シート防水の亀裂の原因と解決方法は?

更新日:2024年9月19日 BY 福島 慎介

シート防水の亀裂の原因と解決方法について、防水工事見積もり.comの防水工事アドバイザー福島が回答します。

この記事の監修者
福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

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シート防水の亀裂の原因と解決方法についての質問と回答

 【 質問 】

シート防水の亀裂の原因と解決方法は?

【 回答 】

シート防水の亀裂の原因は主に4つほどあります。

亀裂の原因と、解決方法について説明します。

シート防水の亀裂の原因

1.経年劣化

シート防水の劣化
<シート防水の劣化>

長期間使用されると、シートが太陽の紫外線や夏冬の温度変化によって経年劣化し、亀裂が生じやすくなります。

2.施工不良

シート結合部分の施工不足による隙間
<シート結合部分の施工不足による隙間>

職人の技術や知識が乏しく、施工時にシートが正しく設置されなかったり、接合部分に隙間が生じたりすると、シートがひび割れたりする場合もあります。

3.建物の動きや振動

シート防水が浮いて、剥がれてしまった状態
<シート防水が浮いて、剥がれてしまった状態>

地震や強風などにより、構造体が動くとシートに負担がかかり、シートに亀裂が生じることがあります。

4.外的要因

飛来物の衝撃や鳥による破れ
<飛来物の衝撃や鳥による破れ>

人が必要以上に走ったり、スパイクなどの鋭角な靴でシートの上を歩いたりした場合は、シートに亀裂が入ることもあります。

またカラスなどの鳥がシートを突いてシートに亀裂が発生する場合もあります。

その他には、シートの上に重い物(大きい物置など)が置かれたりすると、シートがダメージを受け、亀裂が発生する可能性があります。

亀裂の解決方法

シート防水のパッチ
<シート防水のパッチ>
  • 部分補修
    小さな亀裂であれば、防水テープを貼ったりや、シール剤や接着剤などを注入し、亀裂を塞ぐこともできます。

    最近は、パッチという破れ箇所を覆うことで部分補修することも多いです。
  • 再施工
    亀裂が広範囲にわたる場合や、シートが全体的に劣化している場合は、同じシート防水を新しく再施工(被せ工法)することが必要です。

    既存のシートの状態が悪い場合は、古いシートを撤去し、新しいシートを敷設(撤去新設)することで対応します。

定期点検とメンテナンス

亀裂が発生する前に定期的に点検し、劣化が見られる部分を早めに補修することで、大きなトラブルを未然に防ぎます。

15年以上なにも防水工事をしていない場合は、早期に、防水工事専門業者を呼んで点検をしてもらってください。早めの対応を心がけることがとても大切です。

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