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実際のお話を元に取材し、ご本人様に内容についてご了承いただいた上で当協会にて制作しております。

悪徳な防水工事の実話

はじめまして。加藤賢人です。
兄・加藤直人が父からマンションを譲り受けたのは約10年前。
これまでのマンションの手入れは、父の知り合いの大工さんに頼んできました。

今まで特に問題もなかったことから、前回の屋上防水もその大工さんに依頼。しかし、 たった1年半でまた雨漏りに。

この件がきっかけとなり、ちょっとした家族間のトラブルにまで発展しかけてしまいました。
そのため、ここでお話をすることにしたのです。

防水工事の見積もり

マンションオーナーである兄直人はこれまでの父のやり方を踏襲して、 マンションのメンテナンスを知り合いの大工さんにずっと頼み続けてきました。

これまでは特に問題はなかったんです。
いえ、とても古い物件でしたし、これまでは、室内のちょっとした手入れなどで 済んでいましたから気づかずに来たのかもしれません。

おととしの屋上工事も、兄はいつものように知人の大工さんに依頼をしました。

「そろそろ屋上も手入れした方が」「実際に1階で雨漏りが」という時期に来ていましたし、 何よりも、「 クレームがきてしまった 」ことが大きかったように思います。

兄は言われるがままに200万円を支払いました。(屋上半面のみ、100㎡)

「雨漏りもピタリと止まった。よかった。あの大工は腕がいいね。」と兄は安心していました。

雨漏りしたマンション

しかし、それから 1年半後…再度雨漏りが始まったのです。

また同じ1階からでした。1階は企業の倉庫になっていまして、たくさんの商品を置いています。
担当者さんは「いいかげんにしろ!」と憤慨していました。

また、同じ大工さんに依頼しようとする兄に、私(弟・賢人)はこう言いました。
「兄さん、前回の工事って手抜きだったんじゃないの?1年半でまた雨漏りってひどいよね」

「うーん…でも前回はちゃんと雨漏りも止まっていたしね…あの大工さんも悪い人じゃないって知っているから…」

「でも、200万円支払って、1年半でこれじゃ…何かあったとしか思えないんだよね」

兄はその大工さんをとても信頼しています。
この日、こんな押し問答を何度したことでしょうか。

それでも、兄は「悪い人じゃない」「何かあったとしても下請けさんが悪いんじゃないか」としか言いませんでした。

埒があかず、話し合いは翌日改めてすることに。

翌日兄の元に行くと、開口一番、私にこう言ったのです。
「あの大工さんに、 もうこれ以上は対応できないと言われてしまったんだ… 」と肩を落としているのです。

兄はやはりその大工さんにこっそり連絡を取っていたようです。
これにはもう、私の方が苛立ってしまいまして…。

大工の防水工事の失敗例

私は兄に提案しました。
「一度別の業者にちゃんと見積もりを取ってみないか。前回の工事についても客観的な意見をもらえるかもしれないよ」と。

200万円を支払って1年半後には再度の雨漏りを経験したオーナーとしての兄も、これには反論しようとはしませんでした。 しぶしぶですが、見つけてきた見積サイトに連絡を取りました。

もちろん、今回の工事をお願いすると同時に、前回の工事がどうであったのかも見てもらわなければ、と思いました。

なにより、兄があれだけ信頼していた大工さんに「これ以上は…」と言われてしまったのですから…。

防水工事の専門家

まずは現場を見てもらうこととなりましたが、その日は私も兄と一緒に立ち会わせてもらいました。

まずは、今、目の前で起きている雨漏りをどうにかしなければなりません。

その「専門業者さん」は、私たちの疑問に 専門家の視点 から各種のアドバイスをくれました。

  1. 屋上全体(200平方メートル)を防水工事 しなければならないこと
  2. ウレタン防水通気緩衝工法(フッ素加工入り)が最適であること
  3. 10年の保証 がつくこと
  4. 施工するには前回の防水層を 一度剥がして しまわなくてはならないこと
  5. 雨漏り原因のひとつである 手すりも手入れ がなされておらず、住人の安全にも問題があること

兄の信頼していた大工さんは、ここまで詳しく、明確に話をしてくれてはいませんでした。

見積金額は、というと、前回とほぼ同額の190万円。平米は倍です。

きちんと防水専門の業者さんが客観的な目で見て言うのですから、間違いはないでしょう。
私は兄程温厚な人間ではありませんから、顔見知りでもない業者がずさん工事をしたら放っておくつもりはありません。

ですが、話をする中で、「この人なら信頼できる」「 メリット・デメリットもきちんと説明 してくれる」と安心できたのです。

やはり、きちんとした専門業者に任せるのが一番、と兄とも話し合いお願いすることにしました。
さすがに今回ばかりは、兄も納得せざるを得なかったようです。

手抜きの屋上防水工事

工事が開始してから分かったことがあります。

前回の工事は「こんなに酷い現場は初めてみました…」と防水業者に言われるほどのものでした。

再度雨漏りがするようになった原因として

  1. ウレタンをただ一層塗っただけだったこと
  2. 塗り方も荒く、厚みが少なくとも2ミリは必要だったところ1ミリ以下しかなかったこと
  3. あきらかに雨漏り箇所と思われる部分は何とテープを貼っただけ
  4. 工事は屋上部分の約半分しか行われていなかったこと
  5. さらには雨漏り箇所には「塗り」は施されていなかったこと

ざっと教えてもらっただけでも、これだけの「残念工事」だったことがわかりました。

防水工事と塗装業者の違い

担当者と話をしている最中に、びっくりの数字を聞きました。
何と、専門業者見積サイトへの相談のうち、 70%は知人によるずさん工事 が原因なんだとか。

金額がべらぼうに高かったり、もしくは手抜きの工事であったり…。

頼まれる側も「ずっと付き合いがあるから断れないし―」という心理が働くのかどうかはわかりませんが、少なくとも頼む側としては「この人だから安心してお願いできるだろう」と思っているのは事実です。

その気持ちを利用されてしまっていた、と言ってもいいのではないかと思うのです。

「知り合い」に頼んだトラブルはパターンがあるそうです。
金額が高くても、専門の下請けに仕事をふって、きちんと工事をしていればまだ良いそうです。

いくら知り合いとはいえ、慈善事業ではないのですから(幅はあるにせよ) 中間マージン は発生するのは当然です。

一番悪いのは、今回の私達が体験したような、ずさんな工事です。

防水工事のことをよく知らないのに、適当な工事をすることです。特に今回は相場の倍以上の金額を請求されて、目も当てられません。

防水工事の専門家

やはり、いくら付き合いが長くても「その工事の専門家かどうか」「その工事が得意かどうか」くらいは、依頼側も解っていないとならないと痛感した瞬間です。

それに、更に言うなら専門業者数社に相見積もりを取る事ですね。

今回3社に相見積もりを取りましたが、それぞれにメリット・デメリットを説明してもらったので今の自分たちの状況に何が最適なのかがよくわかりました。

もちろん、今回の工事には兄も私もとても満足しています。
兄も「以前から心配だった手すりまでしっかりやってくれたんだね。いい業者さんだったよ」と胸をなでおろしていました。

私たちの体験談は、これで終わりです。
私たちの体験から教訓を得て頂くとしたなら、以下の二つ。

  1. 専門業者に頼むこと
  2. 相見積もりをきちんととること

やはり、専門業者がいるということは、それぞれに特殊な技能というのか、技術が必要な訳です。

それを知らずに、前々からの知り合いに頼んでしまったことが1年半前の私たちの失敗の原因でした。

皆さんには、同じような体験をして欲しくありません。

そのため、きちんと業者の技量を確認した上での登録制を取っている見積サイトの活用もとても大事な事だと思います。 自分たちで技術力のある専門業者を見極めるのはとても難しいですからね。

あなたの防水工事が、成功することを願って

加藤賢人

今回の施工例

工 法:屋上防水 ウレタン通気緩衝工法(フッ素加工入り)

平米数:200㎡

金 額:190万円 10年保証付き

工 期:15日間

この時使ったサービスはこちら

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防水工事見積もり.com(以下、ワン)が、防水業者にインタビューをしました!

防水業者でもない、お客でもない、中間の立場である私たちだからこそ聞けたお話です。

防水工事を検討するうえで、参考にしてくださいね。

悪徳業者に騙されたくないという方は、まず下記動画を見るのをおすすめします。

ワン防水工事って、業者によって大きく見積もり金額に差があると思うんですが、どうしてですか?塗料は基本的に同じですよね?

防水業者実は、防水は色々と ごまかせる業種 なんだ。例えば、 ウレタン防水は代表的だよ。表面を綺麗に塗ってしまえば、下は適当に工事してもわからないんだよ。

ワンそうなんですか!?見えないからって手を抜いてしまうんですね。

防水業者こちらも商売だから、利益が出ないと分かったら手を抜くしかないよね。沢山の現場で利益を上げないといけない商売だから、施工のスピードも重視するんだよね。ウレタンだけじゃなくて、他の防水工事もごまかせるよ。だから、やっつけ仕事でやってしまう防水業者も出てきちゃうんだよね。材料メーカーから決められた量を使わなきゃいけないんだけど、実は量って 濃くも薄くも調整できる んだよね。

ワンえー!?ショック!!塗料を少なくして工事をするってことですか!?

防水業者防水層の厚さとか、本当は基準があるんだけど、防水に相当詳しい人でもない限り、防水のことなんてあまり分からないでしょ?

ワン確かに…。素人だと正直わかんないですよね。

防水業者本当は5缶使わないといけないところを3缶でやっちゃうとかね。専用シートを入れなきゃいけないのに入れていない。なんてことはザラにあるよね。ネットの情報も悪くないんだけど、そういうところまでは分からないよね。

ワン怖いですね。大切な建物なのに。。。どうやって信頼できる防水業者を見分ければいいんですか?

防水業者まずは比較をすることだよね。1社だけだと分からないから比較することかな。値段が高すぎるのはもちろん論外だけど、 安すぎるのも必ず理由がある よね。

ワンなんで安い業者はだめなんですか?安い方が助かるじゃないですか?

防水業者そうだね、気持ちは分かる。誰だって、安い方がいい。でも、防水業者は絶対に赤字にはしたくないから、見積もり金額を安くするということは、それだけ削られた部分があるということだからね。人件費以外の部分だと、 工事を手抜き するしかない。もちろん、見えない部分でね。

ワン安かろう悪かろうでは意味がないですもんね。でも、節約したいし。。。品質を維持したまま、予算を削れる方法ってありますか?

防水業者雨漏りして無ければ、工事の時期をずらして交渉してみるとか。繁忙期だと職人さんの工賃も高くなるからね。工事する人も人間だから、 尊重して対応するのが一番交渉しやすい んじゃないかな?

ワンそうですよね。だれでも丁寧に対応してくれたら嬉しいですよね。値段の交渉するときに気を付けたほうがいいことはありますか?

防水業者交渉するなら、「あなたのところでお願いします」と 決めた業者さんだけ に交渉することだね。同じ交渉を何社にもしている人は、業者にもわかっちゃってるから。素直に交渉に応じてくれない場合もあるから気を付けてね。

ワン他にも何かないですか?

あとは、まとめて工事をすることかな。

ワンまとめて工事?屋上のついでに、ベランダも工事するということですか?

防水業者簡単に言えばそうだね。防水は、平米が小さくても大きくても、施工する人数はあまり変わらないんだ。屋上もベランダもしばらく施工していないなら、まとめてやった方が、業者の人件費が節約できるので、結果的に安く収まりやすい。あと、外壁塗装も検討しているならついでに防水工事もした方が安くなりやすいかな。

ワン外壁塗装のついでに?

防水業者例えば、外壁塗装で足場を組むとするだろう?仮に、防水工事にも足場が必要だとしたら、別々に工事をすると、2回も足場を組まないといけなくなる。そういった部分を活用することで、費用を安く抑えられるんだ。もちろん、1回の金額は大きくなるから、予算に応じてだと思うけどね。

ワン大変貴重なお話をしていただきありがとうございました!

防水工事に関する様々な情報を、わかりやすく説明するYoutubeチャンネルの動画です。

シート防水の全工程を公開です。
シート防水をお考えの方は、自分の家がどのような手順で 工事されているか知ると安心です。

ウレタン防水通気緩衝工法の全工程を公開です。
通気緩衝シートを入れることにより膨れにくくなるんですよ。 塗装業者はできない工法って知っていましたか?

