不動産投資ってなんだろう?

更新日:2024年8月6日 BY 福島 慎介
不動産投資ってなに?

不動産投資の種類と、その特徴、魅力について会話形式で見てみましょう。

不動産投資に必ずついてくる屋上防水や外壁塗装などの修繕工事について詳しくは、こちらをご覧ください。

防水アドバイザーの福島が詳しく解説しています。

この記事の監修者
福島 慎介
福島 慎介

神奈川県出身 一般社団法人 防水工事推進協会 代表理事 防水アドバイザーとして12,000枚以上の見積りや防水工事を診断 お客様の立場・視点から分かりやすくお伝えします。

防災工事推進協会 代表理事 紹介ページへ



 

建くん、少し聞いてもいいかしら?実は最近、うちのお父さんが「不動産投資」に興味があるらしいのよ。

 

そうなんだ!不動産に投資する事で利益を得ようとしているんだね。

 

なんだかすごく勉強してるみたいだから、私も気になってきちゃって。


そもそも「不動産投資」って、どういうものなの?

 

不動産投資っていうのはね、マンションやアパートといった建物や、土地のことを不動産と呼ぶんだけど、そういう物件を購入して、それを賃貸したり売却することで利益を上げていくものなんだ。

 

じゃあ、アパートの賃貸も不動産投資になるのね!

 

そうだよ。その利益の出し方は、主に2種類に大きく分かられるんだ。


まず1つ目は、利乃が言ったようにアパートや事業所、ビル等を


「賃貸して利益を獲得」する方法のことを「インカムゲイン」というんだよ。

 

2つ目は、それらの不動産を「買ったときの値段より、高く「売って利益を獲得」する方法なんだ。「キャピタルゲイン」と呼ばれているんだよ。

 

2つとも、何だかカッコいい名前ね!


ちなみに、どっちが良いのかしら?

 

最近は、土地の価格や不動産の価値は大体決まってきているから、安く買って高く売ろうとする「キャピタルゲイン」で利益を得るには様々な工夫が必要なんだ。

 

それから、資産を保有しながら賃貸で利益を得ることが出来る「インカムゲイン」も、最近は競争率が上がってきていて、お部屋や立地が良いところが増えてきているからね。

 

どちらも、より一層の努力と工夫が必要ってわけね。


すごく面白そう!

 

まだまだその投機といってチャンスはあるから、ここで基本を学ぶ事で、物件によってどちらが有効なのか、収益を出すにはどういう工夫が必要なのかの、一緒に勉強していこうよ!


 

不動産投資の利益の獲得方法が分かってきたわ!


でも、不動産投資ってなんだかお金がいっぱいかかりそうよね。

 

最近では不動産投資の種類もいくつかあって、一昔前までは不動産投資ってすごく敷居が高いイメージがあったんだけどだんだんと一般の人にも参加しやすくなってきているんだよ。その理由が、「小口不動産投資」という投資方法が出来たからなんだ。

 

へぇ、そうなのね。


そのおかげで、不動産投資がすごく身近になってきているんだね。

 

それで、利乃のお父さんもそういう機会が巡ってきているんだろうね。


一般的な不動産投資は、アパートやマンション、事業所やビル等を購入もしくは建設し、そこで生活したりお店を開いたり、オフィスとして利用したりすることで賃貸収入、いわゆるテナント収入を得るものなんだ。

 

その現物不動産投資をなかなか行えない方の為に、不動産の会社等が投資家や一般の方から資金を提供して頂くことも出来るようになったんだ。

 

そうすれば、一人ひとりが出すお金は安く済むってこと?!


すごく良いアイディアだね。

 

その通り。不動産投資は一般的に大きな資金が必要なんだけど、この小口不動産投資が出来ると、その費用を抑えられるから投資しやすくなるよね。

 

私たちにとっては、とてもありがたいことよね。


まるで小口だけど株主になったような感じ!

 

利乃の言う通りで、最近は株式投資も小額から出来るようになってるから、だんだん投資自体が身近になってきているよね。

 

このほかにも、証券の不動産投資っていうものもあって、小口投資とほとんど同じなんだけど、1つ違うのは株の配当と似ていて、そのときの売上げの状況に応じて利益が変わってくるんだ。

 

へぇ、色んな投資方法があるのね!


