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改修ドレンで雨漏りを改善しよう|防水工事アドバイザーが解説

更新日:2024年7月8日 BY 福島 慎介

改修ドレンで雨漏り改善

防水層から起こる雨漏りの中で多いのがドレン(排水溝)廻りです。

ドレン廻りは特に入念に防水工事を行うのですが、、様々な要因により雨漏りしやすくなってしまう部位でもあります。

傷んでしまったドレンや、ドレン廻りをカバーして雨漏りを改善・予防してくれる部材が、改修ドレンです。

しかし、改修ドレンをただ設置するだけでは雨漏りを防ぐには十分ではありません。

建物や防水状態に合った改修ドレンの選び方や、排水効率を上げるためのドレン廻りの改修工事など、専門性が必要とされる工事です。

防水工事アドバイザーである福島が、雨漏りの原因となるドレン廻りにおける防水工事を成功させるコツについて解説いたします。

この記事の監修者
福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

防災工事推進協会 代表理事 紹介ページへ


設置された改修ドレン
<設置された改修ドレン>

改修ドレンとは、既存の傷んでしまったドレン廻りに被せてカバーし、ドレン廻りの防水性を高める作用を担ってくれる部材です。

劣化してしまった既存のルーフドレン廻りを、大きくカバーするように取り付けます。

ドレンとドレン廻りが一体構造となり、ドレン廻りに溜まった水を集め、改修ドレンに付いたホースを伝って外部に水を流して排出します。

縦型ドレンと横型ドレン
<縦型ドレンと横型ドレン>

ドレンには縦型と横型がありますが、既存の排水溝がついている位置によって、どちらの型にするか異なります。

縦型のドレンを設置する

縦型ドレン
<縦型ドレン>

横型のドレンを設置する

横型ドレン
<横型ドレン>

縦型ドレンは、歩行の無い屋上や、屋上の四隅、バルコニーの排水溝の中など、歩くのに邪魔にならない場所に設置されることが多いです。

横型ドレンは、歩行のある屋上や、屋上の辺に当たる部分、排水溝に埋めずに露出して設置する場合などに多く用いられています。

どちらのタイプのドレンを設置するかについては、防水専門業者に確認してもらいましょう。

ドレン廻りは雨漏りが起こりやすい場所です。

陸屋根の屋上で、ドレンの設置されている位置の階下の室内で雨漏りが起こった場合は、ドレンが原因で雨漏りが起こっている可能性があります。

この場合、改修ドレンを設置してドレン廻りの防水状態を改善する必要があります。

ドレンが原因で雨漏りが発生するのは、主に以下の2つの原因に分類されます。

  • ドレン及びドレン廻りが劣化・破損することによる雨漏り
  • ドレンの詰まりによる雨漏り

雨漏りの原因がドレンによるものであれば、改修ドレンの施工をすることで改善します。

雨漏りしていない場合でも、ドレン廻りに劣化や破損が見られる場合は、改修ドレンを設置します。

ドレンの劣化・破損による雨漏り

ドレンの劣化事例
<ドレンの劣化事例>

ドレンが劣化・破損しやすい部位と原因は、以下のドレン図面と表をご覧ください。

雨漏りの原因となる劣化・破損部位
<雨漏りの原因となる劣化・破損部位>
雨漏りの原因となる劣化・破損部位主な原因
ドレンと防水層の接続部分防水材料の伸縮性の劣化により、接続部分に切れ、割れが発生する
ドレンとパイプの接続部分業者による施工不良によるもの
パイプの劣化や衝撃によるヒビ強風や地震などの衝撃によるもの