ウレタン防水とシート防水
どっちがいいか迷ってしまいますが、 違いが分かると自分の家に合った防水がわかりますよ。

防水工事見積もりの相場などお話します。 お金は大事、知らないと損。

どうして防水工事の見積もりは高いのか という話をします。
高いのには理由がある…こっそりと業界の裏話も…

防水工事の見積もりの選び方の話をします。
見積もりの選び方によって変わるわけない…なんて思っていませんか?ウレタン防水、シート防水共通ですよ。

防水工事を安くするコツの話をします。 質は落とさず、安く できるかも…

知らないと怖~い悪徳業者の手口のお話です。 大事な家、大事なお金を守るためにも知っておいて損はありませんよ。

防水工事で悪徳業者の手抜きをされないためのお話です。
防水工事って、覆ってしまうと目につかなくなってしまいます。 見えない所の手抜きは怖い…

ウレタン防水・シート防水をご検討中の皆さま。
台風が来てから見積もりを検討していませんか? やっぱり業者さんも人間ですからね・・・

トタン屋根は錆びやすい性質ですので、早めの修理が屋根と建物の長持ちへと導きます。

建物の頂部にある部位ですので、屋根がダメになってしまうと途端に建物がダメになってしまいます。

修理を後回しにせず、気が付いたらすぐに修理をするよう心がけるようにしましょう。

屋根のメンテナンスを手厚く行う事が、建物の寿命を延ばす秘訣となります。

トタン屋根の不具合の症状や原因は、様々あります。

最終的には雨漏りへと発展 してしまいますので、不具合が見受けられましたら即座に修理が必要となります。

トタン屋根の不具合の症状や原因、修理方法など、詳しくご紹介致します。

1-1.サビによる雨漏り

・症状

トタン屋根の錆びている部分から、雨漏りが発生している。

・原因

トタン屋根は鋼製ですので、錆びる事によりトタンが劣化してしまい腐食する事で雨漏りを発生させてしまいます。

・対処方法

錆びている部分を念入りにケレンし、塗装を行います。

錆びの状態が著しく板金に薄さを感じている場合は、板金の張替えが必要となります。

1-2.谷板金や棟板金の雨漏り

・症状

谷板金や棟板金の下部より、雨漏りが発生している。

・原因

谷板金や棟板金は経年により浮きやすく、屋根本体部分との取り合い部分に隙間が生じてしまう事があり、雨水の浸透により雨漏りが発生してしまいます。

・対処方法

1度浮いてしまった谷板金や棟板金は、叩いて納めたりコーキングで隙間を埋めたりしても改善しない 場合があります。

既存の谷板金や棟板金を取り除き、新規に取り付けを行います。

この際、下地の木部も雨漏りにより浸水し、劣化している事があります。

板金を取り除いた後、下地部分もきちんと確認し、不具合部分は全て取り除いて新規谷板金や棟板金の取付けを行います。

また、谷板金や棟板金が浮いてしまう原因に、留め付けに使った釘の材質に問題がある事があります。

谷板金や棟板金部分には水が溜まりやすいので、錆びにくいステンレス製の釘等の留め付け金具を取り付けなければいけません。

1-3.屋根と外壁の取り合い部分からの雨漏り

・症状

一部二階建ての建物の場合、一階の屋根と二階の外壁の取り合い部分から雨漏りが発生する。

また、小屋根と外壁との取り合い部分から雨漏りが発生してしまう。

・原因

一階の屋根の一部分から二階の外壁が立ち上がっている場合、一階の屋根の板金の外壁の中への立ち上がり高さが不十分な場合に雨漏りが発生してしまいます。

また、小屋根の外壁との取り合い部分からの雨漏りも、同様の理由から発生してしまいます。

・対処方法

雨が降った際、水というのは勾配方向と逆の方向に1度流れが行く習性があります。

その際に、外壁の中に立ち上げる屋根板金の立上り部分に、10cm程雨水が上る性質があります。

その為、外壁の中に納める板金の高さが10cm以下の場合、上った水がオーバーフローしてしまう事で、 建物中に雨水が浸透してしまう事で雨漏りが発生 してしまいます。

雨漏りが起きている部分の外壁と屋根を撤去し、取り合い部分の屋根の立ち上がりは15cm以上を設けて納める事で、雨漏りを起こさず済みます。

これが出来ていない事で、いつまで経っても雨漏りが納まらない傾向があります。

1-4.天窓廻りの雨漏り

・症状

天窓廻りから、雨漏りが生じている。

・原因

天窓廻りは板金の納め方が難しく、きちんとした納め方をしないと簡単に雨漏りが発生してしまいます。

板金の立ち上がりや納め方等が不十分なため、雨漏りが発生している状態といえます。

・対処方法

天窓廻りに雨漏りが生じてしまったら、補修程度では納まらない場合が大半です。

1度天窓を取り外し、天窓を取り付け直して所定の納まりとする事で、雨漏りを納める方向へと導く事が出来ます。

もしも天窓が必要ではないと思われるのであれば、天窓を撤去してふさぐ事も1つの方法となります。

天窓は雨仕舞が非常に難しい材料ですので、 取り付けない事が雨漏りを防ぐ賢明な選択 となります。

1-5.破風や淀部分からの雨漏り

・症状

破風や淀廻りから雨漏りが発生しており、壁や天井から雨漏りが発生してしまう。

・原因

破風や淀の板金が腐食して劣化する事で、雨水が回ってしまい雨漏りに発展してしまう現象です。

・対処方法

雨漏りを起こしている部分の破風や淀の板金を広範囲に撤去し、 下地の木材の状態を確認した上で 必要な場合は下地の木部も新しい物に取り替え、破風や淀板金も新しい物に取り替えます。

1-6.トタン屋根の葺き替え

トタン屋根の修理は、部分的な修理でも問題ありませんが、劣化度合いが酷い場合は葺き替えをする事がオススメです。

屋根全体の葺き替えの場合は、純粋な葺き替えとカバー工法の2つの種類があります。

1-7.屋根の葺き替え

屋根の葺き替えは、既存トタン屋根や下地等を全て撤去し、新規で下地とトタンを張る工事です。

屋根が新品に生まれ変わりますので、 見た目にも綺麗になり耐久性が高く なります。

既存屋根を全て撤去するので、天気の状態を確かめながらの工事となります。

1-8.屋根のカバー工法

屋根のカバー工法は、既存屋根の上から新規屋根を張る工事です。

既存屋根を剥がさないので、屋根材が二重になる状態となります。

撤去費用が掛からないので安価ではありますが、屋根が二重になる事で建物の頂部が 重くなる事となってしまうので、耐震性が低い建物 となってしまいます。

近年はカバー工法が主流となりましたが、屋根が重くなるという難点は残念ながらつきまといます。

しかし、費用が格段に違うので、カバー工法は様々なお客様に支持されている工法となっております。

トタン屋根の修理をしたい方の中で気になる部分といえば、修理の費用ではないでしょうか。

修理となるとお高い費用のイメージがあるかもしれませんが、目安の費用を把握しておく事で屋根の修理をしやすくする事が出来ます。

屋根の修理を的確に行う事で、建物の寿命を長くさせる事が出来ますので、とても重要な事となります。

トタン屋根を修理する際の、具体的な修理費用の目安をご紹介致します。

2-1.塗り替え 35~40万円ほど

シリコン塗装の普及品の塗料で、 30~40万円程度 の費用となります。

屋根の勾配が5寸以上の場合は屋根足場も必要となりますので、 プラス10万円程 かかります。

10年ほどの耐用年数となり、気軽に屋根の雰囲気を変える事が出来るという事で、大変人気のトタン屋根の修理となります。

2-2.葺き替え 70~150万円ほど

一般的なトタンに張替えの場合、 70~100万円程 となります。

ガルバリウム鋼板の採用の場合は、 100~150万円程度 かかります。

こちらも5寸以上の屋根勾配の場合は、 プラス10万円程 かかります。

近年は錆びにくいガルバリウム鋼板の採用が多くなり、寿命も20年以上と長持ち出来るトタン屋根とする事が出来ます。

2-3.カバー工法の葺き替え 50~120万円ほど

トタンのカバー工法の場合は50~80万円程となります。

ガルバリウム鋼板を使ったカバー工法の場合は、 80~120万円ほど かかります。

こちらも5寸以上の屋根勾配の場合は、 プラス10万円程 かかります。

カバー工法は採用できる新しい屋根素材が決まっており、スレート系か金属系のみです。

セメント系や粘土系の屋根材へは、重ね葺き出来ません。

既存の屋根の撤去を行わずに新しい屋根材とする事が出来るので、気軽な葺き替え工事という事で大変人気がある屋根の修理方法です。

2-4.天窓廻りの補修 数万円~30万円ほどど

軽微な補修でしたら数万円程度で納まりますが、天窓をふさぐなどの本格的な補修となると 30万円程度 かかります。

天窓廻りは板金の納まりが非常に難しく、雨漏りが大変しやすい部位でもあります。

軽微な葺き替えで改善出来れば良いのですが、そうもいかない場合は天窓を撤去して屋根をふさいでしまう工法を取る場合が大変多くあります。

2-5.破風や淀の補修 数万円~20万円程

破風や淀の補修は、不具合が起きている範囲により費用に差が発生します。

一部分であれば、数万程度での補修費用でまかなう事が出来ます。

破風や淀から雨漏りが起きている場合は、気づいた時には既に広範囲に被害が広がっている場合があります。

その際は、 破風や淀を全て取り替える事をオススメ します。

破風や淀は部分的な取り換えとなると、取り替えた部分のみが目立ってしまう傾向があります。

全て取り替えて藻然程大きな金額とならない為に、全て取り除き新規にする場合が多くあります。

2-6.部分的な補修 数万円~30万円ほど

部分的なトタンの補修であれば、 数万円から30万円程 で補修が可能となります。

この場合、小さい範囲の補修であっても足場等の仮設が万度にかかってしまう為、安価な補修工事となりにくい傾向があります。

よって、補修工事は高上りになる傾向があります。

あまりにも高上りの場合は、葺き替えやカバー工法を行う方が得となる場合もあります。

トタン屋根は、方法によりお安い修理費用とする事が出来ます。

お安い修理費用にする為には、 違和感を思えたらすぐに修理を行う事 です。

軽度な劣化状態のうちに補修をすれば、狭い範囲での補修修理で済むからです。

例えば、トタン屋根材の1枚だけが劣化し不具合を起こしているのであれば、その1枚だけを葺き替える事で完全な補修修理とする事が出来ます。

この状態を放っておくと、下地や他のトタンまでに被害が及んでしまい、どんどん大きな費用の補修修理費用となってしまいます。

ほとんどのお客様が、劣化や違和感に気づいているにも関わらず、 まだ大丈夫と先延ばしにする事で大きな費用が掛かってしまう傾向 があります。

屋根ほど不具合を放置しておくと大変な部位はありませんので、対処のタイミングを間違えないようにしなければいけません。

トタン屋根の修理は、簡単そうで難しい補修となります。

納まりが難しく、熟練の技術がある職人さんじゃないと解決できない場合もあります。

その為、その場しのぎの修理となってしまう事が多くあります。

 

修理というのは、完全に不具合を解決する事を指します。

一時静まれば良いという、工事ではありません。

しかし、その場しのぎの修理の影響で、しばらくすると不具合が再発する事があります。

 

不具合状態が再発してしまっては、全く意味がありません。

その為、しっかりとした完璧な修理としなければいけません。

トタン屋根の修理や補修は、このような業者にお願いするようにしましょう。

4-1.屋根の施工をしてもらった業者

施工をしてもらった業者さんにお願いをして対処してもらう様にしましょう。

施工をした業者さんは屋根の構造を把握しておりますので、不具合に瞬時に対応してくれます。

4-2.地元の業者への依頼

屋根工事から数年経っている場合、施工をしてもらった業者さんが既に倒産している事もあります。

その場合は、地元の業者に依頼し、対応してもらうようにしましょう。

この時のポイントは、地元の業者に依頼する事です。

どこに所在がある業者かはっきりわかっている業者にお願いした方が、今後何かあった場合にしっかりと対処してもらえます。

屋根は上から外的刺激を受けてくれる大事な部位ですので、技量がわからない業者に大事な屋根の補修をしてもらう事は絶対にしてはいけません。

4-3.屋根板金工事の業者

トタン屋根は納まり等簡単ではない為、技術力を持った職人さんが居る業者に依頼する事が大前提となります。

屋根の素材には様々な種類がありますが、 トタン屋根に特化した板金屋さん にお願いする事が大事となります。

屋根板金工の業者にお願いする事で、トタン屋根の専門の技術を受けた工事とする事が出来ます。

4-4.1級技能士が居る業者

屋根工事は、 1級技能士の元で工事を行う事が鉄則 となっております。

1級技能士は様々な知識と技量を持っておりますので、納まり等適した工法でトタン屋根工事を行ってくれます。

4-5.訪問業者ではない業者

訪問業者は建物の外部に目を向けて営業してくるので、屋根工事にも一生懸命営業をかけてきます。

屋根工事は一見簡単そうに思えるかもしれませんが、納まり等細部がとても難しい工事ですので、技量が大事となります。

訪問業者は工事を取る事を前提に訪問販売を行っており、納まり等技術力に欠けている業者が多くあります。

また、どこの業者かわからない訪問業者に屋根のメンテナンスを頼んでしまうと、 今後屋根に何かあった場合に対処してもらえない 事があります。

全ての訪問業者が悪いとはいえませんが、可能性があるのであれば依頼しない事が賢明な判断となります。

トタン屋根の塗装といえば、屋根の色合いが薄くなってしまい見た目を良くする為に行う方と思われている方も思います。

トタン屋根に塗装を施す事は、想像以上に重要な事です。

このような、非常に効果的な理由があります。

5-1.雨漏り防止

トタン屋根の素材が薄くなっていたり、ちょっとした隙間等の不具合が発生したりしている場合は、塗装の塗膜によりトタン屋根を復活させる事が出来ます。

塗装の塗膜によりトタンを丈夫にする事で、 雨漏りが起きにくいトタン屋根 にする事が出来ます。

5-2.トタン屋根サビ防止

トタン屋根は鋼製ですので、ちょっとした劣化により簡単にサビを発生させてしまいます。

サビ部分をしっかりケレンし塗装を行う事で、トタン屋根のサビを取り除く事が可能となります。

サビはトタンの素材をダメにしてしまいますので、ほんの少しのサビの状態で塗装を行う事で トタンの素材自体の劣化を防ぐ 事が出来ます。

5-3.トタン屋根の色合いを綺麗に出来る

屋根は紫外線を1番多く受けてしまう部位ですので、色あせしやすい部分です。

経年により薄い色合いとなってしまい、古臭い雰囲気が出てしまいます。

塗装を行う事で、新築のような色合いと雰囲気をよみがえらせてくれます。

5-4.省エネ効果を発揮できる

トタン屋根は紫外線を多く受け、且つ熱伝導率が高い素材であるために、建物内部に省エネ効果を得られません。

トタン屋根に遮熱塗料や断熱塗料などの 省エネ効果を発揮する塗料 を塗布する事で、省エネ効果を発揮できるトタン屋根に早変わりさせる事が出来ます。

5-5.抗菌性が高まる

屋根は雨水を受ける部位ですので、向きや形状によっては湿気による影響を受けてしまいます。

コケやカビなどが生えてしまい、それらが原因でトタン屋根の劣化へと導いてしまう事があります。

塗装を塗り直す事で抗菌性が高まりますので、 コケやカビが発生しにくい屋根 とする事が出来ます。

 

