防水工事にアスベストは使われていますか?
防水工事にアスベストが使われているかについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。
■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
防水工事にアスベストが使われているかについての質問と回答
【 質 問 】
防水工事にアスベストは使われていますか?
【 回 答 】
防水工事において、アスベスト(石綿)は、過去に使用されていたことがありますが、現在では使用が禁止されています。
過去アスベストは、主に以下のような用途や建物で使用されていました。
アスファルト防水材
一部のアスファルト防水材や、防水シートの補強材としてアスベストが使用されていました。
アスファルト防水を撤去する際に、アスベストの検査が必要になります。
アスファルト防水について詳しくはこちらもご覧ください。
ルーフィング材
屋根や屋上防水で使われるルーフィング材に、耐久性や耐火性を高めるためにアスベストが含まれていることがあります。
屋根工事の既存ルーフィングを撤去する際は、アスベスト含量有無の調査が必要になるかもしれません。
シーリング材
建物の目地に使われるシーリング材にも、かつてアスベストが含まれていました。
1970年以前の建物のシーリング工事をする際は、アスベスト含有の調査が必要になるかもしれません。
外壁塗装をする際に、シーリング工事は必須な項目です。
使用されていた建物の具体例
1970年代以前の建物
この時代の建築物、工場、倉庫、商業施設、学校、病院、集合住宅などで使用されていました。
現状と注意点
アスベストは健康被害(肺がんや中皮腫など)を引き起こすため、日本では2006年に全面的に使用が禁止されました。
既存建物の改修時の対応
古い建物を解体・改修する際に、アスベストが含まれた建材が発見されることがあります。
参考画像・URL:https://miyazaki-kankyo.or.jp/measurement/business/asbestos-analysis/
その場合、2023年9月30日から、アスベスト診断士、建築物石綿含有建材調査者どちらの資格者がいる業者による事前調査が必須になりました。
防水工事に関してもアスベストが使用されている可能性がある場合は、事前調査を行う義務が生じます。
調査により、アスベストが基準値よりも多く含まれていた場合は、アスベスト除去の対応が求められます。
1970年以前の建物を工事される方は注意が必要です。
まとめ
現在はアスベストの使用を禁止していますが、古い建物にはまだ残っている場合があります。
アスベスト調査を行ったうえで、アスベスト対策をした撤去工事をすることで、健康被害のリスクを減らすことができます。
ご心配な方は、防水アドバイザーの福島までご相談ください。