防水工事に足場は必要ですか?
防水工事の足場について、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。
■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
防水工事の足場についての質問と回答
【 質 問 】
防水工事に足場は必要ですか?
【 回 答 】
防水工事に足場が必要かどうかは、施工する場所や条件によって異なります。
「防水工事に足場は必要?」その条件と注意点を徹底解説します。
まずはじめに、足場が必要になる具体的な条件や場面を挙げてみますね。
足場が必要な4つの条件(場面)
(1)屋上に上がる手段がない場合
屋上に階段や避難ハッチがなく、ハシゴも設置できない場合は、「昇降用足場」を設置する必要があります。
この足場を使うことで職人の昇降が安全かつ効率的になります。
※昇降用足場の設置費用は10万~15万円が相場です。
(2)屋上に複雑な設備がある場合
屋上にパラペットや手すりなどの設備があり、設備を外さないと、防水工事が困難な場合があります。
その際は、設備を外すために足場を設置することもあります。
(3)安全性が担保できない場合
屋上の立ち上がりが低い、または柵がない状況では、職人の落下リスクがあります。
この場合、労働安全衛生法に基づき足場を設置することが義務づけられています。
参考:厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=74001000&dataType=0&pageNo=1
<補足>
足場に関する違反行為に対して、6か月以下の懲役、または50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。
違反が発覚した場合、業者側・お客様側 両方へ罰則が適用される場合があります。
(4)大規模修繕工事を行う場合
防水工事に加え、外壁塗装やベランダ防水などを同時に行う際は、足場を設置することで作業効率が向上し、工期短縮につながります。
●足場が必要な場合のメリット
- 作業効率の向上 職人が安全かつ迅速に作業を進められる
- 安全性の確保 事故を防ぎ、法令に準拠した工事を実現
- 仕上がりの品質工場 均一な施工が可能になり、防水性能が高まる
●足場設置時の注意点
- 事前確認を徹底
見積もりに足場設置が含まれているか確認しましょう。 - 近隣住民への配慮
足場設置の際、周辺住民に事前に説明し理解を得ておくことが重要です。 - 相見積もりの活用
複数業者の見積もりを比較し、適正価格を把握することが大切です。
<補足情報>
設置期間や周囲への影響を考慮することも大事な要素です。
足場設置になると、近隣の建物にも影響がでるため、事前に隣接する家主に了承を取る必要があります。
↑ココは普段の関係性がとっても出てしまうところです。
昨今、お隣同士でもコミニケーション不足が影響しているためか、いざ足場を立てて工事をすると、お隣同士でトラブルになることも多々あります。
そうなると工期に間に合わない・足場を使えなくなるといったケースも出てきます。
家主だけでは対応が難しい場合は、施工業者に代行窓口へ依頼し交渉してもらいましょう。
まとめ 足場設置の判断は専門家と相談を
足場の有無は、防水工事の安全性や効率性を大きく左右します。
同じ条件でも、業者によって足場設置有無の判断が異なる場合があるため、第三者の専門家に相談することで最適な選択が可能になります。
安全でスムーズな工事を進めるため、足場設置についてしっかり確認しましょう。
足場が必要なのか、どのような足場を使ったらよいのかなど、詳しくは防水アドバイザーの福島にお気軽にご相談ください。