このように、トタン屋根を塗装で綺麗にする事は大きなメリットがたくさんあります。

トタン屋根の 塗り替えのタイミングは、5~8年 と言われています。

実際ご自分の目でご自宅のトタン屋根を確認し、状態を見極めて塗装工事を行う事が大事となります。

ご自宅のトタン屋根の点検は、このような方法で行ってみましょう。

6-1.2階の窓から1階の屋根を点検する

一部二階建ての場合は、2階の窓から1階の屋根を目視で点検する事が出来ます。

1階のトタン屋根に不具合があったら、2階の屋根にも不具合が起きている証拠となります。

また、1階の屋根は2階の屋根に取り付いているアンテナのサビが落ちやすい傾向がありますので、 2階の屋根より早く劣化しやすい傾向 があります。

6-2.建物から少し離れて屋根を見てみる

建物から少し離れて建物の屋根を見る事で、 色の違い などの不具合を把握する事が出来ます。

6-3.業者に依頼する

ご自分でトタン屋根に不具合が出ているのは理解出来ているけれど、 最終的な判断がしにくい場合は、業者に依頼 して点検を行ってもらいましょう。

トタン屋根の点検は、このようなポイントで確認してみましょう。

7-1.塗装のツヤの有無

トタン屋根は太陽光などの外的刺激によりツヤが後退してしまい、 ツヤが無くなって しまいます。

ツヤが無くなるとトタン自体の素材の劣化が始まりやすく、もしくは既に発生している事が多くあります。

7-2.色が薄い

トタン屋の色が薄い状態は、ツヤの無い状態と同様に トタンの素材自体の劣化 が始まっている傾向があります。

7-3.屋根が白っぽくなっている

屋根が白っぽくなっている場合は、 屋根塗装のチョーキング が始まっている証拠となります。

塗膜が破壊されてきている状態ですので、塗装の塗り替えが必要となります。

7-4.コケやカビ発生

コケやカビが発生 している場合、トタンの素材を侵している場合があるので、塗装の塗り替えが必要となります。

7-5.塗装の剥がれ

塗装が剥がれ ている場合は、塗膜としての役割を担えておりません。

雨漏りが発生してしまう可能性がありますので、すぐに塗り替えが必要となります。

7-6.サビの発生

トタン屋根にサビが発生 している場合は、綺麗にケレンして塗装をする事でサビの状態を悪化させずに済みます。

トタンは鋼製ですのでサビが発生しやすく、発生してしまったら瞬く間に広がってしまいますので、軽度のうちに即座に塗装を行う事が大事となります。

トタン屋根の塗装費用は、このような数字となります。

8-1.アクリル塗料 25~35万円程

屋根塗料の中で1番安価 な塗料であり、 耐用年数も5~8年程度しかありません。

耐用年数が短い分お安い塗料ですので、頻繁に塗替えをしたいお宅にオススメの塗料です。

8-2.シリコン塗料 35~40万円程

屋根塗料の中で普及品の塗料であり、屋根の塗装工事の見積もりを依頼するとほとんどの業者がシリコン塗料で見積もりを行います。

10~15年ほどの耐用年数 ので、費用対効果が高く無難な屋根塗料と言えます。

8-3.フッ素塗料 45~65万円程

フライパンのフッ素加工と同じような働きをし、汚れを浮かせて取り除く親水効果を発揮する塗料です。

耐用年数は15~20年 とかなり長いですが、 価格相場は45~65万円程 とお安くはありません。

メンテナンスに手間を掛けたくないお宅に、とてもオススメの塗料です。

トタン屋根の塗装工事は、 外壁のメンテナンスと同じタイミングで行う事をオススメ します。

その理由は、屋根塗装工事は屋根まで上がる足場が必要となる為、外壁工事と一緒に行う事で 足場代金を節約 できるからです。

その為、屋根塗装と外壁のメンテナンスは同じタイミングになるようにする事が、オススメです。

外壁のメンテナンスの頻度は10~15年程ですので、そのタイミングに合わせると考えると屋根塗料はシリコン塗料以上の塗料を選択する事が望ましいといえます。

トタン屋根の塗装は、想像以上に必要な補修工事です。

屋根の塗装で済む程度の補修は1番簡単となりますので、定期的に行うようにしましょう。

たかが塗装と思っていると、屋根の素材や屋根裏に傷みを発生させてしまい、とんでもない補修と費用となってしまう場合があります。

また、このような費用が加算される場合があります。

10-1.トタン屋根の傷みがある場合

トタン自体に傷みがある場合は、補修も一緒に行う事が大事となります。

トタンに傷みがある場合は、 補修費用が別途かかります

雪止めなどの金物類が取りついている場合は、取り外し費用にも別途費用が掛かる場合があります。

10-2.5寸勾配以上の屋根の場合

5寸勾配以上の屋根勾配の場合は、別途屋根足場を設立して屋根塗装工事を行わなければいけません。

その場合、 屋根足場代金で別途10万円程 かかってしまいます。

トタン屋根を長持ちさせるには、早めに修理補修をする事が必要不可欠です。
早めに対処する事で、費用をお安く抑え られます。

また、トタン屋根は屋根工事の中で1番簡単と思われている傾向がありますが、職人さんの腕により精度が大きく左右される屋根工事です。

きちんとしたトタン屋根工事が出来る業者を選定し、完璧な修理補修とするようにしましょう。

貴方の家の天井からの水漏れ、雨漏りですか?スガモリですか?それとも配管トラブルですか?

住宅を購入して数年、または数か月経過したある日、壁・天井からの水漏れ・・・。
すごく驚くと思いますが、色々な人が経験している身近な事故なのかもしれません。

素人目から見ると全てが「壁・天井から水が落ちてきた」となるのですが、
詳細な調査をするといくつもの原因があります。

今回はその中の「雨漏り」についてご紹介いたします。

雨漏りのトラブルにもいろいろと原因があります。以下に箇条書きであげて行きます。

■屋根板金の劣化(錆等)により板金に穴が空いた事による雨漏り
■建物の納まりが悪い事(施工不良・不備)による雨漏り
■小屋裏換気口(小屋裏の湿度を下げる為の換気口)が原因の雨漏り
■外壁の劣化による壁からの雨漏り

簡単に思いつくまま書き上げましたが、すぐに色々な原因が思いつきます。

上記では、雨漏りの原因をご紹介しました。

しかし、調査・補修となると、
経験を積んでいる建築士・施工監理士等の方でさえ、頭を悩ませると聞きます。
補修の方法に関しても「トライ&エラー」が多く、
家を建てて頂いた建築会社が無償でやってくれるのであれば
「何度でも直るまでやって下さい」となるのですが、
調査・補修の度に金額を請求されたら大変です。

そこで、雨漏りを未然に防ぐ為に今からやっておく事を取りまとめて行きます。

2-1.屋根からの雨漏りを防ぐためにやれること

多くの住宅は、板金又は新築であれば ガルバリウム鋼板 と言われる物で
屋根が作られている事が多いと思います。
(板金の下部には水の浸入を防止する防水シートと言う物が敷かれています)

実は板金は厚さ0.35mm程度の物が多いのです。
0.35mmと聞いて驚いている方も多いかもしれません。

身近な薄い物で言うと
一円玉の厚さ約1.5mm
シャープペンの芯0.5mm

上記の物より薄いと言う事になります。
元々物がぶつかる所では無いので、
外的要素からの穴等はそんなに心配は無いかもしれませんが、
やはり常に水のあたる部分。
金属なので錆が発生する事も多々あります。
そこで、錆を発生させない為に 塗装を行う事でリスクを少しでも減らす 事が可能です。

メンテナンス時期は、昔の俗にいう トタン屋根と言う物であれば約10年程度毎
ガルバリウム鋼板であっても15年程度 でしょうか?
(メーカーでは20年等保証をつけている場合もありますが)

ご自身の建物の状況を確認して常日ごろからのメンテナンスをお勧めします。

2-2.外壁からの雨漏りを防ぐためにやれること

最近の外壁では、 サイディング と言う物が主流となっています。
サイディング自体は14mm程度の物が多いです。

実際は、サイディングにて水を抑えているのでは無く、
サイディングの内側に防水シートが貼られています。

しかし防水シート自体は0.2mm程度の物が多く、
外壁の劣化によりサイディングの内部に水が入り込み、
そして0.2mmのシートの穴等から水が浸入します。
そして建物内部の色々な隙間から水が出てきます。

さて、今からできるメンテナンスは何でしょう?
防水シートは壁の中なので確認する事が出来ませんが、
サイディング自体は確認できます。
サイディングは10~15年程度で塗膜の劣化が生じます。

塗装が劣化すると チョーキング現象 と呼ばれる古くなった塗膜が粉状になる現象がでます。
壁をご自身で触って頂き、粉がつけば塗膜の劣化の可能性があります。

サイディングの劣化を防ぐ事で、少しでも内部への水の浸入を抑える事に繋がりますので、
こちらも常日頃からの状況確認、 10年程度でのメンテナンスが必要 になります。

2-3.家を建てるときにやれること

さて、現在家を建設中の方も多いですよね。

「ここを直してほしい」等を伝えるには専門的な知識が必要です。
そこで、ある程度効果的な方法として、
【現場にいつも顔を出す】 と言う方法があります。
関係無いように見えますが効果的な方法になります。

まず建築会社含め、職人さん達の気が引き締まります。
こちらは何も煩い事は言わなくても、職人さん達に緊張感を持たせる事が大事です。
そして 何かを発見したら小さな事でも聞いてみる 事が良いと思います。

ここは、【職人と建物】という形よりも【人と人】との関係性を大事にする事が大事ですね。
それを踏まえて良い建物が出来上がると思います。

2-4.保険を使って直すこと

お住まいの住宅に火災保険を掛けているのであれば、
強風や豪雨・台風等の災害により生じた雨漏りであれば保険適用になるかもしれません。

又、新築を建築した方であれば 建築会社に10年間の瑕疵責任 という物があります。
ほとんどの新築住宅は瑕疵保険と言う物に加入しており、【雨水の浸入する部分】に関して保険の対象になります。

ご自身の加入されている保険を一度確認して見てはいかがでしょうか?

スガモリ ・・・あまり聞きなれない言葉ですね。
寒冷地特有の雨漏りに似た症状なのですが、スガモリとはどのような現象なのでしょうか。

寒冷地では、雪解けの時期(春先頃)に雨漏りに似たスガモリに悩まされる事が多いです。
寒冷地で春頃に起こる、天井からの水漏れに関しては、
殆どがこの「スガモリ」による現象の可能性が高いです。

下記になぜ起こるのかを書いて行きます。

① 冬に屋根の上に雪が積もります。
② 断熱性能が低い場合、 屋内からの暖気が屋根に上がる事で屋根の上の雪を溶かします。
(又は春先の日中等、気温が暖かくなり屋根の上に積もっていた雪が解けだします)
③ 夜等外気温の低い時間帯(又は気温の低い日)に 溶けた水が凍りつきます。
④ 凍り付いた水が 屋根の上又は軒先等で凍り付きます。 [氷の堤防= 氷堤(ヒョウテイ) と言います]⑤ 次の日等②~④が繰り返し起こりますが、元の氷堤がある為に段々と氷堤が大きくなっていきます。
⑥ 氷堤に遮られ、軒先から落ち切らない水が、 板金の隙間等より建物内部に入り込んできます。
(屋根や建物には数mm単位の隙間はありますので、そこより[毛細管現象]により入り込みます。
⑦ そして 屋内に水漏れが生じます。

上記について少し理解して頂けましたでしょうか?
このような症状が寒冷地特有のスガモリと言う症状になります。

スガモリは寒冷地の無落雪屋根と言う屋根の場合に多くみられる症状なのですが、
スガモリが起こった場合にはどのような解決策があるのでしょう。

5-1.強制的に溶かす方法

無落雪屋根には、屋根の上に水を抜くための排水口があります。
そこに向かい屋根勾配がつけられている工法となります。
屋根の上には排水溝(水の流れを排水口に向ける為のレーン)が取り付いています。

排水溝が凍り付いたりする事でスガモリ症状を起こしますので、
排水溝又は排水口が凍り付いてしまわないように、強制的に溶かす方法があります。

排水溝・口内に 排水路ヒーター と言う物を取り付け、
電気熱により強制的に溶かす方法が効果的 です。
基本的には雪の降る11月頃に屋内にあるスイッチをオン、
4月頃にスイッチをオフにする事でほとんどのスガモリ症状は解決します。

この場合は半年位の間ランニングコストが増しますので、
コスト面を視野にいれての設置検討をお勧めします。

寒冷地の電気業者等は使い慣れている商品となりますので、相談すると良いでしょう。

5-2.二重屋根にする方法

今現状の屋根の上に、 空気の流れ道(空気層)を作り、
屋内の暖気が直接屋根上に届かないようにする方法 です。

新規の屋根と既存の屋根の間には、外気温と同じ空気が流れますので新規屋根に暖気が届きません。
暖気が届かない事で氷堤が出来づらくなる ので、スガモリが起こらなくなります。

仮に新規の屋根上で水漏れが起こったとしても、
既存の屋根にて水漏れを防ぐダブルの屋根防水となります。

5-3.屋根改修による方法

無落雪屋根の工法になっている建物を 思い切って三角屋根等にする方法 です。
構造的には改修可能かと思います。

建物全体の改修も検討されているのであれば、
全体計画の中で屋根形状の改修もするのが良い のかもしれません。

敷地に対する建物の検討や、構造的な検討、法律的な検討等、検討箇所は沢山ありますが、
そこは素人が考えても無理なので、プロに任せてしまいましょう。

5-4.建物断熱性能改善(断熱改修)による方法

根本的なスガモリ対策としては屋内からの暖気を、屋根に抜けさせない事が大事になります。

断熱改修を行う事で暖気漏れを防ぐ事が可能 です。
昔の建物であれば、天井裏の断熱材の厚さが小さい事が多いと思います。
その 断熱材を厚く、又は新しい物に取り換えを行う事で暖気漏れを防ぐ 事ができます。

断熱改修を行うのであれば、併せて壁・床下等の断熱改修を一緒に行う事 で、
夏涼しく・冬暖かい快適な暮らしになります。
一緒に、排水路ヒーターの設置や、屋根板金の葺き替えも検討すると良いでしょう。

5-5.スガモリ改修のプロに相談

上記に解決方法・改修方法を書きましたが、
ご自身の建物の状況を一度プロに確認してもらい、方法を決めていく事が良い と思います。

建物により、最善の改善方法が違います。
建物のプロ(スガモリ改修に慣れているプロ)に相談する事で
一番良い提案を受けられると思います。

スガモリの症状・解決方法について書いて行きましたがご理解頂けましたでしょうか?

私は、 建物の性能を改善(断熱改修)しつつ、排水路ヒーター設置等を行う事が良い と思います。
スガモリは寒冷地特有の症状ですが、
夏の厚さ改善(外部からの熱の侵入や、屋内の冷気の外気への逃げ)の為にも
寒冷地だけではなく、 日本共通的に断熱改修はお勧めします。

市町村によっては助成金等も出る事もありますので、一度確認してみると良いでしょう。

屋根にはいろいろな種類、色々な葺き方があります。
屋根の形の種類をご紹介します。

7-1.切妻屋根

四角い建物の上に三角が乗っかる屋根。
屋根面が2面で構成されている形状になっています。

7-2.寄棟屋根

屋根の頂上部より4方向へ屋根面が分かれている屋根の事を言います。
屋根面が4面で構成されています。

7-3.片流れ屋根

屋根が1面で構成されています。
名前の通り片方のみに屋根勾配がついています。
デザイン的には綺麗な納まりになります。

7-4.方形屋根(ホウギョウヤネ)

正方形の屋根が一方に集まる屋根を言います。
ピラミッドをイメージすると解りやすいです。

7-5.無落雪屋根

名前の通り、雪が落ちないように屋根の上に乗せておく屋根の事をいいます。
寒冷地特有の屋根の工法となります。

ガルバリウム鋼板等で施工する一般的な木造住宅の場合には
上記の寄棟屋根、切妻屋根、片流れ屋根、法形屋根の場合が多いでしょう。

上記の場合は 屋根勾配が生じているので、雨漏りのリスクは少なくなります。
又、屋根の構成が少なければ少ないほど角等施工上難しい部分が少なくなるので、
リスクは少なくなります。
(上記の種類で言えば、片流れが1面の屋根で構成されていて少ないと言えます)

又、金属屋根の葺き方にも種類があります。

9-1.瓦棒葺き

屋根の流れ方向に瓦棒心木を継目として、金属板を組み合わせて行く工法になります。
緩勾配でも比較的安心なので金属屋根で一般的に施工されている工法です。

9-2.立はぜ葺き

屋根の流れ方向に長尺の金属板を配置し、両端のハゼを締め付けて施工する工法になります。
ハゼを締め付ける職人のテクニックが必要になります。
これも一般的に施工されている工法になります。
外観は瓦棒葺きに似ている工法です。

9-3.平葺き

小さい単位の金属板を重ねて、4方向に曲げられたハゼに構成していきます。
一文字葺きや菱葺き等デザイン性のある物を作る事が可能です。
外壁等で使う事もあります。

ハゼ部分が多くなるので、折り曲げを行った部分に水が溜まりやすく、
錆等を生じる可能性もあります。

9-4.折板葺き

波型に加工した金属板で屋根を敷いていく工法です。
一般の住宅ではほとんど用いられません。
工場等で多くみられる工法となります。

屋根の形の種類、屋根の葺き方の種類を紹介して行きましたがイメージが湧きましたでしょうか?
上記を見ると、片流れ屋根の瓦棒葺きの工法が雨漏りの少ない工法となるのではないでしょうか?

