知り合いは、悪徳業者でした

知り合いは、悪徳業者でした

「まとめて工事すると安いですよ」―本当?

初めまして。津幡といいます。
私は神奈川県で定食屋を営みながら、マンション経営もしています。
定食屋はそこそこ繁盛しており、常連さんもお蔭様で多くいらしてくださっています。

2年ほど前、私のマンションの外壁がひび割れたりしてきたので、そのことを常連の塗装業者に少しもらしました。
「ウチのマンション、そろそろ手を入れないといけないよねぇ」
注文されたものをカウンター越しに出しながらの、つぶやき半分の言葉に
「親父さん、ちょっと俺に壁見せてくれよ。安くしとくからさ」との反応。
常連さんで顔なじみということもあり、気軽に私も「頼むよ」と言ってしまいました。

後でこの事を振り返ったときに一番反省するのは、
  ・知り合いだからそんなに悪いことはできないだろう
  ・常連さんだし…
  ・「安くするって言ったのにあそこは断ったんだよ」とご近所に言われる事が怖かった
という心理状態で工事の検討に臨んでしまったことです。

現場(マンション)を見てもらった時に
「外壁だけじゃなく、屋上もやられてるね。早く手を入れておいた方がいいよ」と言われました。
見積書をもらいましたが、150㎡だけど60万円でよいとのこと。
最初の印象は「さすが知り合い価格。安くしてくれたんだな。」と思いました。 *屋上防水工事は、1平米1万円くらいが相場です。

ただ、不思議なことに、工事の詳細については書かれていない見積書でした。
少し首をかしげましたが、ここでもまだ私は
「ご近所だから」
「常連さんだから」
「安くしてくれるって言ってるから」
という心理から抜け出せていませんでした。

外壁の工事と、屋上の工事をまとめることで、安くなるんだったら…。
これが後で、自分の首を絞めてしまうことも知らずにOKしたんです。

たった1年でこんなことに!

私は、お店の常連でもあったその工事業者を信頼していましたし、また多忙であったことから、工事後のマンションの屋上に上がることはありませんでした。
工事から1年ほど経ったとき、屋上にソーラーパネルを設置する話が持ち上がりました。
本当に久しぶりに開けた、屋上へ向かう階段のドア。
驚く光景が広がっていました―。

「相見積が大事」「知り合いには頼まない」

私がこれを読んでおられる方に一番最初にお伝えしたいことは、
「相見積が大事」「知り合いには安易に頼まない」ということです。
これらを実践しなかったために、私は心理的にも辛い体験をしました。
国民消費生活センターに連絡を取ったり、「屋上防水工事」と偽ってろくな工事をしなかった塗装業者に内容証明郵便を送ったりなど、不必要な落胆や手間、いら立ちを経験したのです。

さて、先ほど触れた「驚く光景」とは…。
緑色のシートがところどころで大きくめくれているのです。
シートの原型をとどめていませんでした。
素人の私が見てもわかります。
「これは、ただ事ではない」と。

塗装業者の態度が急変!

慌てて、例の塗装業者に電話をかけました。
「どうなってるんだ…。マンションの屋上、シートがめくれているじゃないか…」
電話を受けた業者は、冷淡に
「工事から1年も経過してるんだよ。風が強くてめくれたのだろう」と答えました。

津幡「風でめくれたからって、たった1年も持たないのか」
塗装屋「どんな材質でも太陽光や風雨に晒されたら劣化するんですよ」
津幡「それにしても、ひどすぎないか」
塗装屋「俺たちは津幡さんから工事内容の承諾を得て工事したよ。だから自然劣化ですって」
津幡「でも、1年だよ、1年。あんまりだよ」
塗装屋「俺たちに問題があるっていうの?請けた仕事をちゃんとしただけだよ
―こんな押し問答を何度したことか―。

あまりに納得ができなかったので、書籍やネットで自分自身でも調べ始めました。
今考えると、先にしっかり調べておくべきでした。

屋上には「屋上防水工事」!

色々と調べ始めて、やっとわかりました。
屋上は塗装ではなく「防水工事」というものが存在するということ…。
「やられた…」と気づきました。
彼らは、外壁の塗装工事はできるけれど、屋上防水の工事は経験がないのだ、と。
店の常連、しかもご近所だから「誠実に対応しよう」という人間として当たり前のことを思わない人たちもいるんだ、と。

人間というものは、それぞれいろんな立場や仕事を与えられて生きているでしょう。
それぞれの位置で、人様に後ろ指指されないように、精一杯頑張ってやっている。
私は人を「性善説」で見ていたのかもしれませんね。
残念ながら、その塗装業者には、その性善説が通用しなかったということなのです。
これが、つまり「悪徳業者」ということなのです。

この頃にはもう、電話をしても“のれんに腕押し”、話し合いにもならなくなっていました。
「ウチの責任ではない」の一言で電話を切られるばかりです。

「いくら外壁は問題なく施工してもらったとはいえ、屋上までお金を払ってこれでは」
―この思いで、正直夜も眠れない状態にまで陥りました。
妻も性善説の人間です。
ある日、こう漏らしました。
「あの人たちは、職人としてのプライドは持っていないのかしら」
その通りです。
私たちも、食事を提供する店の店主として、「おいしい」と言ってもらえなければ商売あがったりです。
妻は料理人としてのプライドを持ち、ずっと仕事をしてくれています。
私も「プライド」でもって、今までやってきました。
商売にとっての大敵は「あそこは…」と悪い噂をたてられること。
でも彼らは、その悪い噂でさえ気にしない人種です。

