FRP防水の寿命と寿命症状を教えてください
FRP防水の寿命と寿命症状について、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。
■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
FRP防水の寿命と寿命症状についての質問と回答
【 質 問 】
FRP防水の寿命と寿命症状を教えてください。
【 回 答 】
FRP防水の寿命(耐久年数)は、およそ12~15年程度が一般的です。
適切にメンテナンスを行った場合、15年以上持たせることも可能です。
FRP防水の経年劣化による代表的な症状は以下です。
トップコートの剥がれ
防水工事後、6年~8年くらい経過すると、トップコートの色あせや剥がれが見られます。
トップコートはもともと0.2mm程度しか厚ミリはないので、色あせや剥がれがあったからといって直ぐに雨漏りすることはありません。
ただトップコートが剥がれてしまうと、FRP樹脂に太陽の紫外線や雨がダイレクトに当たるため、経年劣化の進行速度が上がってしまいます。
表面のひび割れ
トップコートは薄くなってくると、ひび割れも発生しやすくなります。
最初は小さなひび割れ程度ですが、防水工事後10年以上経過すると、ひび割れが大きくなってきます。
ひび割れしている箇所から水が侵入していくため、雨漏りする危険性が高くなります。
防水層の浮きや割れ
FRP防水が下地から浮き上がる現象(浮き)も出てきます。
浮きの原因は、接着力の低下が原因です。
また10年以上も経過していくと、その間地震や台風などで建物が揺れるダメージの蓄積によりFRP樹脂が割れてしまうこともあります。
FRP防水は表面は硬いですが、伸縮性があまり強くないため、割れやすいという短所があります。
材料メーカーも、長年の研究により品質を上げてきていますが、塩ビシートやウレタン防水に比べると、伸縮性に弱い材料になります。
メンテナンス対策
防水工事後、8年~10年くらいの間に、防水専門業者による点検を行ってもらってください。
トップコートが剥がれたり、色あせたりしている場合は、トップコートの塗り直しをすることもオススメです。
ひび割れや浮きが発見された場合でも、すぐに補修を行うことで、大掛かりな防水工事を回避できます。
定期的な点検と、早めのメンテナンス補修を行うことで、FRP防水の寿命を延ばすことができます。
FRP防水のメンテナンスについては、こちらもご覧ください。
10年以上、点検してもらってない方は、防水工事見積もりcom宛に「無料点検を希望」とお気軽にご連絡ください。