雨漏りを防ぐ為には、計画段階での屋根の形、工法をよく検討する事が必要になります。
新築住宅を計画又は購入を検討の際には検討するようにしましょう。

木造住宅は、きちんと手入れをしていると100年以上使う事が出来ると言われています。
疑問に思う方もいるかもしれませんが、お寺や神社は100年以上もっている建物が沢山あります。
それは、木造の丈夫さを表しています。
木造の建物はモロく弱いと思う方もいるようですが、
実は乾いている状態ですととても丈夫な建物です。

しかし、雨などに塗れてしまうと、一気にダメージが強く与えられてしまい、
非常にもろい建物に変化させてしまいます。

そんなもろい状態を作ってしまうのが、雨漏りです。
雨漏りは、見受けられたら即座に修理しないと大変面倒な状態にしてしまいます。
雨漏りが起こしてしまう恐ろしい現状を、ご紹介します。

11-1.建物の寿命を短くする

雨漏りは、建物に浸み込んでしまった雨水がポタポタと形になって発生します。
それを踏まえると、 雨漏りに気付いた時点で建物はかなり酷い状態に陥っている と言えます。

ポタポタ雨漏りに気付いた時には、すでに建物の構造材に大きな影響を与え、
寿命を短くしている可能性があります。

11-2.シロアリの餌食になる事も

木造住宅に潜みやすいシロアリは、湿気が大好きです。
雨漏りを起こしている建物は、湿気の温床です。
シロアリの絶好な環境ですので、シロアリが大量に侵入し住処にしてしまいます。
構造的に重要な部分をシロアリが食い尽くしてしまい、建物の倒壊も免れません。

11-3.カビ大量発生で健康被害

雨漏りにより構造材は湿気に侵され、カビが大量に発生 してしまいます。
カビが大量発生すると、アレルギー持ちの方には辛い状態となってしまいます。
健康な方でも、カビの強烈な臭いに具合が悪くなってしまいます。

11-4.定期点検、早めの対応が大切

このような最悪な建物にならないよう、 まずは定期的な屋根の点検を行い、
少しでも不具合を発見したら即補修を行うようにしましょう。

補修の早さ次第で、いつまでも快適に長持ちする建物にする事が出来ます。
家の寿命を自ら縮めないよう、早めの対応を心がけましょう。

今回は雨漏りについて長々とご紹介いたしました。
雨漏りが重篤化すると、建物がこのように変化してしまいます。

雨漏りを放っておく事がどれだけダメな事なのか、理解できると思います。
木造にとって、湿気や水は大敵です。
木造なのに雨漏りを起こしているなんていう状態は、建物を壊す為に行っているような事です。
常日ごろから、ご自身の身を守る住居に少しだけ目を向けて見たらよいと思います。

雨漏りと言えば、雨が家の中にポタポタ落ちているのを想像すると思います。

しかし、雨が家の中にポタポタ落ちていなくても、実は雨漏りをしている事がございます。
雨漏りが目に見えていないからと、安心してはいけません。

部屋の中に雨水が落ちてきていないのに、
既に見えていない小屋裏の中で雨漏りが発生している事がございます。

以下の状態がある場合は、 小屋裏の中で雨漏りが発生しているサインです
これらが見受けられたら、屋根上や小屋裏等を業者に調査してもらい、
雨漏りの原因を突き止めましょう。

1-1.天井や壁に覚えのないシミが出来ている

天井や壁に身に覚えがないシミが出来ている場合は、
雨漏りの進度がかなり進んでいる 場合が考えられます。

1-2.雨が降っている時に小屋裏でポタポタ音がする

特に、酷い雨や風の付いた雨が降った場合に起きる 事があります。
部屋の中に雨水が出てきていないだけで、小屋裏の中で雨漏りが発生している証拠です。

1-3.雨が降った後室内がカビ臭くなる

雨は止んだのに、何故か臭うカビの臭い…
小屋裏の中で雨漏りが起きており、小屋裏の中がカビまみれになっている証拠です。

早めの補修を行うと一部の補修だけで済みますので、補修費用も安価になります。
長い間放っておくと、 大きな範囲の改修工事をしなければならない可能性が出てきます。
驚くほどの工事費になる事もございますので、注意しましょう。

酷い場合は、屋根下地や小屋裏の構造体全てがダメになっており、
取り換え無ければいけなくなる事もございます。
そうなると、とても大掛かりな工事となってしまい、費用も莫大になってしまいます。

少しでもおかしいなと思ったら、早めに業者に対応してもらいましょう。

屋根をふと見た時に、この状態は大丈夫なのか?と思う事ありますよね。
面倒等で放っておく方も多いと思いますが、本当にそのままで良いのでしょうか。
放っておくと、とんでもない事に陥る恐れがあります。

こんな屋根の状態は雨漏りになる可能性がある、という例を挙げてみます。

3-1.スレート屋根の棟の釘の浮き

本来きちんと打たれているはずの釘が浮いていると、
そこから雨水が浸食するので雨漏りに繋げてしまう恐れがあります。

釘を打ち直す程度で納まるようでしたら数千円で済みますが、
棟全体を取り替えるとなると30万程かかってしまう事もございます。

3-2.スレート屋根の割れ

スレート屋根をよく見ていると、 継手以外に割れている部分を見つける 事があります。
これは スレートの割れですので、この部分から雨漏りに繋げてしまいます。

スレートの割れは、パテ等で修繕するより1枚取り替えた方が確実です。
スレートの材料や副資材等を含めると、1~2万程で行う事が出来ます。

3-3.漆喰の割れ

漆喰が割れてしまうと、その部分から雨漏りに繋げてしまいます。

漆喰のメンテナンスは、どこまでの範囲で漆喰がダメになっているかにより大きく変わります。
20~80万程かかるのが、目安と言えます。

3-4.瓦のずれ

瓦のずれた部分から雨水が浸透してしまい、雨漏りに繋げてしまいます。

ずれた瓦は使えないに等しいので、思い切って新しい瓦に取り換えましょう。
瓦の材料や副資材等を含めると、1~2万程で行う事が出来ます。

3-5.谷樋の浮きや穴

谷樋はピッタリ密着しているのが一般的ですが、
何らかの影響で浮いたり穴が開いていたりすると、その部分から水が浸食して
雨漏りに繋げてしまいます。

既存の谷樋をメンテナンスして治まるようであれば、2~3万程で済みます。
既存の谷樋が使えないようであれば、新しい谷樋に交換しなくてはなりません。
その場合は、20~80万程かかってしまいます。

3-6.屋根材料の明らかな劣化

板金屋根の著しい錆びや穴あき等、間違いなく雨漏りに繋げてしまいます。

この場合は、全てを葺き直す事をオススメします。
大きさや使い材質にもよりますが、一般的な板金価格でしたら20万円からで、
材質の良い板金を選ぶと100万以上かかる事もございます。

これらの屋根状態はよくある状態なのかもしれませんが、
明らかに雨水を建物の中に入れ込んでいます。

このままでは建物の中が雨水で侵されてしまい、
雨漏りや構造材の劣化に繋げてしまいます ので、絶対に良くありません。

少しでも屋根の様子が変だなと思ったら、すぐに業者に問い合わせて対処するようにしましょう。
早めの対処が安価な工事費に繋がり、建物の寿命を高めてくれます。

雨漏りは、起きてもすぐに建物内部に侵入していきません。
それは何故なのか、それは屋根にも外壁にも下地に使われている
防水シートが大きく役に立っている影響です。

屋根下地にはアスファルトルーフィングという防水シート、外壁下地には防水シートを張ります。
この2つを下地に使う事で、建物全体をぐるっと丸ごと防水シートで包んでいる事になります。

その為、屋根屋外壁から雨水が浸食しても、防水シートが上手く遮断します。
しかし、防水シートも水分にさらされ続けると劣化してしまうので、
防水性が低下し、やがて水分を浸食させてしまいます。

このように、雨漏りは建物内部に表面化されるまで、かなり時間がかかります。
建物内部で雨漏りが確認される頃は、かなり建物内部に負担を与えている状態となります。

以下の状態が内部で見受けられた場合は、
雨漏りが発生しておりかなり進んでいるサインと言えます。

・室内がカビ臭くなる
・壁紙が剥がれてくる
・壁紙に色ジミが出てくる

このような状態になってしまうと、何カ月も前から雨漏りが発生している場合が大半です。
天井内部や内壁内部等、開いてみると酷い状態になっている事があります。

ここまでの状態にしない為には、屋根や外壁の点検をこまめに行いましょう。
雨漏りは、沈黙状態でどんどん進んでしまいます。
殆どの場合が、雨漏りが起きている事に気付かずに、進んでしまうのが大半です。
外部や内部の状態に不具合を感じたら、業者に点検してもらうと良いでしょう。

 

雨漏りが起きているという事は、その時点で
建物内部の構造材や断熱材などに大きな影響を与えている事となります。
雨漏りが起きてしまってから対処する事が続いてしまうと、建物に傷みが広がってしまい、
建物の耐久性を低下させてしまいます。

雨漏りが起きる前に、様々なメンテナンスを行うようにする事が、
建物の寿命を長くする秘訣となります。

雨漏りを起こさないように行ってほしいリフォームに、下記が挙げられます。

6-1.屋根の傷みの補修

屋根は様々な影響により、部分的に劣化してしまう事があります。
まだ小さな劣化だから大丈夫だと放置しておくと、確実にその部分から雨水等が浸食してしまい、
雨漏りに繋げてしまいます。

小さな劣化状態の補修は、安価に済ませる事が出来ます。
余計な費用を掛けない為にも、 屋根の傷みが見受けられた場合は即座に修理を行いましょう。

6-2.コーキングの打ち直し

コーキングは、早ければ8年目位から徐々に劣化が始まります。
表面のクラック程度でしたら問題ありませんが、
コーキングが破断されてしまうと防水能力は無くなってしまいます。

コーキングは特に南面の劣化が激しいので、南面を中心にチェックすると良いでしょう。

小さい不具合でも見受けられた場合は、 コーキングの打ち直しをオススメします。
部分的な打ち直しじゃなく、全てのコーキングを打ち直さなければ効力を発揮しません。
打ち増しも本来の効力を発揮してくれませんので、オススメしません。

6-3.外壁の塗膜の補修

外壁の塗膜が劣化してしまうと、外壁自体が劣化してしまい水分が浸透しやすくなってしまいます。
ブヨブヨな外壁になってしまい、そこから建物内部にも水分が浸透してしまいます。

手で触れてチョーキングが感じられる場合は、外壁の塗膜が限界になっているサインです。

6-4.外壁のクラックの補修

外壁にクラックが出来てしまうと、そこから水分を建物に浸食させてしまいます。
クラックが見受けられたら、早めの補修を行いましょう。

ヘアクラックの段階では、建物の中にまで行き渡っていませんが、
放置しておくとすぐに致命的なクラックへと変化してしまいます。

小さい軽度なクラックのうちに、修繕を行いましょう。

これらを事前にメンテナンスをする事で、雨漏りを防ぐ事が出来ます。
これらの状態が出ているという事は、放っておくと雨漏りさせてしまうという
最終的な合図とも言えるでしょう。

水に触れてしまうと弱くなってしまう部位は、建物の部材に沢山あります。
建物の力を低くさせない為には、外部の劣化を細かくチェックするようにしましょう。

外部は他人でも見る事が出来るので、 訪問業者等の餌食になってしまう事があります。
しかし、訪問業者は仕事を得たいだけなので、
軽微な状態でもオーバーに話して工事を請けようとしてしまいます。

自分の建物の状態は、自分の目と手で確かめるようにしましょう。
その上で、自分が建物の外部に問題があると思えば、業者に問い合わせるようにしましょう。

雨漏りと言えば雨が多く降る地域を想像すると思いますが、
意外と多雪地域で雨漏りを多く発生させてケースがあります。
多雪地域ならではの環境が、雨漏りしやすい建物にしてしまいます。

多雪地域で起きてしまう雨漏りの原因は、このような事が挙げられます。

9-1.屋根から雪が落下する事で屋根が劣化

多雪区域の多くは、雪が屋根上にある程度乗ってから勾配なりに雪が落ちます。
その作用で、下階の屋根に大きな影響を与えてしまいます。

ドン!と雪が落ちる事で屋根に不具合が起き、
屋根が劣化してしまい雨漏りを引き起こしてしまう事があります。

9-2.氷が屋根上に落ちて屋根が劣化

屋根上に雪がずっと乗っていると、寒暖を繰り返し氷に変化して凍ってしまう事はよくあります。
その氷固まってしまった物が、ある日温度が緩んだ瞬間ドン!と下階の屋根に落ちてしまいます。

氷が下階の屋根を傷つけ 、屋根の劣化を招いて雨漏りを引き起こしてしまう事があります。

9-3.雪下ろしの際に屋根が劣化

雪が屋根に沢山積もってしまう地域では、定期的に雪下ろしを行います。
その際に、屋根に傷を付けてしまう事があり、そこから雨漏りを発生させてしまう事があります。

9-4.軒先に凍り付いたものが溶けて雨漏り

軒先に付いた氷が暖気で溶けて、 淀や破風の掴み部分から水が浸入 し、
雨漏りになってしまう事があります。

このように、多雪地域ならではの屋根への弊害は実は沢山ございます。
このような状態になってしまう前に、
事前に適切な形で屋根の雪を降ろす事はとても大事な事となります。

雪下ろしの際も、屋根に傷を付けてしまい、
雨漏りに繋げてしまう事がございますので、注意しましょう。

屋根に影響を与えないような雪下ろし器具もございますので、そちらを活用すると良いでしょう。

雨漏りは、様々な部分から発生してしまいます。
どのような部分に、雨漏りが発生してしまうのでしょうか。

今回は、起きやすい雨漏りポイントを、ピックアップしました。
また、雨漏りが起きてしまった場合の対処法について詳しくご紹介します。

まずはじめに、雨漏りが発生しやすい部位について、
原因、その対処法を交えながら簡単に解説していきます。

1-1.棟板金、谷樋板金

棟や谷樋に打っている釘が錆びる事で釘が浮き、
板金が浮いてしまい雨漏りが生じてしまいます。

板金も下地の木材も寿命の場合がありますので、全て取り替えましょう。

1-2.スレートのひび割れ

  

スレートは、劣化するとヒビが入りやすくなってしまいます。
ヒビが発生する事で、雨漏りに繋がっててしまいます。

ヒビが入ったスレートは、新しいものに取り換える事で雨漏りを回避させる事が出来ます。
ヒビにコーキングを埋めても、雨漏りの完璧な回避にはなりません。

1-3.瓦の漆喰の崩れ

  

瓦の漆喰部分が崩れて、雨漏りが生じてしまいます。

古い漆喰を取り除き、新しい漆喰を塗り込みます。

1-4.瓦の割れやずれ

  

瓦が割れたりずれたりする事で、雨漏りに繋がっててしまいます。

ずれた瓦は元に戻し、割れた瓦は新しい瓦に取り換えましょう。

1-5.板金屋根と外壁の取り合い

  

板金屋根と外壁の立ち上がり部分との瀬戸際部分は、
板金の外壁内への立ち上がり不足により、雨漏りを引き起こす場合があります。

この部分から雨漏りが発生する場合は、
外壁部分を取り除いて屋根板金を立ち上げる事で雨漏りを回避させる事が出来ます。
150㎜以上板金を立ち上げる事が、理想となります。

