FRP防水の上にウレタン防水を施工できますか?
FRP防水の上にウレタン防水を施工できるかについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。
■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
FRP防水の上にウレタン防水を施工できるかについての質問と回答
【 質 問 】
FRP防水の上にウレタン防水を施工できますか?
【 回 答 】
結論から言えば、FRP防水の上からウレタン防水を施工することは可能です。
しかし両工法は、異なる材料であり、適切な手順を踏まないと硬化不良や早い段階で劣化が発生するリスクも伴います。
いくつかの気をつけるべきポイントがあります。
まず、既存FRP防水の状態を確認してください。
ひび割れや剥離がないかをチェックします。
もしひび割れや剥がれなどの状態で、そのままウレタン防水を施工しても問題が発生しやすいです。
ひび割れがある場合は、下地調整材を使って補修します。
浮きや剥がれがある箇所は、一部撤去します。
またFRP防水の表面はツルツルしているため、ウレタン防水が密着しにくいこともあります。
施工前にFRP防水の表面を研磨し、ざらつきをつけて密着性を高めます。
研磨後は、FRP表面に残っている粉や油分をしっかりふき取ることも大事です。
表面が汚れたままだと、ウレタン防水層が密着性も悪く、硬化不良による、剥がれやひび割れが発生しやすくなります。
FRP防水とウレタン防水の密着性をあげるためにプライマー選びも大事なポイントです。
FRP専用のプライマーを使用することで、両工法の密着性をより高めます。
あとは通常どおりウレタン樹脂2回塗りのトップコートで完成です。
既存のFRP防水の状態によっては、FRP防水を完全に撤去してからウレタン防水を新規に施工したほうが良い場合もあります。
ウレタン防水についてはこちらをご参考にしてください。
適切な判断と適切な施工手順を守ることで、長期的な耐久性を確保できます。
「FRP防水の上からウレタン塗れば大丈夫ですよ」
と簡単に言ってくる業者は信憑性がないと言えます。
本物の防水業者に見てもらいたい方は防水アドバイザーの福島までご連絡ください。