ヘーベルハウスの防水シートの張り替え費用は?別業者との工事費用も比較

旭化成ホームズにヘーベルハウスの防水シート張り替えを依頼すると、「予想以上に高額な見積もりで驚いた」という声が少なくありません。
当協会にも、費用に関するご相談が数多く寄せられています。
そこで本記事では、旭化成ホームズに依頼した場合の張り替え費用の相場と、他の専門業者に依頼した場合の工事費用を比較し、費用を抑えるためのポイントを解説していきます。

■福島 慎介
神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。
へーベルハウスの防水工事の張り替え費用

具体的にどれほどの価格差があるのか、実際に防水シートの張り替え工事を行ったお客様の見積もり書を参考に、へーベルハウスと専門業者の費用を比較してみましょう。
▼実際の見積もり画像(ヘーベルハウス)

▼実際の見積もり画像(防水工事見積もり.com加盟業者)


項目 | へーベルハウス(税込) | 加盟業者(税込) | 差額 |
---|---|---|---|
屋上 平場 | 17,890円/㎡ | 8,500円/㎡ | 9,390円 |
庇(ひさし)部分 | 21,380円/㎡ | 7,500円/㎡ | 13,880円 |
屋上・庇 出隅加工 | 17,500円/箇所 | 5,000円/箇所 | 12,500円 |
工事総額 | 5,837,370円 | 3,300,000円 | 2,537,370円 |
屋上の平場におけるシート張り替え単価に注目すると、へーベルハウスと専門業者では1㎡あたり約9,000円もの差がありました。
さらに、庇部分や出隅の加工費といった細かな施工費用にも大きな差が見られます。
こうした費用の積み重ねによって、最終的な工事総額では数百万円単位の差額が生まれるケースも少なくありません。
このように、依頼先によって費用に大きな違いが出ることがわかります。
ではなぜ、ここまで大きな価格差が生まれるのでしょうか?
その理由は、へーベルハウスは専用部材や独自工法を採用しているためです。
他社と互換性のない特注資材を使うことで、部材単価が高くなり、施工も限られた業者しか行えません。
さらに、ハウスメーカーに依頼すると、下請け業者への委託費や管理費、保証料といった中間マージンが加わり、総額が大きくなりやすい構造になっています。
こうした費用に上乗せされているため、見積もりが高額になってしまうのです。
へーベルハウスの防水シート張り替えを別の業者に委託するメリット・デメリット

へーベルハウスの防水工事は、専門業者に依頼することで費用や対応面に違いが出ます。
ここでは、別の専門業者に張り替え工事を依頼した場合のメリット・デメリットを解説します。
メリット | ・費用を大幅に抑えられる ・工法の選択肢が広がる ・柔軟な対応が可能 |
デメリット | ・建物保証が適用されなくなる場合がある ※ただし、施工会社から施工した部位については漏水保証が出る ・ヘーベルハウスの防水工事経験は業者によって差があるため、業者選びには注意が必要 |
メリット
費用をカットできる可能性がある
ハウスメーカーに依頼すると、中間マージンや管理費などが上乗せされ、費用が高くなりがちです。
一方、専門業者に直接依頼すれば、無駄なコストを省けて、費用を大幅に抑えられるケースもあります。
また、必要のない工事を避けて、実際に必要な部分だけを効率的に施工できるのもメリットです。
工法の選択肢が広がる
専門業者であれば、建物の状態や劣化状況に応じて最適な工法を提案できます。
基本的には塩ビシートが適した工法です。
既存の防水の状況や予算感によっては、ウレタン防水、FRP防水など複数の工法から選べる場合もございます。
無駄な工事や過剰施工を避け、必要な範囲だけを効率的に施工できるのも専門業者ならではのメリットです。
柔軟な対応が可能
専門業者は、施主の希望に沿ったスケジュール調整や施工内容の相談がしやすいのも特徴です。
現場担当者と直接やり取りできるため、工事の進め方や使用する材料の相談、「小さな要望や不安」にも細かく対応してもらえます。
デメリット
建物保証が適用されなくなる場合がある
ヘーベルハウスの指定業者以外に防水工事を依頼した場合、施工した業者の保証に変更となります。
そのため、雨漏りした場合は施工した業者の保証で直すことが考えられます。
結果として、ヘーベルハウスから受けていた無料点検や細かな補修対応などが受けられなくなる可能性があります。
その代わり、施工した業者で防水保証をつけてくれるので、結果として変わらないです。
ただし、どの範囲まで保証されるかは業者によって異なるため、契約前に保証条件をよく確認しておくことが重要です。
具体的な確認ポイントとしては、以下が挙げられます。
<確認ポイント>
・漏水した箇所の保証がでるか
・保証内での点検があるか
・何かあった場合はすぐにかけつけてくれるか
業者選びに注意が必要
技術力や施工実績の乏しい業者に依頼すると、防水工事の品質や耐久性に不安が残ることがあります。
防水専門の資格を持つ業者か、過去の施工事例が豊富かどうかをしっかり確認しましょう。
また、見積もり内容が明確で、追加費用の発生リスクが少ない業者を選ぶことも安心につながります。
へーベルハウスの防水シートと塩ビシートの違いとは?

ヘーベルハウスでは、住ベシート防水またはアーキヤマデ、どちらかのメーカーを使うケースが非常に多いです。
他の防水工事業者では別のメーカー製品を使うことが多いですが、基本的な品質や性能に大きな差はありません。
特に、田島ルーフィング・アーキヤマデ・ロンシール工業といった国内トップメーカーのシートであれば、十分に信頼できる品質を備えているため、安心して工事を任せることができます。
そもそも、メーカーごとの細かな仕様の違いを見極めるのは難しいものです。
液晶テレビを例に説明すると、メーカーごと(SHARP・Panasonic・LG・Sonyなど)に独自の特徴はあるものの、画質の違いを一目で判別できる人は少ないのと同じで、防水シートも細部の違いを体感することはほとんどありません。
そのため重要なのは「どのシートを選ぶか」ではなく、「正しく施工できる職人に依頼できるかどうか」です。
特にヘーベルハウスの場合は、ヘーベルハウスの建物構造や独自の施工方法を熟知した専門業者を選ぶことが大きなポイントとなります。
項目 | へーベルハウス純正シート | 一般的な塩ビシート防水 |
素材 | 塩化ビニル樹脂(専用配合) | 塩化ビニル樹脂 |
耐用年数 | 約15〜30年 | 約15〜30年 |
施工方法 | 機械固定または接着工法 | 機械固定または接着工法 |
価格帯 | 高め(専用施工・部材費込み) 会員にならないと取り扱いが出来ない場合が多い | 比較的安価(汎用品) |
耐久性や防水性は同等レベルですが、へーベルハウスでは安全性や気密性を重視した設計のため、専用部材が使用されることがあります。
専用部材は純正業者しか扱えない場合が多く、結果的にメンテナンス費用が割高になりやすいです。
一方、一般的な塩ビシートであれば、幅広い業者で施工や交換が可能なため、費用を抑えやすくなります。
こうした事情から、ヘーベルハウスに依頼しなくても、信頼できる実績と高い技術力を持つ専門業者であれば、防水シートの張り替え工事を安心して任せられます。
へーベルハウスの防水シート張り替え工事費用を引き下げた事例
屋上45.4㎡・ベランダ29.9㎡:約378万円を約189万円に引き下げ



ベランダ35.1㎡:約320万円を約180万円に引き下げ



屋上123.1㎡・ベランダ98.4㎡:約1330万円を約503万円に引き下げ



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