「あまりにもひどい…」―専門業者が絶句する光景

そんなある日、ネットで「防水工事見積もり.com」を探し当てました。
津幡「1年くらいでシートがめくれることはあるの?」
ア「通常はありませんね。」
津幡「触ったら、ペロッと簡単にはがれてしまったんだけど…。」
ア「それは、防水シートではない可能性が高いですね。一度専門業者に視察してもらえれば詳細が分かりますよ。」
津幡「じゃあ、1度みてもらえる?」

紹介された防水専門業者に見てもらったところ、
「今まで見てきた中で、一番酷い現場かもしれません…。このシートは防水用シートではありません
屋上緑化などに使用する防草シートです」と聞かされました。
*防草シートとは、草が生えるのを防ぐためのシートで、屋上に使うことはありません
もう、私には言葉がありませんでした。
「防水工事の知識がないくせに…。知らないからと、めちゃくちゃな工事をしたのか…。」という絶望感にも似た思いがぐるぐると頭の中を駆け巡るだけでした。
紹介されたその業者は、今回のトラブルの原因(手抜き工事の問題点)とその解決策をじっくりと説明してくれました。

更に、防水アドバイザーは、
「今回のことは法的にも問題がありそうです。国民消費生活センターにも相談してください」
と問題解決のヒントをくれました。

このアドバイスに従い、国民消費生活センターに相談。
専門業者から教わった今回の工事の問題点と、相手が話し合いのテーブルにつかないその時の状況などを事細かに説明しました。
センターに紹介された弁護士さんからは、まずは話し合いをもうけてください、と言われました。

ですが、話し合いにすら応じてくれませんでした。
「シートがめくれたのは風だ!うちに責任はない!」と、終始、言われるだけでしたし、
その後は電話も無視され続けました。
これには、弁護士さんも「悪質極まりない」と、内容証明郵便を送ることになりました。

「職人としての、いや、人としてのプライドはないの?」

それから1か月間経って、ようやく話し合いの場をもつことになりました。
やっと出てきたかと思っても同じことの繰り返し。
「風でめくれた」「自然に劣化したもの」「了承した上での工事だ」
私にとっては、もう聞き飽きた言葉をまくし立てるだけです。
私があきれ果て、もう言うべき言葉をなくしはじめていました。
『まったく話し合いにもならないじゃないか…。』
その業者が「自然劣化…」と矢継ぎ早に言葉を継ごうとしたとき…。

ついに、普段温厚な妻が大声を上げました。


「あんたたちにはプライドというものがないの?しかもご近所の物件にこんなトラブルを起こしておいて、よくあの土地に事務所を構えていられるわね!私たちだったらそんなことしてまで商売続けようとは思わないわよ!もっと職人として、いや、人としてのプライドを持ちなさいよ!」
妻は、日頃は静かな人間です。
後から、あんなにも怒ったのは人生で初めてだわ。といっていました。
妻の物静かさを知っているその業者もその迫力に押されたのか、ずさん工事をひとつふたつ…と認め始めました。

3ヶ月かかってやっと8割返金―解決するだけでも労力を使い…

あの、荒れ果てたシートを屋上で発見してから3ヶ月、やっと屋上防水工事にかかった費用の8割が返ってきました。 心理的にも辛く、とても長い期間でした。

昔からの言葉に、とても当たり前の、でも大事なものがあります。
「餅は餅屋」。
「屋上には防水屋」です。
この、当たり前のことを知らず、しかもご近所の業者だから大丈夫だろうと思った私がよくありませんでした。
反省することしきり、これから防水工事を考えておられる方にも是非教材にして頂きたくて色々なことをお話しました。

「近所の業者だから安心」「親戚だから安心」―これはまず疑ってかかった方がいいです。
また、「その業者は専門家かどうか」―これはもう、必須条件です。
更に、1社だけで決めてしまわず、相見積もりを取ること。
このことを痛感しました。

この反省を踏まえ、最初に防水工事見積もり.comから紹介された業者さんとは別に、もう1社紹介してもらいました。

2社とも、さすがに専門業者です。
とても丁寧に相談に乗ってくれ、更に今の状況の解決方法を詳細に教えてくれました。
専門業者が、それぞれの視点からアドバイスや提案をくれるのです。
これには救われました。

最終的には、最初に来てくれた業者さんに決めたのですが、
職人さんたちの段取りのよいこと…。
テキパキと、良い仕事ぶりでした。
また、その日の作業が終わると、一つひとつを報告しにお店に来てくれるのです。
これこそ仕事!と感心しました。

妻が、それでも心配して屋上に仕事を見に行ったことがあります。
「業種は違えど、作業の動作で良い職人かどうかはすぐわかるわ。私の目で見ても、安心できる仕事ぶりだったわ。」
私たちの求めていた仕事は、これでした。

去年の夏には台風も来て、専門業者の防水工事の実力が試される日もありましたが、
雨漏りもなく、マンションの住人からのクレームも一切入っていません。
完璧です。

再度―「知り合いだから安心」と決めつけない

私のマンションが、また何かの屋上の手入れが必要になったら、今度は最初からこの「防水工事見積もり.com」に問い合わせしようと思っています。
もちろん、それぞれの専門サイトがありますから、必要な個所に応じたサイトに相談、または専門業者に相見積もりをとります。

「知り合いだから安心」は、いい効果をもたらしてくれる場合と、私の体験したように悪い効果が出る場合で二極化するでしょう。
悪い場合は、もう、にっちもさっちもいきません。
最初から複数業者に相見積もり!と決めておけば後悔はしないと思います。

…工事から1年後

この事件から1年後、津幡さんのご自宅にお電話しました。
状況はどうですか、雨漏りしていませんか?と。
「何かあったら連絡しているよ!雨漏りをしていない!大丈夫!」
と、明るい声で答えていただきました。

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