取り合い部分にコーキングを打つ方法もありますが、場合によっては解決しません。

1-6.屋根板金の錆び

  

鳥のフン等により、屋根板金に錆びを発生させてしまう事があります。

板金に明らかな色の違いがある場合は、葺き直しをしましょう。
板金は部分的に葺き直しが可能なので、劣化部分だけでも葺き直しが可能です。

何か所もある場合は、全ての板金を1度に葺き替えた方が耐久性を高める事が出来ます。

1-7.天窓周り

  

天窓周りはシーリングの劣化や屋根板金の納まり方により、雨漏りを発生させてしまいます。

シーリングが切れている場合は、既存のシーリングを撤去して新しい物を打ちます。
シーリングが原因ではない場合は、
天窓周りの板金を取り除き、板金や防水紙等の納まりを適切にしましょう。

1-8.外壁のクラック

  

外壁のクラック部分から、雨漏りを発生させてしまいます。

クラック部分にはコーキング等で平らにし、その上から塗装を行います。
クラックが酷い場合は、弾性塗料を使い建物を覆ってあげると、
クラックによる雨漏りを防ぐ事が出来ます。

1-9.バルコニー周り

  

バルコニー周りの外壁取付け部分の取り合いから、雨漏りを起こしてしまう事があります。
取付け部分の防水状態を確認し、防水力を高めましょう。

雨漏りが発生しやすい部位と原因、対処法について
簡単にご紹介しました。

ここからは、各部位の雨漏りパターンや対処法について
さらに詳しくご紹介していきます。

2-1.雨漏りが発生しやすい!瓦屋根

屋根に使う瓦といえば、
定期的にメンテナンスをすれば1000年は持つと言われている
素晴らしい材料という点が大きなメリットです。

しかし、現実は雨漏りになってしまう事もあり、
結局は瓦のメンテナンスや葺き替える事が大半となってしまいます。

何故、耐久性の高い瓦なのに雨漏りに繋がってメンテナンスが必要となってしまうのでしょうか。

2-2.瓦屋根でも雨漏りしてしまう原因

以下の要因により、瓦屋根でも雨漏りを発生させてしまう事があります。

・風などにより屋根から瓦が崩れてしまう
・石等が飛んできて瓦が欠ける
・隙間の接着が剥がれてしい防水性に欠ける
・瓦施工をした際に、コーキング等の防水処理がきちんとされていない

瓦自体はとても強い材料なのですが、
瓦自体に関係ない要因により雨漏りを発生させてしまう事があります。

2-3.瓦屋根のメンテナンス方法

瓦屋根の雨漏りのメンテナンス方法を、状態別でご紹介します。

瓦が欠けている

  

瓦に欠けがある程度でしたら、 補修で修繕可能です。

瓦がずれている

瓦がずれている場合は、瓦を元通りにして上手く馴染まない場合が多く、
葺き替えになってしまう場合が大半です。

部分的な葺き替えでも良いですが、色が変わってしまい目立ってしまいます。
色の違いが好ましくない場合は、全面葺き替えをオススメします。

瓦屋根全体の防水が効いていない

瓦屋根下地の防水能力が弱っている場合は、瓦全部の葺き直しを行わなければなりません。

また、長い間瓦のずれや欠けにより
下地のルーフィングがむき出しになった状態が続いていると、
ルーフィングの防水効果が欠けてしまいます。
その場合は、ルーフィングと瓦の全面葺き直しになります。

ルーフィング自体は高くない材料ですので、全部敷き直しても高額にはなりませんので、
瓦の全面葺き直しの際はルーフィングの敷き直しもオススメします。

2-4.瓦屋根を長持ちさせる為に定期的なチェックを行いましょう

このように、瓦自体が頑丈で良い材料であっても、
それ以外の要因で雨漏りを発生させてしまう事があります。

瓦は、維持次第で、とても長く使う事が出来る優良な材料です。
定期的な点検で瓦の状態をチェックする事をオススメします。

見た目にインパクトがある、軒の出が無い住宅。
設計屋さんが見た目重視で設計した建物に、見かける事があります。

現代風のオシャレな雰囲気をかもし出しますが、 建物の性能を考えるとオススメ出来ません。
その理由は、 軒は飾りでは無く、雨漏りを防ぐという大きな役割を担っている からです。

3-1.軒が雨漏り防止に役立っている理由

軒が雨漏りを防止している理由は、以下が挙げられます。

3-2.軒の出により直射日光を遮る

軒の出は、外壁に直射日光から守る効果があります。

軒の出が無いと外壁に直射日光が直接当たってしまうので、外壁が劣化しやすくなってしまいます。
外壁の劣化により、雨漏りに繋がってしまいます。

3-3.軒の出により屋根から流れてくる雨水をさえぎる

軒の出が無いと、屋根から流れてくる雨水がそのまま外壁にダラーっと付いて流れてしまいます。

その作用により、 外壁内部に雨水が入りやすくなり 、雨漏りに繋げてしまう事があります。

3-4.軒の出が無いとサッシに直接雨水を当ててしまう

軒の出が無いと、外壁の中で1番突出しているのがサッシになってしまいます。

そのサッシに屋根からの雨水を直接ぶつけてしまい、
窓周りの納まりが適切でない場合建物内部に雨水の浸食に繋がってしまいます。

3-5.軒の出が無いと破風や淀から雨漏りしやすくなる

屋根から流れてきた雨水は、通常は破風部分で水切りをし、
軒の出部分で雨水を切って流す事が出来ます。

軒の出が無いと、破風のすぐ内側が外壁になってしまうので、
破風で切った雨水が外壁内部に入り込んで雨漏りを引き起こしてしまう可能性があります。

3-6.機能的な軒の出は建物を快適に使える

日本は雨が多い国ですので、 軒の出が無い建物はオススメ出来ません。
どうしても美観的に軒の出を出したくない場合は、
各窓の上に庇を付ける事で窓周りの雨漏りを回避させる事は出来ます。

建物は見た目も必要ですが、大事なのは機能です。
機能的な建物じゃなければ、快適に使う事も長く使う事は出来ません。
本来であれば、 見た目にばかり重視されずに、いかに使いやすい建物にするかが大事となります。

昔の建物は、今の建物より庇の出が長い傾向がります。
長い軒の出は見た目だけじゃなく、長く出す事で機能性の意味をなしています。
しかし、長い軒の出は家の中が暗くなってしまうので、
せめて通常的な軒の出の長さ450㎜は保つようにしましょう。

普段雨漏りしない頑丈なお宅でも、冬場になると雨漏りになってしまう事があります。
それは、 すがもり です。

すがもりは、軒天をチェックする事で確認できます。
軒天は白い塗装仕上げですので、色あいが違うと素人目にもすぐに解ります。
軒天に色ジミが発生している場合は、すがもりによる雨漏りの疑いがあります。

4-1.「すがもり」の状態とは

軒先に出来た氷の塊が、家の中から発生する暖気により溶けて液状になる状態、
寒くなると氷になる状態、この状態が繰り返されます。
やがて、水が軒から入り込み、雨漏りに繋がってしまいます。

これらの状態が起きてしまうのは、一般的に言う「すがもり」という状態です。

寒冷地域に、よく起きるパターンです。
つららが出来る屋根部分をチェックし、
雨染みが軒天に出来ていないかこまめにチェックをしましょう。

4-2.軒先の唐草の欠損が軒天に雨染みを作る場合も

また、もう1つの軒天に雨染みを作ってしまう原因は、 軒先の唐草の欠損 です。
軒先の唐草に不具合があると、落ちるはずの雨水が軒先を伝って軒天に伝わってしまい、
軒天の腐蝕に繋がる事があります。
軒先の唐草の状態をチェックし、軒天に余計な負担をかけないようにしましょう。

軒天の雨染みを単なる塗膜の劣化と勘違いし、塗装で回避しようとする方が居ます。
見た目的には綺麗になりますが、構造的な解決には全くなりません。

軒天の雨染みはただの色染みではありませんので、勘違いしないようにしましょう。
不具合のサインですので、軒天廻りの劣化状態を確認するようにしましょう。

4-3.軒天からの雨漏りはすぐに修繕を行いましょう

軒天からの雨漏りの場合は、建物内部に浸食しないパターンが殆どです。
しかし、軒天廻りの構造材の劣化へ導いてしまいますので、 気が付いたら即修繕を行いましょう。

色ムラがある軒天を解体すると、構造材が腐蝕している場合が大半です。
この場合は色が変わっている腐蝕部分を綺麗に取り替えないと、
建物内部の構造材にも浸食してしまう場合があります。

早く修繕する事で、建物の寿命を高める事へと繋げる事が出来ます。

スレートの屋根材を塗装する際、塗料でスレート同士が密着してしまいます。
屋根材同士が密着してしまうと、スレート内部に浸食した雨水の逃げ道が無くなってしまいます。

その為、 屋根内部の中で雨水の排出が乏しくなってしまい、雨漏りへと繋がってしまいます

この状態を繰り返していると、最悪の場合は建物の腐蝕へと導いてしまいます。
スレート屋根で雨漏りを起こさない為には、
スレートの通気を考えた塗装を行う事が大きなカギ となります。

5-1.タスペーサーの取り付けで雨漏りを防ぐ

スレート屋根を塗装する場合は、スレートとスレートの間に タスペーサー を取り付けます。
タスペーサーという部材を取り付ける事で、スレート同士の密着を避ける事が出来、
縁切りに繋げる事が出来ます。

ここで、1つ疑問に思う方も居ると思います。
タスペーサーなんて入れて縁切りしなくても、
塗膜にカッター等の縁切り工具を入れれば密着せずに済むのではないのか?ではないでしょうか。

確かに、カッターを入れる事で、塗膜の縁切りは可能です。
しかし、カッターで縁切りをする際に余計な部分にもカッターが入ってしまい、
逆に雨漏りに繋がってしまう事があります。

塗膜に傷を付けてしまいますし、想像以上に縁切りに時間がかかってしまいます。
時間がかかった上に万度な施工方法に繋がらないのであれば、適していない工法と言えます。

また、カッターで縁切りをしても、塗膜同士が密着する事で
ペタっとくっ付いてしまう事があります。
それでは縁切りになりませんので、結局は雨漏りを引き起こしてしまいます。

5-2.スレート屋根の塗装にはタスペーサーがオススメ

業者さんで、タスペーサーは要らない、
カッター等の縁切り道具で可能という場合もあるようですが、
完璧な縁切りにはなりませんので、オススメ出来ません。

このような業者は雨漏りに関して詳しくないと言えますので、依頼しないようにしましょう。
屋根ですので、雨漏りを起こさない屋根を作る事が出来る業者に頼みましょう。

スレート屋根に使うタスペーサーは、平均で1000個前後使います。
全部で3~5万程度ですので、絶対に使う事をオススメします。

なんと、雨樋が屋根の雨漏りに繋がってしまう事、ご存じでしたか。

屋根と雨樋は全くの別物ですが、雨樋の不具合次第で屋根に大きな影響を与えてしまい、
結果的に雨漏りに繋がってしまいます。

6-1.詰まった雨樋が雨漏りに繋がる

雨漏りに繋がってしまう雨樋は、 詰まってしまった雨樋 です。
雨樋は、落ち葉などのゴミが軒樋に詰まってしまい、簡単に詰まりを作ってしまいます。
雨樋の流れが悪くなると、雨水の行き場が無くなってしまいオーバーフローします。

オーバーフローした雨水が瓦の隙間などに入り込んで しまい、
雨漏りに繋げてしまう事があります。

雨樋の詰まりは放っておく方も多いようですが、
このように屋根の雨漏りに繋げてしまう事がありますので、良くありません。
屋根の雨漏りに繋げないよう、雨樋の詰まりを常に解消するようにしましょう。

6-2.雨樋の定期的な清掃が大切

雨樋の詰まりを解消させる為には、 雨樋の掃除を定期的に行う事が大事 となります。
軒樋は掃除しやすいので、ほうき等で定期的に行いましょう。
竪樋の詰まりは、ホームセンター等にある詰まりを解消させる掃除用具を利用すると良いでしょう。

雨樋の詰まりを解消させる為にオススメなのは、 軒樋に付けるメッシュ型の落ち葉除けネット です。
樹脂製で出来ている柔らかい材質のメッシュで、
丸めて軒樋に固定するだけでゴミを軒樋の中に溜め込まないという原理のアイテムです。

雨は通すけれど落ち葉などのごみは通さない、とても画期的なネットです。
軒樋に付ける事で、竪樋の詰まりも無くす事が出来るので、
雨樋のオーバーフローを防ぐ事が出来ます。

6-3.雨樋の定期点検をしましょう

雨樋は、少しの汚れがあっても放っておいてしまう傾向があるのかもしれません。
しかし、建物の屋根に悪影響を与えてしまうのでしたら、
常に綺麗にして通りを良くしなければなりません。

雨樋は1度取り付けたらそのままではなく、 定期的に点検して雨樋の詰まりを解消しましょう
雨樋は本来雨水を流す物ですので、詰まって雨水が流れないようでは役目をなしません。

雨漏りの原因というと、屋根からの雨漏りが1番最初に頭によぎると思います。
しかし、雨が漏れてしまうのは屋根だけではありません。

外部面の様々な部分から、雨漏りを発生させてしまいます。
屋根以外から雨漏りするケースを、まとめてみました。

7-1.サッシやフードの取り合い

  

サッシやフードは四角いので、 四隅の外壁部分にひびが入りやすく
そこから雨漏りを発生させてしまう事があります。

7-2.外壁からの雨漏り

  

外壁にひびが入る 事で、建物内部に雨漏りを発生させてしまう事があります。

また、 下地の透湿シートの重ね不足 により雨や湿気を浸透させてしまい、
建物に害を与えてしまう事もあります。

さらに、 外壁に幕板を使っていると、取り付け部分から雨漏りが発生 してしまう事があります。

7-3.サイディングの水切りから雨漏り

サイディングと土台の取り合い部分に 水切り という金物を取り付けるのですが、
水切りの勾配の悪さ により建物内に雨水を浸食させてしまう事があります。

既製品の水切りの場合はあまりありませんが、
板金で加工した水切りの場合は加工の度合いにより
建物の中に雨水を浸食させてしまう事があります。

7-4.コーキングの劣化

  

サイディングやタイルは、ジョイント部分にコーキング施工を行っています。

その コーキングが年数を重ねる事で劣化し口が開いてしまう と、
そこから雨や湿気を浸透させてしまい、建物に害を与えてしまう事もあります。

7-5.ベランダの取り合い

ベランダを外壁に取り付ける際、 ビスで取り付けた時の防水処理の甘さ により、
雨水を浸食させてしまう事があります。

7-6.基礎が低すぎて雨漏りを発生させる

基礎の高さは400㎜以上が一般的ですが、明らかに基礎の高さが低いと、
雨が降った際に犬走りから雨が跳ね返ってきて基礎の中に入ってしまう 事があります。

7-7.異変を感じたら業者に点検・対処を依頼しましょう

これらの雨漏りは、数年で起こる事はではありません。
新築で建てて数年でこのような状態が起きる場合は、
業者の施工ミスですので対処してもらいましょう。

新築よりかなり年月が経っている建物であれば、
経年劣化という事でメンテナンスを行って建物の寿命を高めなければいけません。

屋根以外にも、このように雨漏りに繋がってしまう事があります。
屋根同様、雨漏りを起こす事で建物に重篤な影響を与えてしまいますので、絶対によくありません。
少しでもおかしいなと思ったら、業者に点検してもらい対処をするようにしましょう。