防水効果をより長く持たせるためには、定期的な点検・メンテナンスが必要になります。

しかし、ドレン廻りの劣化・破損については、専門家ではないと分かりにくいため、定期点検は防水工専門業者に依頼しましょう。

特に、ドレンとパイプの接続部分の劣化・破損などは、業者の施工不良である可能性が高いので、専門業者に点検をしてもらうことをおすすめします。

ドレンの詰まりによる雨漏り

ドレンのつまりによる排水不良で雨漏り
<ドレンのつまりによる排水不良で雨漏り>

ドレンに泥や、落ち葉、ゴミが溜まると、排水が悪くなり水溜まりが出来てしまいます。

また、泥が溜まり植物やコケが生えてしまうこともあります。

植物の根が排水パイプに詰まって仕舞うこともあります。

ドレンが詰まり水が溜まる
<ドレンが詰まり水が溜まる>

長時間水にさらされると、防水層の劣化が進み、雨漏りの原因の一つとなりますので、定期的に掃除をしましょう。

 屋上に上がれない構造の場合は、防水専門業者に依頼して点検してもらいましょう。

改修ドレンの排水溝率を高める設置
<改修ドレンの排水溝率を高める設置>

改修ドレンを設置することにより、雨漏りを防ぐことができますが、同時に改修ドレン廻りの「排水効率」を高める工夫も必要です。

排水効率とは、ドレンが水を効率よく排水する能力のことを指します。

排水効率が高いほど、雨水が迅速かつ確実にドレンを通じて排出され、水たまりや漏水のリスクを減らします。
これは設置する業者の技術力と、設置する改修ドレンのタイプを専門的視点で選ぶ力が重要になります。

改修ドレンの選び方

ドレンの形状
<ドレンの形状>

ドレンのサイズと形状選びは改修ドレンの工事にとって重要な要素です。

ドレンの直径や開口部の形状は、排水能力に大きな影響を与えます。

大きなドレンや適切な形状のドレンは、より多くの水を迅速に排水することができます。

現在のドレン(排水溝)の大きさや設置場所を考慮し、ドレンの形、大きさ含め、最も適切な改修ドレンを選びます。

また、排水管の長さや形状によって蛇腹の長さも考慮しなければいけません。

ここは防水工事業者の調査力が問われるところですが、リフォーム会社や塗装会社は専門外の可能性が高く、防水工事専門であり、かつ技術力の高い防水専門業者に見てもらうことが大切です。

ドレンの設置位置と傾斜

溜まった雨水をドレンに集めて排水
<溜まった雨水をドレンに集めて排水>

排水効率を上げるには、改修ドレンの適切な設置位置と、適切な傾斜を持たせる必要があります。

排水路が改修ドレンに向かい、適切な傾斜を持っていると、効率よく水を集めて排水することができます。

ドレン廻りは、モルタル材(下地調整材)か、防水材で防水層の高さ調整(レベリング)を行い、適切な傾斜を作り、水を流れやすくします。

この適切な傾斜があると、水が溜まりにくくなり排水効率が向上し、漏水のリスクが減ります。

排水効率を改善できる業者に依頼
<排水効率を改善できる業者に依頼>

排水効率が悪いと改修ドレンを設置しても意味がありません。

ゲリラ豪雨や台風などで大雨が降った際、水の量が多く、排水溝(ドレン)に水が受け止められなくなり、水が逆流し、屋上やベランダがプール状態になります。

屋上がプール状態になってしまった際に、防水層に亀裂やひび割れがあると、そこから水が一気に流れこみ、下の部屋に大量の雨漏りが発生する可能性があります。

改修ドレンを設置する際には排水効率を考慮することが非常に重要です。

ドレンの型、屋上やベランダの設計をよく確認し、建物に一番合った改修ドレンを設置することで、建物の耐久性と安全性を高めることができるので、防水専門業者に依頼することをおすすめします。

