ウレタン防水のX-1工法とX-2工法は、なにが違うのでしょうか?

ウレタン防水のX-1工法とX-2工法の違いについて、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
ウレタン防水のX-1工法とX-2工法の違いについての質問と回答
【質問】
ウレタン防水のX-1工法とX-2工法は、なにが違うのでしょうか?
【回答】
結論から言うと、X-1工法はウレタン通気緩衝工法、X-2工法はウレタン密着工法のことを指します。
それぞれの違いについて、簡単に説明します。
X-1工法とX-2工法の違い
X-1工法は、ウレタン通気緩衝工法のことで、雨漏りに一番有効な工法の1つです。
雨漏りしている場合は、この工法がオススメになります。
X-2工法は、ウレタン密着工法のことです。
雨漏りしている場合は、推奨していません。
雨漏りはしていなく、早めに対応する場合にはオススメの工法です。
続いて、それぞれの工法の特徴を詳しく解説します。
X-1工法(ウレタン防水通気緩衝工法)

X-1工法(ウレタン通気緩衝工法)は、ウレタン防水絶縁工法とも呼ばれ、雨漏りしている建物や、1回の工事でより長持ちさせたい場合に採用される工法です。
耐用年数は13~15年程度で、雨漏り保証年数も10年出る工法です。
下地処理をした後に、通気緩衝シート(絶縁シート)を敷き、その上からウレタンで防水層を作り、トップコートを塗ります。
脱気筒を設置することにより、防水層に溜まっている蒸気を少しづつ逃してくれるため、雨漏りしている建物に向いています。
X-2工法(ウレタン防水密着工法)

X-2工法(ウレタン防水密着工法)は、前回X-1工法(ウレタン通気緩衝工法)で工事された場合や、既存防水層の状態が良いなど、雨漏りしていないときに採用される工法です。
また、費用を抑えたいときにも採用されます。
耐用年数は10年程度で、雨漏り保証年数は5年出る工法です。
下地処理をした後に、ウレタンで防水層を作り、トップコートを塗ります。
雨漏りしている場合は向いていない工法です。
雨漏りにより下地に入り込んでいる水分を外に排出することができないため、膨れや雨漏りが再発してしまいます。

まとめ
X-1工法とX-2工法は、それぞれに特徴と適した用途があるので、現場の状況や目的に応じて、最適な工法を選ぶことが大切です。
特に、密着工法で工事をすると気泡が再発する可能性があるため、X-1工法(ウレタン通気緩衝工法)での工事をおすすめします。
X-1工法・X-2工法についてご不明点がございましたら、防水アドバイザーの福島までご相談ください。
また、下記の記事ではそれぞれの違いについてより詳細に解説しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。