窓を設ける事が出来ない部屋や吹き抜け等に、天窓を使う事があります。

オシャレなアイテムですので一見良さそうに思えますが、 実はあまり良いアイテムではありません
便利な部分もある一方、デメリットも多く見受けられる窓でもあります。

天窓のメリット・デメリットについてご紹介していきます。

しかし残念ながら、良い部分は2つしかございません。
デメリットが多く、果たして建物に対して本当に良いアイテムなのか疑問に思う程です。

8-1.天窓のメリット

天窓のメリットは、 採光が良い所 です。

一般的な窓に比べて3倍の採光効果がありますので、空間を物凄く明るくしてくれます。
窓を付ける事が出来ない空間では、大きな採光パワーを発揮してくれます。

また、開閉できる天窓は窓を開ける事で、 空気の入れ替えをスムーズに行う事が出来ます
特に高い部分には熱気がこもりやすいです。
天窓を開ける事で熱気を外部に逃がす事が出来て、とても効率的といえます。

8-2.天窓のデメリット

1番のデメリットは、 雨漏りしやすくなる事 です。

天窓は屋根に取り付いているので、
屋根上で雨水が流れる際に天窓が流れの邪魔をしてしまいます。

雨が流れる際に天窓にぶつかったり、雨水が溜まってしまったりする事があります。
その為、天窓廻りの雨仕舞が少しでも悪いと、天窓廻りから雨漏りを発生させてしまいます。

天窓を付けると、よく雨漏り問題にぶつかってしまうと言われるほど、
雨との相性が非常に良くないアイテムです。

特に開閉する天窓は、雨漏りが発生しやすいので要注意です。
どうしても天窓を取り付けたい場合は、FIXの天窓をオススメします。

しかし、FIXの天窓でもFIX周りの雨仕舞をきちんとしなければ、
即座に雨漏りに繋がってしまいます。

天窓の雨仕舞に詳しい職人さんが居る業者に依頼する事をオススメしますが、
雨漏りの事を考えたら天窓を取り付ける事自体オススメ出来ません。

もう1つのデメリットは、 採光パワーが強すぎて暑さが沢山入り込んでしまう事 です。

採光パワーが3倍ですので、入り込む日差しの強さも同等に入ってきてしまいます。
想像以上に、物凄く暑い空間になってしまいます。
中には、耐えられない程の暑さになるという方もいらっしゃいます。
酷くなると、フローリングの色が変わってしまいます。

8-3.天窓の採用はよく検討しましょう

天窓は見た目も雰囲気もとてもオシャレでカッコよいですが、
実はデメリットの方が多いアイテム です。

取付けはオススメ出来ませんが、
どうしても取付けたい場合はよく考えて建物に採用するようにしましょう。

雨漏りは建物の寿命を落としてしまいますので、絶対起こしてはいけません。

雨漏りは屋根に原因が多い感じがするかもしれませんが、
近年雨漏りが起きてしまう事が多い部位は、サッシ周りに多く見受けられます。

9-1.サッシ周りの雨漏りの原因

サッシ周りには何故雨漏りが多いのか、その原因は次の2つが挙げられます。

9-2.サッシ周りと外壁下地との納め方の問題

サッシ周りの下地との取り合いは、
防水シートの重ねや防水テープ等の納まりがとても大事 となります。
この納まりをきちんと行われていなければ、
台風などの風が付いた雨が降った場合に簡単に窓周りから雨漏りを引き起こしてしまいます。

建物の内部から見て分かりやすい雨漏りサインは、
窓の木枠や壁紙周りに雨染みが見受けられる事です。
この状態が見受けられたら、間違いなく窓周りからの雨漏りが浸食している事となります。

窓周りの防水シートと防水テープの納まりがきちんとされていなくても、
風が付かない普通の雨の場合、雨漏りは殆どおきません。
風が付く時だけに窓周りから雨漏りが発生する場合は、
確実に窓周りの下地不足がある と言えます。

20年以上も前の建物であれば、窓周りの納めに防水シートの重ねなどの納まりは出来ていても、
防水テープをきちんと張って納めていない場合があります。
この場合は、外壁改修をして窓周りの防水処置をきちんと行うと改善する事が出来ます。

また、20年以内の築年数でサイディング外壁であり、
台風等の風が付いた雨の場合雨漏りを起こす場合は、
窓周りの防水の納まりがきちんとされていない場合があります。
この場合は、残念ながら手抜き工事となりますので、業者に問い合わせてみると良いでしょう。

風が付いた雨は、建物への雨水の侵入の原因の見当がつかず、
どのように内部に入り込むのかが非常に解りにくいです。
台風のような緊急状態にも対応できるよう、サッシの廻りに手厚い防水下地を施します。

建って数年で窓周りに変な雨漏りが出ているようであれば、
急いで業者に修繕をお願いしましょう。

9-3.サッシの角部分の外壁に入るクラック

2つ目のサッシ周りから雨水が浸透しやすい理由は、 サッシの角部分の外壁に入るクラック です。

特にモルタル外壁に、よく見受けられる現象です。
外壁にサッシ等のパーツが取り付く事で、
動きが生じた場合にパーツ周りに余計な負荷を掛けてしまいます。
建物は、動きが生じると、どこか弱い部分に力を逃がそうとしてしまう性質があります。
その弱い部分が、角部分です。
サッシの角から力が流れ、角部分の外壁に力を逃がしてしまい、クラックを作ってしまいます。

余計な負荷がかかるのは仕方のない事なので、
サッシの角に亀裂を発しないようにする為には、
他の部分に力を逃がしてあげるようにすると解決します。

その為に外壁に採用する工法は、 目地を設ける事 です。
モルタルやALC外壁等に目地を設ける事がありますが、
これは見た目を良くする為では無く、力を逃がす為に設けています。
2~3m毎に縦横に目地を作り、そこにコーキングを充填して塗装をして仕上げます。

このように目地を作ると、他の外壁部分より明らかに弱くなるので、
建物の動きを全て目地部分に集中させる事が出来ます。
コーキングやコーキングの底部分にクラックが入るので、表面上クラックは見受けられません。
外壁の表面にクラックが入らないので、雨漏りに繋げる事がありません。

雨漏りの無い快適な建物にする為には、これらの細かい納まりが鉄則となります。

また、よく見受けられる、 基礎表面に出る水の濡れ
なぜ、基礎に水染みが出てしまうのだろうと、思った事ありませんか。
この状態も、 外壁に浸透した雨水による雨漏りが原因 です。
基礎表面が濡れたり乾いたりを繰り返して、跡が付いているお宅がありますが、
この状態は完全な雨漏りが起きている状態です。

内部に雨漏りが起きていなくても、
外壁の中の木構造材や断熱材に水分を浸食させてしまっております。
例え家の中に雨漏りが生じていなくても、
この状態は物凄く危険ですので対処するようにしましょう。

今回は雨漏りしやすい部位、原因、対処法についてご紹介しました。
雨漏りが重篤化すると、建物が劣化してしまいます。

最悪な建物にならないよう、 まずは定期的な屋根の点検 を行い、
少しでも不具合を発見したら即補修 を行うようにしましょう。

補修の早さ次第で、いつまでも快適に長持ちする建物にする事が出来ます。
家の寿命を自ら縮めないよう、早めの対応を心がけましょう。

雨漏りは、その状態により費用が高くかかってしまう事があります。
しかし、 その現認の状態により、火災保険の風災保証等で修理費を賄う事が出来ます。
気になる方は、保険会社に問い合わせてみると良いでしょう。

雨漏りの場合は、規定の風害に該当する事が多いので、
費用を捻出する事が出来る場合が多い傾向があります。
その為、雨漏りを起こしている可能性がある部位を見つけたら、
費用を気にせずに修繕するようにしましょう。

早めの雨漏り修繕が、建物へのダメージを少なくさせる事が出来ます。

雨漏りは突然起こる可能性があります。
雨漏りが発生した際は、改修に多額の金額がかかります。

突然の事なので、改修金額を捻出できない場合も多いかと思います。
雨漏りは、経年劣化や施工不良じゃなければ、無料で直す事が出来るという事、ご存じでしたか。

意外と盲点なのですが、
住宅を持っている方のほぼ全世帯がかけている保険の中に該当するものがあります。
該当する保険は、 火災保険 です。

火災保険には、 「風災保証」 という保証があります。
強風や積雪、ヒョウ等の悪天候により雨漏り がした場合は、
火災保険から保険金が下りるという記載があります。
様々な火災保険会社がありますが、どの保険会社でも同じ事が記載されています。

この3つの悪天候に伴って雨漏りが生じた場合は、修理費の全てを保険でまかなう事が出来ます。
うちの火災保険は該当するのかしら?と思う場合は、
かけている保険会社のHPを確認すると良いでしょう。

火災保険には、雷が落ちる事による災害、風による災害、雪による災害等と
色々な自然災害により受けた被害を補修する事が可能 な場合があります。
(オプション加入の場合もあります)

又は、 建物の給排水設備の事故等にも対応可能 な場合があります。
雨漏りと聞くと、経年劣化等により起きてしまうイメージが強いと思います。
しかし、意外とこれらの災害により屋根が侵されて雨漏りに繋が得るケースは物凄く多いのです。

その中で今回は、その中の風、雪、ヒョウによる災害、
給排水設備の事故等の災害に目を向けてみたいと思います。

2-1.風による災害補償

風による災害補償は、
台風や竜巻等による突風・強風等による災害から身を守る保険 になります。

雨漏りの災害に関しては、
風により屋根や外壁の破損等が生じて起こる場合が多いため、
保険を使うことが出来ます。

一度ご自身の加入している火災保険会社等に電話をしてみると良いかもしれません。
屋根・外壁の改修には保険が出るが、
内部の壁や家電等には出ないというケース もありますのでご注意ください。

風害の場合は風速20m/秒以上等、様々な制約はございますが、
屋根を使っているうちにこの程度の風を受ける事は必ずあります。
台風等も該当するので、 かなりの割合で該当する事がある と言われています。

2-2.雪による災害補償

例えば、一部二階の住宅の場合、
二階の屋根から一階の屋根に雪がドンと落ちてくることで、
一階の屋根に大きな負担 が生じてしまいます。

その際に弊害が生じて雨漏りをしてしまった場合、
火災保険で修繕費用をまかなう事が出来ます。
多雪地域では、このような事がよく発生するので、該当する確率が高い と言えます。

2-3.ヒョウによる災害補償

大粒のヒョウにより屋根が破損 してしまって雨漏りになると、
修繕の費用を火災保険でまかなう事が出来ます。

2-4.建物の給排水設備の事故補償

今回は雨漏りの火災保険なので、
給排水設備の事故は関係ないではないか?と思われる方々も多いと思います。

しかし、無落雪屋根の場合の屋根上の排水口に出る場合があります。
排水口、これは排水設備に該当します。
屋根上の排水口のつまり等に生じて起きた水漏れ に関しては、
火災保険適用になった例を知っています。

適用範囲なのかどうか保険会社に確認すると良いでしょう。
事故が起こらないように、年一回程度、秋ごろに落ち葉の詰まり等を確認し、
掃除等をすると良いですね。

■風による災害
■雪による災害
■ヒョウによる災害
■給排水設備の事故

上記の原因ですと、雨漏りは火災保険で修理できることが分かりました。

事故の原因追及は、プロに相談を行いましょう。
ご自身の家が屋根・外壁の破損なのか、排水口からの水漏れなのか、
それとも保険適用外の可能性がある老朽化や経年劣化による物なのか、
判断をしていただくにも相談は必要です。

保険会社に交渉を行う際には、見積もり書類等も必要になります。
そこに関しても、 見て頂いたプロに見積もり作成をして貰う事が良い でしょう。
(そして事前にどこまでは保険適用になる事例なのかを、
プロに伝えておく事がポイントになります)

では、ここで保険適用外の事例についてあげて行きたいと思います。

■経年劣化
■老朽化
■雨漏り事故から時間の経過した物(老朽化等と判定される事もあります)
■施工不良による物[施工の方法が不適切(コーキングや木材等]■地震による物(これは地震保険と言う別の物があります)

上記に挙げてみましたが、色々な場合がありますね。
一般の方々は見分けるのは難しいと思います。
そこを見極める為にもプロに相談する事が良いですね。

事故が発生した場合の流れとしては、

プロ(建築会社や建築家、インスペクター等)に相談
(先にプロに相談に乗ってもらった方がスムーズと思います。)
→保険会社に電話
→必要書類提出
→工事
→保険金支払い。
となる場合が多いと思います。

保険会社は実際建築に少し詳しい程度ですので、
保険範囲外と思っていた事故も先にプロに相談する事で
プロの意見を元に保険適用になった例 もあります。
プロの方との付き合いや、連絡先を控えておくと良いでしょう。

保険と言う物は、事故が起こるか解らないが、
事故が起きた際に補修金額を出してくれる商品になります。
ご自身の身体の為に保険を掛けるのと同じように、
ご自身の建物を大切にするためにも保険を掛ける事が必要 ですね。

雨漏り修理の際は、火災保険の補償に該当するのかどうかを、
まずは業者に問い合わせてみると良いでしょう。
修理費用が安価な場合は、該当しない事もございます。

このような保険の該当を知らず、
自腹で雨漏りの修理費用を支払っているお宅は沢山ございます。

せっかく保険に該当するのに、自分で大金をねん出するなんて勿体ありません。
雨漏り補修の場合は、必ず問い合わせてから補修を行いましょう。

皆さま、 瑕疵保険 と言う物をご存知でしょうか?