オーバーフロー管の設置位置
<オーバーフロー管の設置位置>

ベランダなどでよくあるケースですが、既存のドレンの穴が小さい場合は、改修ドレンの導入が難しくなったり、ドレンを設置しても小さいサイズのものになります。

その場合は、オーバーフロー管を設置します。

オーバーフロー菅とは、ドレン付近の立ち上がり面に設置されるパイプです。

通常、サッシより低い位置に取付けされます。

大雨でプール状態になりベランダのサッシ部分まで雨水が溜まると、室内に雨水が入り込むリスクが高まります。

プール状態になるのを防ぐために、サッシより低い位置にオーバーフロー菅を設置し、排水します。

改修ドレンを設置する場合は、設置する部位の既存の防水状態が大きく影響します。

あまりにも防水層の劣化が激しい場合は、既存ドレン廻りの防水層の補修を行ってから改修ドレンを取り付けなければいけません。

また、排水を行う為にコア抜きが必要な場合もあります。

ウレタン防水、シート防水ではそれぞれ工程が少し違いますが、ここではウレタン防水の改修ドレンの設置工程をご説明します。

工程1.防水状態の確認して既存のドレンを外す

工程1.防水状態の確認して既存のドレンを外す

工程2.防水状態の劣化が激しい場合は防水層の補修(コア抜きも必要に応じて)

工程2.防水状態の劣化が激しい場合は防水層の補修(コア抜きも必要に応じて)

工程3.改修ドレンを設置して場所の形状に馴染ませる

工程3.改修ドレンを設置して場所の形状に馴染ませる

工程4.メッシュと防水シーリング材で補強

工程4.メッシュと防水シーリング材で補強

工程5.防水塗装を行い改修ドレンの設置完了

工程5.防水塗装を行い改修ドレンの設置完了

塩ビシート防水の改修ドレン設置

塩ビシート防水に改修ドレンを設置する工程は動画でご覧ください。

ドレンが詰まり植物が生えている
<ドレンが詰まり植物が生えている>

改修ドレンを取り付けても、木の葉やゴミをドレンに溜めてしまうと、排水効率が下がってしまいます。

どんなに腕の良い防水工事業者が改修ドレンを設置しても、役に立たなくなってしまいます。

季節の変わり目など、2か月~半年に1度はドレンを点検をして、お掃除を行うようにしましょう。

大雨などが降り、オーバーフローさせてしまうと、改修ドレン部分以外の弱い防水部分から雨漏りを起こしてしまう事もあります。

常に排水効率が良くしっかりと水が流れるドレンを確保しましょう。

見積もりの中のドレンの項目を良く確認しましょう。

「ドレン塗装」となっている場合は要注意です。

ドレン塗装の項目は、塗装業者や、リフォーム業者の見積もりに多く記載されていますが、「ドレン塗装」は「改修ドレンと」は違います。

ドレン塗装は、既存のドレンを塗装して見た目を綺麗にすることです。

改修ドレン設置(新規ドレン設置)は、既存ドレンを撤去して、適切な新しいドレンを設置することです。

劣化している既存のドレンに塗装をしても雨漏りを止めることは出来ません。

既存ドレン廻りの防水性を高める改修ドレンですが、取り付け方が悪いと結局は雨漏りを引き起こしてしまうケースも少なくはありません。

改修ドレンは外部に水を排水する為に排水溝とパイプを繋げるのですが、その繋がりが上手くいっていなければ、上手く流れなくなり雨漏りに繋がります。

改修ドレンの扱いになれていない塗装業者や、リフォーム業者は、ただ排水溝に改修ドレンを挿して出来上がったと勘違いしているパターンも少なくないようです。

慣れている防水専門業者は、改修ドレンの工事完了後に流水試験を必ず行います。

流水試験
<流水試験>

きちんと流れた事を確認した上で、お客様に引き渡します。

気になる場合は、屋上に上がってご自分で水を流してみると良いでしょう。

きちんと取り付いている場合は、すぐに水が流れていきます。

改修ドレン周りから雨漏りをしてしまっている場合や、今後の雨漏り防水のためにも、防水専門業者に依頼することをオススメします。

また、改修ドレン設置に比べると、ドレン塗装は安く済ませることが出来るため、安いお見積もりも要注意です。

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防水のプロに現地を調査してもらい、雨漏りしにくい改修ドレンを設置してもらいましょう。

防水アドバイザーによる見積もり診断を無料で行っておりますので、お気軽にご相談ください。

カテゴリー :雨漏り  タグ:ドレン 修繕 防水工法