小口で出来るのなら私も考えてみようかしら。


 

不動産が、色々な種類があることが分かったわ。


私でも簡単に不動産投資が出来るのかしら?

 

その前に、不動産投資売買にはどういった特徴があるのか、理解する必要があるよ。ご飯やお洋服と言った日常品や小物類はしょっちゅう買い物が出来るけど、不動産は小口といってもある程度のお金がかかるから、なかなか売買出来ないよね。


これを流通性もしくは流動性と言うんだよ。

 

流通って、たしか物が売り買いされることで成立する経済のことよね。

 

そう。例えばジュースを120円で買うと、そのお店との1つの契約が成立することで初めて「流通」が起きるよね。不動産では、ジュースほど契約が成立しずらく、流通がなかなか起きないのが特徴なんだ。

 

そっか。簡単には何百万、何千万というお金は掛けられないものよね。

 

このように、流通性が乏しい投資はいくつも所有する事がすごく難しいから、そう簡単には決断出来ないよね。それに建物1つを取ってみても、形や大きさ、色や中身がすべて違ってくるから、ジュースのように全く同じ物というのがないのも特徴の一つだよ。そこに魅力がいっぱい詰まっているんだけどね。

 

アパートを見比べてみても、階数や部屋の広さって全然違うもんね!より魅力あるものに出来るかってことなのね。

 

それをオリジナリティといって、元々ある物件に魅力を付加するのもひとつの投資方法なんだ。

 

だから、アパートによって賃貸料金が違ったり、人気が出ていつも部屋が満室だったりするんだね。不動産は人気が大事なのね。

 

こうやって、不動産は手をかけてアイディアを出して、皆に借りてもらったり、買ってもらったりしているんだ。

 

大変そうだけど、考えれば考えるほどいいことが生まれそうだから、私も不動産投資を少しずつ考えてみようかしら。


 

不動産投資ってオリジナリティを出して、他よりも魅力あるものにする必要があることが分かってきたわ。

 

不動産投資の「最大のメリット」は、一度安定すれば定期的に収入が入ってくるのが「最大の魅力」だよね。

 

アパートの賃貸料金が定期的に入ってくると、長い期間安心だもんね。

 

それに、給料や所得を頂いている会社の経営状況などにも左右されにくいから、一度安定することがとにかく大事なんだ。

 

不動産投資によって得られる利益の事を、よく「不労所得」って言われるんだ。


普段会社や企業に勤めている人たちが、労働によって所得を頂ける事に対して比較されてそう呼ばれているんだよ。

 

不労所得って何だか聞こえが悪いけど……


その前にすごく努力して、高い金額の中で大きな決断をしているのに、何だか不公平よね。

 

利乃の言う通りで、不動産投資が「いかに働かずして」ということでは決してないんだ。他の投資や仕事と一緒で、アクションがあってのその答えなんだから、不労ではないんだよね。しかもそのアクションが他にはないくらい重大なものなんだし。

 

長く続く物だから、もし失敗するとその期間分損失が生まれる事もあるんだから、簡単な気持ちでは決断しない方が良いかもね。


「投資」と言われる以上は、いくら小額で出来るとはいえ、想定されるリスクや損失をまず頭に入れる事が必要だよね。

 

そうよね!こうやって色々と勉強して、見たり聞いたり調べて、最終的には生涯に渡る大きな決断をするんだから。ものすごく苦労しているわ。

 

その大きな決断をするのに大事なのは、「誰よりも強い意気込み」の他に、「誰よりも心配な気持ち」がとっても重要なんだ。

 

不安や心配をいっぱいすることで、色んな状況にも対応できるし、その情報が正しいのか、間違った判断をしようとしていないのか、冷静に決断する事が出来るからね。その1つ1つを乗り越える事が「不動産投資の成功者」へのステップアップなんだよ。

 

次回は、「不動産投資計画をシミュレーション」について教えてあげるよ。

カテゴリー :コラム/防水工事全般  タグ:不動産投資