メンブレン防水とシーリング防水の違いは何でしょうか?

更新日:2025年4月25日 BY 福島 慎介
メンブレン防水とシーリング防水の違いは何でしょうか?

メンブレン防水とシーリング防水の違いについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

この記事の監修者
福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

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メンブレン防水とシーリング防水の違いについての質問と回答

【 質 問 】

メンブレン防水とシーリング防水の違いは何でしょうか?

【 回 答 】

メンブレン防水は、防水シートや防水塗料で、屋上やベランダの面全体に防水層を作り、水の侵入を防ぎます。

一方、シーリング防水は目地や継ぎ目などの隙間をシーリング材で埋め、水の侵入経路を遮断します。

メンブレンは面、シーリングは線や点で防水するイメージです。

メンブレン防水とシーリング防水の違いについて、分かりやすく表にまとめました。

比較項目メンブレン防水シーリング防水
施工範囲広範囲(屋上・バルコニーなど)局所(目地や隙間など)
主な材料防水シート、ウレタン塗膜などシリコーン、ポリウレタン、変成シリコーンなど
耐久性長期間持続(10〜20年)劣化しやすく定期的な打ち替えが必要(10年)
動きへの追従性低め(下地が動くと影響を受けやすい)高い(建物の動きに柔軟に対応)
メンテナンス比較的少ない定期的な交換が必要

メンブレンは、膜状防水層を形成する工法の総称であり、以下の写真のように屋上やベランダに施します。

メンブレン防水
<メンブレン防水で施工された屋上>

メンブレン防水は専門的で奥が深いため、詳細は「メンブレン防水とは?」の記事をご覧ください。

シーリング防水は、以下の写真で分かるように、建物の目地や隙間にシーリング材を注入することで防水性を確保する工法です。

笠木のつなぎ目をシーリング
<笠木のつなぎ目をシーリング材でふさぐ>

シーリング材はゴムのように柔軟性があり、建物の動きに追従できる為、物理的な衝撃や地震、乾燥・温度変化などにより起こる、外壁のひび割れを防ぐ事で水の侵入を防ぐことができます。

シーリングについてのより詳しい解説は「シーリング工事とは?」の記事をご参考にしてください。

まとめ

メンブレン防水とシーリング防水は、それぞれ役割が異なるため、適材適所で使い分けることが重要です。

建物の防水を検討する際は、どの部分に防水が必要かを考え、最適な工法を選ぶようにしましょう!

どの工法を選べば良いか悩んだ場合は、お気軽に防水アドバイザーの福島までご相談ください。

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