外壁のひび割れを防ぐ事で水の侵入を防ぐことができます。
シーリングについてのより詳しい解説は「シーリング工事とは?」の記事をご参考にしてください。
まとめ
メンブレン防水とシーリング防水は、それぞれ役割が異なるため、適材適所で使い分けることが重要です。
建物の防水を検討する際は、どの部分に防水が必要かを考え、最適な工法を選ぶようにしましょう!
どの工法を選べば良いか悩んだ場合は、お気軽に防水アドバイザーの福島までご相談ください。