ウレタン防水通気緩衝工法-千葉県鎌ヶ谷市|初富の里様【防水工事事例】
特別養護老人ホームの屋上1,778㎡
ウレタン通気緩衝工法で1,597万円でした!
構造 | RC 2階建て |
築年数 | 築13年 |
平米数 | 1,778㎡ |
工法 | ウレタン防水通気緩衝工法 |
工事総額 | 1,597万円 |
工期 | 2か月 |
初富の里様にインタビュー
ーどのような経緯で当サイトに相談してみようと思われましたか。
2023年10月の台風時に、1階の入居者の部屋と、ブレーカー(分電盤)がある場所の天井から雨漏りが発生しました。しかし、とりあえず様子を見ることにしました。
その後2024年にも再度雨漏りし、建物を建てた工務店にみてもらったところ、原因は屋上防水からの漏水が原因ということでした。
工務店に見積もりを依頼したところ、2,900万円の見積もりが出てきました。

相見積もりが必要と思い、近隣の業者2社(建築会社、インフラ整備会社)にも見積もりを依頼しました。
1社の見積もりは3,200万円、もう1社の見積もりは工法が違い2,000万円と、金額が大きく違うため大変迷いました。
建物を建てた工務店に依頼するのが一番良いかな思いましたが、2,900万円は予算的にも厳しいため、ネットで調べたところ、見積もりは相場より高いことがわかりました。
また、防水工事についての知識をつけようとネットで調べていたところ、偶然、防水工事見積もり.comに辿り着きました。
写真や事例が多く掲載されており、素人でもわかりやすい内容だったため、福島さんに問い合わせしました。
メールフォームから問い合わせの後、電話でこれまで経緯などの詳しいお話しを聞いてもらい、相場感などを教えてもらいました。
また福島さんとの話の中で、見積もりをとった3社は防水工事専門業社ではないとわかりましたので、福島さんから推薦できる3社を紹介頂くことになりました。
ー現場を視察してくれた業者さんの印象はどうでしたか。
今回、福島さんから3社防水専門業者を紹介して頂きました。
A社はシート系に強い会社さん、B社は50年近く続いている親子3代の会社さん、C社は雨漏りの調整を徹底してくれる会社さんでした。
事前にメールで、各社の特徴を記載していただいたので、とてもわかりやすく、それぞれ特徴が違っているのが良かったです。
見積もりが揃ったら福島さんを含めたプレゼン会を開いてくれるというのも心強く、初めての防水工事でもあったので楽しみでした。
ー見積もりを取られて感じたことはなんですか。
3週間後くらいに見積もりが出てきたのですが、まず金額を見てビックリしました。
最初に見積もりを取った工務店さんの半分程でしたが、提案の内容がグレードアップしていました。
安くなるとは思っていましたが、半分になるとは思いませんでした。
3社にも聞いてみた所、「防水工事の相場の金額です」と言われ、中間マージンがどれだけとられているか実感しました。
3社のうち2社は、プレゼン会の前に自分たちの提案を説明しに来てくれました。
材料や改修ドレンのパンフレットや模型を準備してくださり、丁寧に説明してくれました。
特に雨漏りに強いC社さんは、なぜ雨漏りしたかをホワイトボードを使い、素人でもわかりやすい様に説明をしてくれたのが印象に残りました。
ー選定するにあたって一番悩まれたことはなんですか。
見積もりが全部揃ったあと、福島さん経由から3社、最初に見積もりを取った3社にプレゼン会への出席を打診しました。
最終的には値段的に難しいこともあり、福島さん経由の3社のみでのプレゼンになりました。
◯各社の提案
- シート系に強いA社さん:塩ビシート接着工法の提案
- 50年続くB社さん:塩ビシート接着工法と、ウレタン防水機械固定法の提案
- 雨漏りに強いC社さん:ドレン内部のパイプ交換と、ウレタン防水通気緩衝工法の提案
シート系に強いA社さんの提案
建物の構造が鉄骨造なのと、既存が塩ビシートなので、オーソドックスに「塩ビシート防水接着工法」が良いと言われていました。
しかし、既存の塩ビシートは12年くらいで漏れてしまっており、立地的に風が強い場所なのでシートがめくれないか心配でしたが、メーカーを呼んでシートの引っ張り試験をしてくれ、データー的に問題ない事を証明してくれました。
50年続くB社さんの提案