瑕疵保険とは、建物の雨水の浸入する部分、
構造耐力上主要な部分に不具合が生じた場合に保険金が支払われる という物になります。

瑕疵保険対象の部分についてご紹介致します。

8-1.雨水の浸入する部分

雨水が侵入する部分とは、

住宅の屋根もしくは外壁 またはこれらの 開口部に設ける戸
・枠その他の 建具
・雨水を排除するため住宅に設ける 排水管のうち、
その住宅の屋根もしくは外壁の内部または屋内にある部分

と、されています。

8-2.構造耐力上主要な部分

構造耐力上主要な部分とは、

住宅の基礎、基礎ぐい、壁、柱、小屋組み、土台、
斜材(筋交い、方づえ、火打ち材その他これらに類するものをいいます)
床版、屋根版または横架材(梁、桁その他これらに類するものをいいます)で、
その住宅の自重もしくは積載荷重、積雪、風圧、土圧もしくは水圧
または地震その他の振動もしくは衝撃を支えるもの。

とされています。
少し難しい言葉が多いですが、住宅の構造部分に関してと言う事になります。

上記の大きな2種類についての瑕疵が生じたときに保険の適用になる保険となります。
では次に、瑕疵保険の種類についてご紹介します。

9-1.新築住宅(10年間の瑕疵責任)

新築住宅では、
特定住宅瑕疵担保責任の履行の確保等に関する法律(住宅瑕疵担保履行法)により、
平成21年10月1日から請負人や売り主(住宅事業者)には
瑕疵担保責任を確実に履行するための資力確保措置(保険への加入または補償金の供託)が
義務づけられています。

少し難しい事が書かれていますが、
新築の住宅を売る人は瑕疵責任がある ので、
保険に加入して事故等が起きた際に支払いをしましょう。
それが出来なければ罰則がありますよ。と言う説明になります。

住宅を新築または、新築の住宅を購入して10年未満の方々は
こちらの保険に加入している可能性 があります。
事故が起きた際は新築時に渡されている書類を今一度見てみるか、
購入した建築会社、不動産会社へ問い合わせをしてみましょう。

9-2.中古住宅

中古の住宅を購入する場合にも瑕疵保険という物は存在します。
しかし中古住宅には、 売買契約の種類により保険の種類が変わってきます。

「買取再販」と言う取引形態=不動産会社等が一度買った住宅を売る場合には、
不動産会社等に瑕疵責任が2年間 あります。
プロなのだから事故等が発生した際には責任を負いましょう。と言う法律になっています。
その場合は 売買瑕疵保険 と言う商品になります。

「個人間売買」と言う取引形態もあります。
これは、売主、買主とも一般の方(宅建業者以外)が売買取引(仲介業者を挟む場合も含む)を
行う場合をいいます。

この場合は 義務では無い のですが、
保険会社に問い合わせ、 個人間売買瑕疵保険をつける事が可能 です。
2年から5年、オプションの給排水設備特約や白蟻特約をつける事が出来る商品もあります。

9-3.リフォームをした場合

リフォーム工事を行った場合にも 瑕疵保険に加入する事が可能 です。

リフォーム工事については、
雨水の浸入する部分、構造耐力上主要な部分、工事した部分に対し保険適用になります。
1年~5年程度の保険が多いです。

瑕疵保険の種類をご紹介しましたが、
色々な瑕疵保険会社が存在しています。

何年加入可能なのか?
これから購入する建物はどの取引形態になり、どのような瑕疵保険に加入が可能なのか?を
確認する事が必要になります。

さて、個人間売買瑕疵保険等ご自身で保険をつけなければならない場合は
どのようにすれば良いのでしょうか?
保険会社により多少の流れは違うと思いますが、簡単に流れを紹介していきたいと思います。

申し込み -保険会社に連絡する事で、検査事業者等を紹介して頂けると思います
各種資料の送付 -ほとんどが平面図等図面や確認済証、登記簿謄本等が求められます。
現地検査 -日程を調整して現地調査を行います。ご自身も同行する事が良いでしょう。
④ 検査がOKであれば、その後 契約書 や必要書類、押印書類等を送付、 支払い を行います。

上記の内容でほぼ完了となります。簡単ですね。
もちろん現地調査がありますので、
検査に不合格となり瑕疵保険適用になりませんと言う場合もあります。
明らかに無理な場合でないかをご自身で一度確認してみると良いですね。

個人間売買瑕疵保険に加入できた場合、それを証明する 付保証明書 という物をもらえます。
付保証明書は、住宅ローン減税等に必要な[耐震証明書]の変わりにもなります ので、
加入可能であれば入っておいた方がよいと思います。

そして、ご自身の住宅が瑕疵保険に加入しているのか、保険適用期間内なのかを、
雨漏れ等の事故が起こる前に今一度ご確認しておくと良いと思います。

保険について色々とご紹介していきましたが、
保険を使う前に、事故を起こさない事が一番大切な事 になります。

排水口のメンテナンス、
基礎・外壁・屋根等常に水のあたる場所の日ごろからのチェック・メンテナンス。

3カ月に一度又は半年、一年に一度でも良いです。
ご自身の建物を大切に使うという事が一番重要な事と思いますので、
今一度建物の点検や、長期的に修繕する為の計画を経ててみると良いと思います。

お宅で雨漏りが起きた場合、どう対応しますか。
とりあえず、応急処置という事で難を逃れる為にご自分で補修する方が大半だと思います。

もちろん、応急処置は大事な事なので、ご自分でやれる範囲で行う事はオススメします。

大事なのは、その後です。
ご自分で補修工事を行い業者に頼らない方も多いようですが、これはとても危険です。
何故、DIYで雨漏り補修をする事がオススメ出来ないのかを、防水アドバイザーの福島がご説明します。

この記事の監修者
福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

防災工事推進協会 代表理事 紹介ページへ



水の動きというのは、想像以上に恐ろしく厄介です。
小さな針の穴さえくぐり抜けて、簡単に雨漏りへと繋がってしまいます。

素人さんでも万度に雨漏り補修が出来れば問題有りませんが、


殆ど万度に100%防水出来るとは考えにくい

です。

その為、結局少し経つとまた同じ場所から雨漏りが発生してしまい、
どんどん建物に影響を与えてしまいます。
この繰り返しで、建物のダメにしてしまうパターンは結構多く見受けられます。

素人さんが高所に上がるのも大変なのに、
ましてや足元がおぼつかない屋根の上の作業となると、リスクが高くなってしまいます。

屋根上から転落してしまう事故も増えていますので、
自分は大丈夫と思って安易に作業をする事はとても危険です。

特に、雨が降った後は屋根上が滑るので、特に危険です。


想像以上に危険ですので、絶対にオススメできません。

素人さんがホームセンターから購入してきて使う補修材と、
プロが適切なルートから購入する補修材とは

効果の程に雲泥の差があります。

きちんと密着し、その部分から2度の雨漏りを起こさないよう
スマートに処理を行ってくれますので、
断然プロに雨漏り補修を行ってもらうのが正しい方法です。

3-1. 雨漏り補修はプロ・業者に任せよう

それでも自分で安く済ませようと、コツコツやっているようでは、


建物の寿命がどんどん落ちていき長持ちしなくなってしまいます。


そうならないよう、きちんとしたプロに頼んで雨漏り補修を行ってもらいましょう。

雨漏りだからこそ、プロに頼まなくてはなりません。
水漏れを甘んじて受けていると、本当に大変な事になってしまうので気を付けましょう。

3-2. 雨漏り補修を行う場合の業者の探し方とポイント

雨漏りをしてしまった際、業者に頼みたいけれど
どこに頼んだらいいのか解らない。

そんな方に、雨漏り補修の際にどのような業者に頼むべきかを、ご紹介します。

3-3. お客様の立場になって考えてくれる業者を選ぼう

本当に優良な業者は、あらゆる補修方法を提示してくれます。
更に、提示した補修方法に対して詳しく説明をしてくれます。
その中で、火災保険で修繕が可能かもしれないという事も、提示してくれる業者も居ます。

火災保険の提示をしてくれなくても、
こちらから問い合わせてみて快く話してくれる業者は、
お客様の事を考えた優秀な業者と言えます。

業者本位の話の流れ方ではなく、


お客様の立場になって対応してくれる業者を選びましょう。

3-4. 金額と方向性を決めてから雨漏り工事を行う業者を選ぼう

雨漏りというのは、具体的な施工の仕方に決まりがないので、
施工する側の観点により補修方法にムラがあります。

その為、施工費に幅が生じます。
お客様としても金額が把握しにくいので、金額と施工方法の方向を決めてから、
雨漏り工事を行ってくれる事が大事となります。

金額を最初に決めずに「雨漏りは緊急だから」と言って補修工事をさっさと行い、
後から莫大な金額を請求してくる業者は沢山います。
そのような流れではなく、

事前に金額を決めて方向性を確実にしてから




施工に踏み切る業者をオススメします。

補修ですので、確実な金額が出せない場合もございます。
その場合は、この程度の金額と提示してくれるので、
それを目安に補修費の金額を把握する事が出来ます。

雨漏り補修は緊急的な事ですので、一歩間違えたら嫌な思いをしてしまう事があります。


施工方法と金額の目安はきちんと事前に把握し、




雨漏り補修を行ってもらうのが鉄則です。

反対に、オススメ出来ない業者の特徴をご紹介します。

4-1. 訪問業者には絶対頼んではいけない!


1番頼んではいけないのが、訪問業者です。

訪問業者の多くは、仕事をとにかく取ろうと思っている考えが大半です。
施工精度や建築技術として高い効果をお客様に与えよう、とは思っていません。

その為、工事を行う事を形にする考え方しかせず、
いざ施工してもらってもすぐ雨漏りになってしまう事があります。
技術には残念ながら乏しい業者ばかりでので、絶対に頼まないようにしましょう。

それでも、訪問業者は巧みな言葉で語りかけて、
どうにか契約に持っていこうと必死になります。
訪問業者を断る事が出来ない方は、家の鍵を常に閉めておく事をオススメします。
面と向かうと断れない方でも、カギを開けないで話す事で断る勇気も出てきます。

4-2. 絶対に雨漏りを直すと言い切る業者は危険

もう1つ、オススメ出来ない業者のポイントは、


絶対に雨漏りを直すと言い切る業者

です。

雨漏りの原因は様々なであり複雑ですので、
必ず100%止められるなんて断定できないのが、本来の建築の考え方です。
それなのに安易に雨漏りを必ず止める事が出来ると言い張ってしまう業者は、
真面目じゃない事が解ります。
このような業者は、信用出来ません。

雨漏りの原因追及は、とても難しいです。
針の穴程の小ささを探すほど難しい事ですので、
必ず直すなんて安易な事を平気で言う業者は、自ら信用度を下げている発言と言えます。
有り得ない事を安易に発言する業者は、絶対に避けましょう。

4-3. 業者に見当が付かない場合は知り合いに聞く

ご自分で優秀な業者が解らない場合は、


知り合いに聞いたりしてオススメの業者を選定すると良い

でしょう。

そして、いきなり電話してその旨を伝えます。
いきなり電話しても、快く対応してくれる業者であれば、
雨漏りの様な厄介な補修でも安心して頼む事が出来ます。

雨漏りは、何故起きてしまうのでしょうか。
それは、様々な原因から引き起こしてしまいます。

物理的な原因だけではなく、施工時の業者側にある
根本的な原因をピックアップしました。

5-1. 勉強不足の業者による施工

1つ目は、残念ながら

施工する側の勉強不足

により発生してしまう事です。
建築はとても細かい職種であり、
細かい知識を得ていなければ万度な建物を作る事が出来ません。

・なぜその工法が適しているのか
・なぜその部材が必要なのか
・なぜその加工が必要なのか

最低でも、この3つを知っていなければ、
雨漏りが起きない良い建物を作る事は出来ません。

建物の施工は、これらに富んだ業者に頼まなくてはいけません。


知識が豊富で、きちんと資格を持っている担当者が居る業者に、




依頼する

ようにしましょう。

5-2. 昔ながらの工法にこだわる業者による施工

2つ目は、

昔ながらの工法にこだわった考え方しかしない業者が施工する事

です。
昔の考えは間違っていないとも言えますが、
その工法が当たり前だと思っていて実は間違った工法という場合は沢山あります。

新たに勉強せずに昔からこうだからと
昔の方法のみにこだわる職人さんが居る業者の施工は、
雨漏りに繋がってしまう事がありますので、望ましくありません。


材料や工法は、日に日に進化しています。


それについて行けない職人さんや業者は、
残念ながら良い物を作る事が出来ないと言えます。

5-3. デザインばかりを優先する業者による施工

3つ目は、

デザインばかりを優先してしまう事

です。

建物のデザイン性を高める為に凹凸が物凄くある建物にしたり、
屋根を複雑にしてしまったりすると、弱い場所が必ず出来てしまうので、
雨漏りに繋がってしまいます。

複雑な形状の建物は目に付きカッコよく見えますが、
機能性にはズバ抜けて欠けてしまいます。


雨漏りをさせない為には、真四角なシンプルな建物が最適

です。
屋根も、切妻か寄棟程度です。

5-4. 無理な単価や工期を提案する業者による施工

4つ目は、

無理な単価や工期で施工する事

です。

他社より安価、短い工期で工事を行ってくれるのは、
お客様にしてみたら最大の理想に思えるかもしれません。
しかし、金額や工期に無理をかけてしまうと、
必ず施工不備に繋がってしまいます。

その理由は、万度な費用や工期じゃないが為に、
十分な工事への気配りが出来なくなってしまうからです。
費用には、掛かる理由があって計上されて膨らみます。
全て、必要な費用です。

他社との競争に勝ちたいが為に安価にしてしまうと、
本来行わなくてはいけない工程を省かなければなりません。

また、工期が無ければ、短縮する為にどうしても工程を省略してしまう場合があります。
多少の値引きや工期の短縮はあり得ますが、


極端な違いがある場合は絶対無理がかかりますので、絶対にオススメ出来ません。

雨漏りによくあるのは、


板金屋さんの屋根の葺き方の悪さが雨漏りに繋がる

というパターンです。

1番出来ていない部分が、屋根板金と外壁がぶつかった場所の板金の納め方です。
屋根板金と外壁との取り合い部分の納まりがきちんと出来ていないと、
100%雨漏りを起こしてしまいます。

雨水は、屋根勾配を伝って下に落ちていきます。
しかし、水というのは一定方向に流れる前に、
必ず1度上に上がる性質を持っています。

どんなに勾配がキツイ屋根でも、流れる前に1度必ず勾配の逆方向(上方向)に
雨水が上ってから勾配なりに流れる性質があります。
この水が上がる作用に板金が伴っていないと、雨漏りに繋がってしまいます。

雨水が1度上に上がる性質を考慮し板金施工をしなければいけない部分は、
1階屋根と2階外壁との取り合い部分です。
1部2階建ての建物には、
1階の屋根と2階の外壁部分がぶつかっている部分が必ず出来ます。

1階の屋根に流れ落ちた雨水は、勾配なりに流れ落ちる前に1度外壁の方へ上がります。
その際、外壁の中に水が1度上がって浸食し、
その後に水が勾配なりに降りて流れていきます。
外壁の中に水が入る部分まで屋根板金を立ち上げなければ、
建物の中に水が浸食してしまいます。

その為、板金と外壁との取り合い部分には、
10cm以上屋根板金を外壁の中に立ち上げなくてはいけません。
水は5cm程上がる性質がありますので、10cm板金を立ち上げておけば問題ありません。

この現象は必ず起きる事ですので、建築関係全員が周知の事のです。
しかし、仕組みを理解していない板金屋さんが板金を葺くと、
外壁側にほんの数センチしか板金を立ち上げずに納めてしまう場合があります。

これでは、雨水が上がってきた際に全く対応が出来ません。
必ず、雨漏りを起こしてしまいます。


屋根を葺いてから数年しか経っていないのに雨漏りが起きる原因は、




板金の立ち上げ不足が原因の場合が殆ど

です。

その為、屋根を葺いた数年後に雨漏りを起こす場合は、
2階の屋根より1階の屋根の方が圧倒的に多い傾向があります。
屋根板金屋さんの腕を見極める事は大変ですが、


他の建物等に葺いた評判等を聞くと判断しやすくなります。

屋根は、雨や太陽熱から建物を守ってくれる重要なパーツです。

そんな重要なパーツがこんなお粗末なようでは、
建物の耐久性が下がってしまいます。

30年住宅が100年住宅になると言われている現代ですので、
このような状態が起きない板金工事が出来る業者を選ぶようにしましょう。

見積もり比較

雨漏りが起きてしまった場合、
レスキューで早く業者に頼みたいと思う方が多いのではないでしょうか。

急いでしまうあまりに、
良くない見積書を作る業者に引っかかってしまうパターンがあります。
絶対に引っかかってほしくない業者の見積書のポイントを、ご紹介します。

8-1. 一式ばかりの見積書

雨漏りの見積書は確かに難しいのですが、
何でも一式という計算方法はあり得ません。


どんな項目でも一式という書き方をしているようであれば、




残念ながら悪徳業者の可能性

があります。

8-2. 不明解な見積り内容の見積書

雨漏りという緊急性に付け込んで、


全く関係ない工事項目を見積りに計上

している業者があります。

このような見積書を作る業者は、非常に悪徳です。
雨漏りの修繕をきちんと確認し、


行っていないと思う工事項目は修繕完了後でも業者に問い合わせてみましょう。

8-3. 明らかに考えられない大きな値引きをしている見積書


とてつもなく大きな工事金額に、




驚くほどの値引きを起こしている見積書は、有り得ません。

30~50%も値引きする業者が居ますが、

元々の見積金額に割増があった

と言えます。
特に、雨漏りの見積書ではこのような事はあり得ませんので、注意しましょう。

上でご紹介したような見積書は、建築の企業としてあり得ません。
明らかにおかしいなと思ったら、絶対にお断りをしましょう。

また、雨漏り修繕は急ぎたい気持ちが山々ですが、


2社や3社等の複数に見積りを取る事は大切

となりますので、出来れば行いましょう。

その際、明らかに安すぎる見積書の業者は、オススメ出来ません。
安いは安いなりの補修しか出来ませんので、理想的な雨漏り工事を得る事が出来ません。
お安い業者に頼む事がお得と思うお客様もいらっしゃいますが、
雨漏り修繕に関しては絶対にオススメ出来ません。

急いで依頼するあまりに、良くない業者に引っかかってしまう事があります。
雨漏りは、信頼できる業者に頼むようにしなければなりません。

その為には、

見積書を細かくチェック

しましょう。
見積書をチェックした上で、少しでも怪しいと思ったら絶対に依頼しないようにしましょう。

改修防水工法の選定にはかぶせ工法撤去工法の2種類があります。
この2種類の工法を、どのように選定したらよいのか知っていますか?

