大成パルコンの屋上防水工事の価格はどのくらい?費用を抑える方法とは?

更新日:2025年10月27日 BY 福島 慎介
大成パルコンの屋上防水工事の価格はどのくらい?費用を抑える方法とは?

大成パルコン住宅にお住まいの方で、大成建設ハウジングからの防水工事見積もりが「想像していた価格より高かった」と驚きの声を上げる方は少なくありません。

大成パルコンの住宅は、鉄筋コンクリート造で頑丈な構造を誇りますが、屋上防水工事は一般的な住宅よりも費用が高くなる傾向があります。

本記事では防水工事アドバイザーの福島が、大成パルコンの防水工事費用が高くなる理由と、費用を抑える方法について解説します。

この記事の監修者
福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積もりや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

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大成パルコンの防水工事は一般的に割高
<大成パルコンの防水工事は一般的に割高>

大成パルコンの屋上防水工事は、一般的な木造住宅や鉄骨住宅と比べると、どうしても工事費用が高くなる傾向があります。

特に工事費用が上がりやすい理由としては、以下の2つが大きく関係しています。

  • 断熱ブロックの追加費用
  • 中間マージンの発生

構造の特殊性や施工方法の違いから、通常の防水工事にはない追加工程やコストが発生します。

断熱ブロックの追加費用

大成パルコンの住宅は屋上に断熱ブロックが敷設されており、この特殊な仕様により防水工事の価格が高くなります。

防水工事を行う際には、断熱ブロックを一度取り外して施工する必要があり、更には新しい断熱材への交換と再設置の作業が加わります。

断熱ブロックの状態が良く再利用できる場合でも、大成建設ハウジングは新品に置き換えるケースが多く、追加費用がかかってしまいます。

大成パルコンは、断熱材としての性能を維持するために新品交換を推奨していますが、工事費を押し上げる要因となっているのです。

中間マージンの発生

大成建設ハウジングに直接工事を依頼すると、実際の施工は下請けの防水業者が担当することになります。

その際、発注から施工までの間に中間マージンが発生し、費用が割高になるケースが多いのです。

一方で、一般のリフォーム会社や防水専門業者に依頼した場合、この中間マージンを省ける可能性があり、結果として同じ工事内容でも費用が抑えられることがあります。

パルコンの屋上防水工事ができる業者種類と特徴
<パルコンの屋上防水工事ができる業者種類と特徴>
メリットデメリット価格
大成建設ハウジング大成パルコンの建物に詳しい工事費用が高額18,000~25,000円/㎡
断熱ブロック撤去及び移動費、断熱ブロック新設費と中間マージンで工事費の総額は割高になる
防水工事業者大成パルコンの建物に詳しく、工事費用を抑えられる施工経験に差があるため、慎重に業者選びを行う必要がある。
また、専門業者だからと言って、必ずしも大成パルコンの施工ができるわけではない。
12,000~15,000円/㎡
中間マージンが不要。
既存の断熱ブロック再利用をするなど、工事の総額を抑制できる
リフォーム・塗装業者大成パルコン住宅の防水工事経験を持つ業者はごくわずか。
価格を安く抑えられるが、安易にウレタン防水を提案され、施工不良や早期劣化、雨漏り再発のリスクがある。

大成建設ハウジング

大成パルコンの施工元だからこそ仕上がりの精度が高く、純正部材を使った施工が受けられるのが最大のメリットです。

工事を下請け業者に発注する際の中間マージンや、断熱ブロックを新品に交換する前提で工事が進むことが多いため、費用はどうしても高くなりがちです。

安心は得られる一方で、コスト面での負担は大きいのが難点です。

防水工事業者

防水工事を専門とする業者は、専門的な施工技術と経験を活かした質の高い仕上がりが期待できます。

中には大成パルコンのようなハウスメーカー住宅を数多く手掛けている防水工事業者もあり、ハウスメーカー同等の防水工事を施工できる場合もあります。

大成パルコンは基本的に断熱ブロックが敷き詰められており、一般的な住宅やマンションなどの建物と構造が異なり、大成パルコンの施工実績がないと、対応できない可能性もあります。