風の強い地域なので、通常のウレタン防水よりもしっかりと固定できる「ウレタン防水機械固定法」が良いと説得力のある提案をしてくれました。
雨漏りに強いC社さんの提案
屋上防水の工法というより、ドレンの内部のパイプが入り組んでいて、適切に設置されていないのが原因と指摘してくれ、特注の配管で繋げることでドレンからの雨漏りを止める提案でした。
その上で、屋上には雨漏りに強い「ウレタン防水通気緩衝工法」を提案してくれました。
また、工事後に雨漏りしたところに散水試験をする提案をしてくれ、安心感がありました。
ープレゼン会はどうでしたか。
プレゼン会では3社の提案を、施設関係者、施設長、母体となる会社の役員の計5名と、一級建築士さんの合計6名で話を聞きました。
工事に詳しい建築士さんは、どの提案も甲乙つけがたいとおっしゃり、いわゆる下請けと言われる業者の提案力に、「日本にもこういう下請けさんがいるんだ」と驚いていました。
プレゼン内容を聞き、技術的には3社とも太鼓判をいただきました。
福島さんが事前に10項目くらいある点数表を出してくれましたので、それを元に点数をつけ、客観的に見れるのもとても良かったです。
また、福島さんは各社のメリットだけではなく、デメリットも含めて説明してくれました。
公平に3社の分析報告を受け、最終的には施設側が判断して欲しいとおっしゃっていました。
今回このプレゼン会に参加した人は、「10数年に1度の工事なので、しっかりと提案や、分析情報を聞け、大変有意義なプレゼン会でした」と、言っていました。
ー決め手はなんでしたか。
点数的には1位はシート系に強いA社、2位は雨漏りに強い業者C社でした。
しかし、施設長から「シート防水で雨漏りが本当に止まるのだろうか?」と、待ったがかかりました。
視察の時から一貫して雨漏りについてハッキリ提案してくれたC社さんが気になるとのことでした。
最終的には、普段から建物を管理している施設長に判断してもらうことになり、1週間の検討期間が与えられました。
1週間後、施設長が悩みに悩んで、雨漏りについて提案してくださったC社に決めました。
決め手は、やはり雨漏りに対する真摯な提案でした。
ー工事中に気になったことはありましたか?
社長自ら工事する業者さんだったので、他の案件もあり秋くらいから2~3カ月かかりました。
工事中は、社長さん自らもコツコツと作業されました。
工事当初はウレタンの臭いを、施設のスタッフが気にしていましたが、「2~3日経てば臭いが軽減されますよ」と、言われ、本当に気にならなくなりました。
また、入居者さまは臭いに気が付かなかったようです。
工事は順調に進み、最終的には散水試験をして、雨漏りが全て止まったことを確認しました。
また、工事後大雨が降りましたが、雨漏りはしませんでした。
あえて気になった点をいうと、小さい工事会社さんでしたので、最初に頂いてた工程表から変更になった部分は、事前にお知らせがあればなお良かったかなと思います。
それ以外は言うことが無いくらい満足のいく工事でした。
施設長はクビをかけて最終決定した業者さんだったため、ほっとしていました。
クビを掛けてと言うのは冗談ですが、大きな金額の工事ですので、それくらいの意気込みで臨んだ工事でした。
ー福島のサポートはいかがでしたか?どこが一番よかったですか?
福島さんには、問い合わせ当初から、工事後の点検までしっかりサポートして頂けたので、とても頼りになりました。
どのように進めたら良いかなどのアドバイスに加え、工法の違いの説明などとても詳しく、第三者目線で分かりやすく伝えて頂きました。
特にプレゼン会では、点数表や各社の総評など分かりやすい提案をして頂き、普段工事に慣れていない施設関係者でも判断できとても助かりました。
ー最後にメッセージをお願いします
たまたま、福島さんのサイトをみて共感して依頼しましたが、最初はどうなるか不安はありました。
福島さんが丁寧に話をしてくださり、実際に業者さんに会って丁寧な説明と提案を受け「失敗は無い」と、直感しました。
役員の方は、別の施設で防水工事をした経験がありましたが、今回の各社の提案や、プレゼン力、工事費用を含めて「日本にも良い業者がいるんだ」と、衝撃を受けていました。
雨漏りも止まり、金額も半分に抑えられたので、大成功でした。
今後、1年、5年、10年とサービス点検してくれるとのことなので安心しています。
―お忙しい中、貴重なお話をしてくださり、本当にありがとうございました。