知らずに選定してしまった場合、しっかりとした防水対策ができず、劣化症状や雨漏りが発生し、後悔してしまうこともあります。

本記事では、「かぶせ工法」と「撤去工法」の特徴や選び方などを、防水工事アドバイザーの福島が詳しく解説していきます。

この記事の監修者
福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

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防水工事のもっと基礎的な知識について知りたい方は防水工事とは?の記事をご覧くださいませ。

防水工事とは?工事の種類・耐用年数・単価まで徹底解説
かぶせ工法(膨れ) かぶせ工法(施工後)

改修防水工事工法のひとつにかぶせ工法があります。
かぶせ工法とは、防水層の痛んでいる部分のみを撤去して、部分的に下地の調整をおこないながら新しい防水層を入れていく工法です。

既存の防水層を残す形の工法で、 工期も短くローコストで仕上げられるのが特徴。
日常生活の事例におきかえるならば「虫歯の軽度な治療」と同じ、そのように考えておけば分かりやすいのではないでしょうか。

虫歯の軽度な治療も、既存の歯を残したまま虫歯になった部分を削り、薬や下地調整しながら新しいものを入れていきます。
比較的、軽度の改修で済む工法が「かぶせ工法」です。

かぶせ工法の特徴

かぶせ工法の特徴

既存の防水層の撤去を最低限にとどめます。 大部分を残し、その上から新たな防水層を形成する のが、かぶせ工法の特徴です。撤去を最低限にとどめるため、工事期間を短縮できることも大きな特徴のひとつになります。

しかし既存の防水層と新規防水層の素材相性や状態の悪さによって、新規の防水層をかぶせることのできない問題点もあります。

もうひとつの、改修防水工事工法は撤去工法です。
撤去工法とは、 既存の防水層をすべて引き剥がして作業をします。
防水層を引き剥がし
たあと、きれいにしてから下地処理をゼロから施し、防水層を施工していく作業です。

1から防水層の工事が行えるため、防水層の種類が選び直せます。
こちらは、虫歯の治療に例えた場合「歯の入れ替え治療」と考えておけば分かりやすいです。

「歯の入れ替え治療」は、悪くなった歯を根元から抜き、その場所をきれいに整えてから、差し歯や入れ歯を入れていきます。
このように、つくり直していく工法が「撤去工法」です。

撤去工法の特徴

撤去工法の大きな特徴は、 既存の防水層を完全に撤去し、そのうえで新たな防水層を形成 する点です。
1から防水層の工事をやり直せます。防水層の種類を自由に選べるため、何度か防水工事をしたのに効果があまり見られないという方は、1から防水層の工事をやりなおせる「撤去工法」がおすすめです。

しかし費用や時間がかかることや、騒音や振動が発生して近隣トラブルになる可能性もあるので注意が必要となります。

かぶせ工法メリット・デメリット

かぶせ工法のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
コストかからない 雨漏りしている場合は向かない
工期が短い 重量がかさむ
産業廃棄物が少ない 防水効果が維持出来ないときもある
二重防水効果が期待できる 下地の状態が悪いと施工できない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

かぶせ工法のメリット

比較的 軽度の施工で終わる のが、かぶせ工法の特徴です。
かぶせ工法は、既存の防水層を残して悪い部分のみ施工していくため、工事費用が安く済むことがあげられます。

工期も短い期間で終わり、産業廃棄物の量が少量で済みます。
そのため工事費用や産廃費用が削減でき、ローコストで施工できるのです。

そのほか、既存の防水層を残し新規の防水層を被せていくため、2重の防水効果が期待できるというメリットもあります。

かぶせ工法のデメリット

かぶせ工法のデメリットは、使用できる施工材料が限られてしまう点があげられます。
主な素材は、ウレタン・アスファルト・FRP・塩化ビニールの4種類がありますが、それ以外の素材ではうまく防水層が被せられません。

また下地や防水層の状態が悪い場合、 防水効果が長続きしない
ことや施工出来ないこともあります。

そのほか、2重の防水層で重量が重くなる点はデメリットの部分です。

撤去工法メリット・デメリット

撤去工法のメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット デメリット
雨漏りを根本的に解決できる 産廃費などコストがかかる
防水層の種類を選べる 工期が長い
新築同様の下地処理が施せる 騒音問題がある
防水効果が長期間期待できる 撤去後仮防水が必要

詳しく見ていきましょう。

撤去工法のメリット

ウレタン防水層の撤去作業の動画

撤去工法の最大のメリットは、 既存の防水層をすべて撤去 し、新築同様の下処理が施せるところにあります。

施工を最初からやり直せるため、防水層の種類を自由に選び直せるのもメリットです。
下地処理や防水層の種類をしっかり選んでおくことで、防水効果が長期間期待できるのもに仕上がります。

撤去工法のデメリット

すべて撤去したうえで施工をやり直すため、 工事費用や産廃費用がかさみ コストがかかることが、撤去工法のデメリットでしょう。

既存の防水層を撤去する際、作業の振動や騒音などにより、近隣トラブルに繋がる場合もあるため注意が必要です。

またかぶせ工法と比較すると、工期が長くなります。計画的な改修を考えている人は、完成にどのくらいかかるか確認しておきましょう。

防水層を撤去するときは下地がむき出しになるため、必ず 仮防水が必要 です。
撤去後に仮防水をしていないと、天候により雨は入ってしまいます。

撤去後の仮防水提案をしてくれる業者は、専門性があると考えておくとよいでしょう。
トラブルの際、工事保険に加入している業者にお願いすると安心です。

改修工法を選ぶ際「どのようなことを基準に工法を選んだらよいのか」という部分は、迷う人が多い部分です。
これからかぶせ工法撤去工法の選び方基準を紹介していきます。

防水層を再利用できるならかぶせ工法がおすすめ

かぶせ工法がおすすめな場合は、 防水層の再利用ができる状態 にあるということが条件です。

既存の防水層で傷んでいる部分のみを撤去または修繕し、新規の防水層を形成していきます。そのため既存の防水層が再利用できる状態でなくてはならないのです。

既存の防水層と新規の防水層の相性も重要になります。専門知識をもった防水工事業者に既存の防水層の種類を確認することをおすすめします。
また、かぶせ工法は2重防水層になり耐震性の低下につながるため、1回しかおこなえません。この条件がクリアできればローコストで行える「かぶせ工法」がおすすめです。

くり返しの雨漏りには撤去工法がおすすめ

防水層など下地の状態が悪い場合は「撤去工法」がおすすめです。状態が悪い防水層では、改修工事をしたあとも、くり返し雨漏りしてしまうからです。

また、3回目の防水工事をかぶせ工法にするか撤去工法にするかは、防水工法や既存の防水層、築年数により異なります。3回目の防水工事は撤去工法が行われることがほとんどです。材料メーカーやハウスメーカー(ヘーベル・積水ハウスなど)などにより見解は様々です。

工法では、塩ビシート機械固定の場合、以下の条件であれば3回目のかぶせ工法による改修工事も可能です。

  • RC造の建物
  • 鉄骨造やALCの場合、建てた建築メーカーまたは防水の材料メーカーの確認
  • デスク盤の位置を考慮すること

アルファルト防水の場合は、3回目になると材料の重量が重く、建物に不可がかかるとされており、3回目は推奨されていません。最終的には、既存防水層の状態、築年数などを考慮し可能かどうか可否の決断をすることになります。3回目の塩ビシート機械固定工法ができない場合は、撤去工法を選ぶことになります。

実際、撤去工法は、長い期間防水効果が期待できるため「10年以上防水効果をもたせたい」と思っている方にもおすすめです。

実際に防水工事で失敗した人は、雨の音がするたびに怖く雨が降るたびに後悔します。ベランダを見るたびに思い出したり、雨が嫌いになったりした方もいらっしゃいます。

頻繁にやる工事ではないので、失敗したくないし後悔したくないですよね。
防水工事を失敗しないよう下記を参考にしてください。

専門知識のない業者に依頼する

自分でホームページを見て探した業者は、本当に防水専門業者でしょうか。
47万社もあることをご存知ですか?
本当に防水工事をやっているか分からないですよね。

建設許可書を持っているのは、2022年で時点で47.5万(国土交通省資料
個人事業主を含めると60万を超えています。
その中から、専門業者を見つけることはかなり難しいことです。

お客さまも、数十年に1回の工事なので経験が少ないため、選んだ業者が本当に専門知識を持っている業者なのか、判別するのも難しいことなのです。

また専門外の業者も悪気があるわけではありませんが、数十年に1回の工事なので経験値を積めないという部分で専門的な作業が行えない場合もあります。

その点防水専門業者は、防水工事を年に何十件もやっており、経験値が違うためお客様の要望に答え、満足のいく工事ができるのです。

知り合いの業者にお願いしてしまった

管理会社に紹介された、地元の友達の紹介の場合、トラブルがあっても知り合いだと言いづらいなどがあります。

ご近所や知り合いの業者にお願いして失敗したという事例もあります。
自宅を建てた大工さんや、近所の塗装業者さん、リフォーム会社に勤めている同級生など、住宅に関係する職についている知り合いはたくさんいます。

しかし、その「知り合い」が専門職ではなかったため、しっかりした工事が出来ずトラブルに発展することもあります。
水漏れが直っていなかった場合でも、 知り合いであるため泣き寝入り してしまうこともある
のです。

値段だけで業者に競い合わせると失敗する

誰しも値段を押さえたいのは分かります。
見積もり金額だけを業者に競い合わせると、どこの業者も選んでもらいため無理難題に答えないといけなくなります。その結果手抜き工事になってしまう場合があるのです。

色々な業者に値段だけで競わせると、業者も赤字になります。
業者にしわ寄せがきてしまうため、業者も手抜き工事をせざる終えなくなります。

過度な値引き交渉をしないこと が失敗を防ぐ重要なポイントになります。
また、業者は「他の業者にも同じことを言っているな」と分かっていますので、もし値引き交渉をするなら、依頼する業者を確実に定めてから交渉をすることをおすすめします。

かぶせ工法・撤去工法を施工する時の防水工事は専門業者に依頼するようにしましょう。かぶせ工法と撤去工法のどちらを選択するかの判断は、専門家ではないと難しい場合があります。

「信頼できる専門業者の見分け方」をまとめましたので、参考にしてください。

防水工事専門業者の7つの特徴

  1. 10年以上続いている防水工事業者
  2. 「自社保証」と「メーカー保証」のW保証が10年間出せる業者
  3. 複数工法を提案してくれる
  4. 10人以下の小規模業者
  5. 自社の職人さんが施工してくれること
  6. 防水施工技能士1級を持っている従業員がいる業者
  7. 工事後のアフターフォローや定期点検をおこなっている業者

1つずつ解説します。

10年以上続いている防水工事業者

10年以上続いているだけでも、お客様から信頼されている可能性は高くなります。5年10年でメンテナンスや改修工事が行われますので、10年以上続いていることは一定のリピーターのお客様もいる業者です。

「自社保証」と「メーカー保証」のW保証が10年間出せる業者

10年以上続いている防水工事業者は、10年に渡る実績もあり信頼できる業者といえます。 10年間の保証してくれる業者は信頼できるでしょう。

複数工法を提案してくれる

防水工事において「すべての工法」が提案できる業者はおすすめです。改修工法が1選択であったり、選んだ工法を断る業者は疑ってかかりましょう。

10人以下の小規模事業者

ここは評価が分かれるポイントでもありますが、大手メーカーなどは、下請けに任せてしまうため作業工程の把握がしきれないこともあります。10人以下の小規模業者では、すべての作業工程を小規模で行うため、目がいきとどき安心です。また、防水工事の場合、技術が大切であり、少数精鋭の場合、技術力があり信頼できる職人さんが多いのも事実です。

自社の職人さんが施工してくれること

自社の職人さんがいる場合、下請け業者に任せることがないため、 最後まで責任をもって仕事をこなしてくれます。中間マージンも発生しないので、適正価格で依頼ができるのです。要望などを直接伝えることができ、伝達不足も解消されます。

防水施工技能士1級を持っている従業員がいる業者

防水施工技能士とは、 防水工事の施工技術を認定する国家資格で、各都道府県の職業開発能力協会が実施する技能検定の合格者に与えられる資格になります。1級と2級がありますが、1級は上級技能者です。これを持っている従業員がいることで信頼性が高い業者と判断できます。

工事後のアフターフォローや定期点検をおこなっている業者

工事後のアフターフォローや定期点検を実施している業者は信頼性が高く、安心出来ます。工事が終わればそのまま顔も出さない業者もあるため注意が必要です。アフターフォローや定期点検について、パンフレットなどに記載がない場合は、問い合わせや相談する際にさりげなく聞いてみましょう。

本記事ではこの2種類の工法についての特徴やメリット・デメリットについて紹介してきました。

また工法の選び方について「どちらの工法を選んだらよいのか」悩んだ場合は、既存の下地の状態や雨漏り状況などで判断していきましょう。

工法の判断に困った場合は、防水専門家の意見を聞いてみることも「選択肢のひとつ」ではないでしょうか。

防水工事の専門のアドバイザーにご相談ください。
問い合わせフォーム、又はお電話にてお気軽にご相談ください。
相談料は頂いておりません。