また、仮に工事を終えられたとしても、万が一施工ミスやトラブルがあった際に、対応出来ない場合もあります。

大成パルコンの施工実績を持つ防水工事業者なら、工事費用を抑えて防水工事を依頼することができます。

リフォーム・塗装業者

リフォームや塗装を専門とする業者でも屋上防水に対応できる場合はありますが、大成パルコンのような特殊な構造に対応した経験を持つ業者はごくわずかで、十分な実績がないのが現状です。

そのため、経験の乏しい業者からウレタン防水を安易に提案されてしまうこともあり、施工不良による早期劣化や雨漏り再発のリスクが懸念されます。

施工を依頼する際は、工事内容だけでなく施工後にどのような保証が付くのかも必ず確認しておきましょう。

大成建設ハウジングと、防水工事見積もり.comの加盟業者による防水工事費用の見積もり書を紹介します。

▼大成パルコンの見積もり【防水工事費用】

大成パルコンの見積もり①
大成パルコンの見積もり②
大成パルコンの見積もり③

▼防水工事見積もり.com加盟業者の見積もり

防水工事見積もり.com加盟業者の見積もり①
防水工事見積もり.com加盟業者の見積もり②
防水工事見積もり.com加盟業者の見積もり③
防水工事見積もり.com加盟業者の見積もり④
費用大成パルコン防水工事見積もり.com加盟業者金額差
総額4,700,000円3,670,000円1,030,000円
屋上・バルコニー防水工事費2,269,672円1,763,435円506,237円
諸経費389,171円80,000円309,171円

このように、大成建設ハウジングへ直接依頼した場合と、防水工事見積もり.com加盟業者へ依頼した場合とでは、100万円以上の費用差が生じるケースもあります。

もちろん、大成建設ハウジングに依頼する安心感は大きな魅力ですが、同等の品質を保ちながらコストを抑えられる選択肢があることも見逃せません。

防水工事見積もり.comでは、大成パルコンをはじめとするハウスメーカー住宅の施工実績を豊富に持つ専門業者が多数加盟しています。

そのため、質の高い工事を安心して依頼できるうえに、中間マージンを省くことでコストを大幅に抑えることが可能です。

また、最近では「ウレタンオルタックバリボード工法」という新しい施工方法も登場しています。

既存の防水層の上にバリボード(アスファルトパネル)を敷き、その上からウレタン防水を仕上げる工法です。

断熱ブロックを撤去・新設する必要がないため大幅なコスト削減が可能です。

バリボードはアスファルト素材で耐久性にも優れており、「大成パルコン住宅に対応するために生み出された工法」とも言われているほど、多くの施主から支持を集めています。

ウレタンオルタックバリボード工法
<ウレタンオルタックバリボード工法>

こうした新しい選択肢を知っておくことで、不要な工事費を抑えつつ、建物に合った適切な防水工事を検討できるでしょう。

次の項目では、実際の事例をもとに「どのように費用を削減できたのか」を紹介していきます。

事例:築35年|屋上:56.2㎡ バルコニー37.5㎡ 外壁塗装188㎡|325万円

施工事例①施工前
施工事例①施工後

事例:築25年|屋上:64㎡ 外壁311㎡|456万円

施工事例②施工前
施工事例②施工後

パルコンの防水工事は割高になりがちですが、費用を抑える方法は「複数業者に見積もりを取り、比較する」ことです。

ハウスメーカーだけに依頼すると高額になりやすいため、防水工事の専門業者やハウスメーカー施工を得意とする業者も候補に入れることで、同等の仕上がりをより安く実現できる場合があります。

防水工事見積もり.comでは、大成パルコンを含むハウスメーカー住宅に対応できる専門業者をご紹介可能です。

複数の見積もりを比較することで、費用を抑えながら安心の工事を選べますので、まずはお気軽にご相談ください。

カテゴリー :ハウスメーカー/防水工事失敗事例  タグ:ハウスメーカー 

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